こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- スマホ版「モバイルSuica(スイカ)」を関西で使うメリットとその使い方を紹介します。
ICOCAで電車やバスに乗っても、運賃が割引になったりしないので、何の得もありません。ただ、切符を買う手間が省けるだけのことです。
もっとも、JR西日本など一部の会社では、ポイント還元による運賃割引サービスを実施しています。
でも、例えば月に11回以上など、それなり回数を利用しないといけないので、あまり乗らない人にとってメリットはありません。
そこで、電車やバスに乗る限りは、ちょっとでも得やメリットが欲しいというあなたに、ICOCAの代わりになる「モバイルSuica(スイカ)」を紹介します。
「モバイルSuica」は、JR東日本が運営するICカードのスマホ版です。関西ではあまり馴染みがないですが、実は関西でもメリットがあるんです。
「モバイルSuica(スイカ)」とは?
「東のICOCA」のスマホ版
「モバイルSuica(スイカ)」は、JR東日本のICカード「Suica」のスマホ版です。Suicaとは、要は関東のICOCA的なものです。
ICOCAと同じく、Suicaにあらかじめお金をチャージ(入金)しておいて、電車やバスを利用する際は、改札機や読み取り機に直接タッチして使います。
こうした機能をカードではなく、スマホでできるようにしたのが「モバイルSuica」です。タッチするのは、スマホになります。
関西ではICOCAと同じに使える
SuicaとモバイルSuicaは、JR東日本の利用者向けですが、関西でも、ICOCAが導入されているほどんどの電車(JR、私鉄、地下鉄)やバスで使えます。
また、ICOCAで支払いができるコンビニ、スーパー、百貨店、飲食店、郵便局、自販機などでも使えます。
つまり、ICOCAが使えるところではSuica、モバイルSuicaも使えます。
関西ではモバイルSuicaの機能の全てを使えません!
関西で使える「モバイルSuica」の機能は、電車やバスの乗車(通常運賃)と買い物などの支払いのみです。
・運賃は切符と同じです。安くなりません。
・券売機でモバイルSuicaを使って切符は買えません。
・モバイルSuicaに定期券を載せられません。
このほか、モバイルSuicaには、定期券やグリーン券が購入できたり、「JREポイント」が貯まったりといった機能もありますが、JR東日本や関東での利用に限ったものです。関西では使えません(対象外)。
モバイルSuicaを関西で使うメリットは「チャージ」
繰り返しになりますが、SuicaとモバイルSuicaは、関西でICOCAと同じように使えます。
でも、使えるだけで、電車代やバス代が割引になったり、ポイントが付いたりといったメリットはありません。
関西でメリットがあるのは、モバイルSuicaの「チャージ(入金)」の部分です。
Suicaへのチャージは、ICOCAと同じで現金のみですが、モバイルSuicaは、クレジットカードからチャージできます。
クレジットカードでチャージすると、その金額に応じて、クレジットカードのポイントが付きます。
この点が、関西でモバイルSuicaを使う一番のメリットです。
ICOCAに現金チャージしても、何の見返りはないです。
でも、同じ金額をモバイルSuicaにクレジットカードからチャージすれば、数ポイントでもゲットできます。
例えば、モバイルSuicaに1,000円チャージすれば、5ポイントもらえます(200円=1ポイントの場合)。
ICOCAに1,000円チャージしても、ICOCAで1,000円分電車に乗っても、何も付きません。
モバイルSuicaで貯まったポイントは、他からの分とあわせて、食品や日用品、商品券などに引き換えて、家計の節約につながります。
あと、モバイルSuicaの種類によっては、楽天ポイントやPontaポイントをチャージできる点もメリットです。
つまり、ポイントで電車やバスにも乗れるようになるということで、使い道が広がります。
これらのポイントは、商品の代金やサービス料金の還元、景品やプレゼントなどでもらえる「おまけ」的なもの。
交通費にあてることで、電車やバスをお得に利用できることになります。
ちなみに、モバイルSuicaへのチャージは、スマホからいつでもどこでもできます(午前2時~午前4時は除く)。
ICOCAのように、チャージのために、いちいち駅の券売機や入金機に立ち寄らなくて済みます。これもメリットです。
