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JRの往復乗車券とは?割引、有効期間、払い戻しのメリットと買い方

JR
お悩み中
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JRの乗車券は、片道ずつ買うよりも往復にする方が、なにかメリットがあるんやろか。

 

こんなお悩みにおこたえします。

 

【この記事の内容】

  • JRの往復乗車券とはどんな切符なのか、内容やメリット、買い方について紹介します。

 

JRに乗るとき、普通は目的地まで片道の乗車券を買いますが、往復で買うこともできます。

 

「往復乗車券」というもので、行きと帰りの片道乗車券がセットになったものです。

 

ここでは、そのメリットや買い方をまとめました。

 

特に、JRで遠出や旅行するときのために、知っておいて損はないです。

 

この記事を読むと、「往復乗車券」の基本を知ることができます。
まあちん
まあちん

 

JR「往復乗車券」ってどんな切符?

 

JR「往復乗車券」ってどんな切符?

 

あらためて、JRの「往復乗車券」とは、出発駅から目的駅までの行きの乗車券と、その逆方向、帰りの乗車券がセットになったものです。

 

実際の切符は「ゆき券」と「かえり券」の2枚組です。

 

出発側の駅で購入します。

 

出発する当日、乗車直前でも買えます。新幹線や特急列車の特急券と一緒なら、乗車の1ヶ月前から購入できます。

 

区間も、片道乗車券が発売されている駅までなら、自由に設定できます。

 

JR「往復乗車券」ってどんな切符?

 

ただし、「ゆき」と「かえり」は、必ず同じ経路(ルート)を通らないといけません。

 

往復乗車券は、行きと帰りで違うルートを選べません。完全一致が原則です。

 

なお、新幹線と在来線が並行している区間などで一部例外があります。

 

例えば、東京駅~新下関駅では、東海道・山陽新幹線と在来線(東海道線・山陽線)は、同じ線路とみなすので、この区間を通るときは、行き帰り、好きな方を選べます(新幹線は、別に特急券が必要)。

 

このほか、全国にいくつか、ルートを選べる区間があります。

 

往復で切符が買えるのは、普通乗車券だけです。特急券などは片道ずつしか買えません。

 

JR「往復乗車券」を買うメリットは?

 

JR「往復乗車券」を買うメリット。割引、有効期間、払い戻し手数料

 

長距離で割引あり。~JR「往復乗車券」の値段~

 

JR「往復乗車券」の値段的なメリット、往復割引、学割

 

往復乗車券の値段は、単純に片道乗車券(運賃)の2倍です。

 

片道運賃が1,000円なら、往復乗車券は2,000円。

 

金額的なメリットはありません。

 

でも、長距離の利用になると、「往復割引」が適用されます。

 

具体的には、片道の距離が601キロ以上の区間を往復利用すると1割引になります。

 

子供は、小児運賃から1割引です。

 

ちなみに、東京駅~大阪駅の間は556.4キロ。割引を受けるには、けっこうな長距離を利用しないといけません。

 

【601キロ以上の区間例】

  • 東京駅~二戸駅(岩手県)601.0キロ
  • 東京駅~西明石駅:612.3キロ
  • 東京駅~日根野駅:602.0キロ
  • 大阪駅~博多駅:618.5キロ

 

例えば、東京駅~西明石駅の片道運賃は9,790円です。

 

往復乗車券にすると、これが1割引で8,810円(端数切捨て)に、往復は、その倍の17,620円になります(1,960円お得)。

 

距離が長い分、運賃も高いので1割引でも、お得感が大きいです。

 

ここの「距離」は、JRが決めた運賃計算用の「営業キロ」というものです。実測の距離とは違います。

 

「営業キロ」は、JRの公式サイトや乗換案内アプリなどで、運賃を検索すると確認できます。

 

JR「往復乗車券」の値段的なメリット、往復割引、学割

 

また、往復割引は、学生割引(学割)と併用できます。

 

往復割引で1割引になった運賃が、学割でさらに2割引になります。都合28%もお得です。

 

学割と一緒に使える割引は、このほかにはないので、学生さんにとっては、けっこうなメリットです。

 

なお、学割がきくのは、片道101キロ以上ある区間を利用する場合です。

 

往復乗車券の値段的なメリットは、かなりの長距離(片道601キロ以上)を利用しないと出ません。

 

往復割引が、あとちょっとで適用されない営業キロが541~600キロの区間では、行き帰りで片道乗車券を買うより、601キロを超えた駅までの往復乗車券にした方が安くつきます。

 

区間例 営業キロ 片道運賃 往復合計
東京駅~新大阪駅 556.4キロ 8,910円 17,820円
東京駅~新神戸駅 589.5キロ 9,460円 18,920円
東京駅~西明石駅 612.3キロ 9,790円 17,620円

 

 

片道の有効期間が延ばせます。~途中下車の自由度UP~

 

JR「往復乗車券」の有効期間、途中下車のメリット

 

JRの乗車券には、区間の距離によって有効期間が設定されています。

 

距離が長いほど、有効期間も長くなります。

 

【JR片道乗車券の有効期間】

~100キロ|1日
~200キロ|2日
~400キロ|3日
~600キロ|4日
~800キロ|5日
以降は、200キロごとに+1日

 

往復乗車券の有効期間は、この片道乗車券の2倍です。

 

当日限り有効の片道乗車券の区間を、往復乗車券にすると2日間有効となります。

 

例えば、大阪駅~岡山駅の場合だと、片道乗車券は2日間有効ですが、往復乗車券にすると全体で4日間になります。

 

大阪駅⇒岡山駅の乗車券では、途中下車ができます。

 

片道乗車券は2日間有効なので、例えば、岡山へ途中の姫路駅で下車して1泊してもOK。次の日は同じ乗車券が、そのまま岡山駅まで使えます。

 

でも、姫路で2泊したいとか、相生でも1泊したいとなると、有効期間が足りません。

 

こんなとき、往復乗車券にすると、「ゆき」「かえり」全体で4日間有効になるので、片道で3日間使うこともできます。

 

このように、往復乗車券にすることで、全体の有効期間は延びませんが、日数配分が柔軟にできるようになります。

 

特に、片道の期間を延ばせるのはメリットです。

 

これによって、途中下車の自由度も高まります。

 

往復乗車券を使うと、その有効期間内で行って帰ってこないといけません。それ以上の日数が必要な場合は、行きと帰りで乗車券を分けるしかありません。

 

 

「途中下車」とは、乗車券の目的駅までの途中駅で、改札から外へ出ることです。乗車券はそのままで、有効期間内なら再び駅に戻って目的駅までの旅行を続けられます。

 

片道の距離が101キロ以上ある乗車券で可能になります(「大都市近郊区間」内、特定都区市内(東京都区内、○○市内など)の範囲内は除く)。

 

こうした途中下車のしくみを活用することで、下車するごとに乗車券を買うよりも、運賃全体の節約になります。

なお、特急券は途中下車制度の対象外です。利用区間、列車ごとに購入が必要です。

 

支払いは1回、学割証は1枚で済みます。

 

JR「往復乗車券」の支払い、、購入時のメリット

 

往復乗車券は、出発地で購入が1回で済むのも、ちょっとしたメリットとだといえます。

 

出先で帰りの切符を買う際、時期や時間帯によって、駅の窓口や券売機が、大混雑することがあります。

 

また、駅によっては、無人駅だったり