関西人が関西でモバイルSuicaを使うメリット(まとめ)
- クレジットカードでチャージできてポイントが貯まります(カードによってはポイントの付与対象外の場合もあるので確認ください)。
- 買い物などで貯めた楽天ポイントやPontaポイントで電車やバスで乗れます。
- チャージは、スマホでいつでもどこでもできます。
モバイルSuicaの登録方法
モバイルSuicaのアプリを選択
モバイルSuicaを利用するには、あなたのスマホに、以下のアプリのどれか1つを導入(ダウンロード)します(併用も可能)。
アプリの機能は、JR東日本の本家本元「モバイルSuica」が多いですが、関西で電車やバスを利用するだけなら、どのアプリも変わりません。
ただ、チャージ方法の種類や最低金額に違いがあります。
あなたが普段、楽天ポイントを貯めたり使ったりしている場合は「楽天ペイ」で、auの電話を契約していたり、Pontaポイントを貯めている場合は「auペイ」で、モバイルSuicaを使うのがおすすめです。
特に何もなければ「モバイルSuica」で大丈夫です。
使用アプリ | チャージについて |
モバイルSuica (Android・iOS) |
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楽天ペイ (Android・iOS) |
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auペイ (Android) |
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Googleペイ (Android・Wear OS) |
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Appleペイ (iOS) |
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※各アプリとも、チャージできる上限額は20,000円(残高)です(他のSuicaアプリと併用する場合は合計で)。
※「auペイ」は、auに契約していなくても使えます。Pontaカードとも連携できます。ローソンやリクルート系のサービスをよく利用している人はチェックしてみてください。
モバイルSuicaの始め方
モバイルSuicaの始め方は簡単です。登録料や会費など費用はかかりません。
あらためて、モバイルSuicaに必要なものはこちらです。
- スマホ(FeliCa、おサイフケータイ対応の機種)
- スマホアプリ(Suicaアプリ、楽天ペイ、auペイ、Googleペイ)
- クレジットカード
スマホアプリは、グーグル、アップルの各ストアから無料でダウンロードできます。
アプリをダウンロードした後は、モバイルSuicaの利用登録を行います。
クレジットカード情報など必要事項の入力と認証作業だけで、5~10分で完了します。
すでに「楽天ペイ」「auペイ」「Googleペイ」を使っている場合は、モバイルSuicaの機能を追加するだけで簡単です。
登録完了後は、必要金額をチャージすれば、その日から電車やバスを利用が可能です。
モバイルSuicaの使い方
繰り返しになりますが、モバイルSuicaは、関西のICOCAが使える路線なら、基本的にどこでも使えます。
ICOCAと同じように、あなたのスマホを、乗り降りの際に、電車なら駅の改札機に、バスなら車内のカード読み取り機にタッチします。
買い物では、店員さんに会計の際に「Suica(スイカ)で」と一言伝えて、読み取り機にタッチ。
タッチするときは、アプリを立ち上げておく(開く)必要はありません(スマホの電源は「入」で)。
また、インターネット環境がなくても(圏外でも)、基本的に大丈夫です。
利用履歴も、すぐに確認できます(楽天ペイ、auペイは次の日から)。
※チャージする場合は、インターネット環境が必要です。
モバイルSuica公式サイト
普段、ICOCAを割引などのメリットもなく、ただの切符代わりに使っているだけなら、「モバイルSuica」に切り替えれば、チャージ(入金)でポイントが貯まってお得です。
ちょっとのことですが、交通費や家計の節約方法の1つとして参考にしてください。
なお、「モバイルSuica」の詳細、最新情報は公式サイトで。
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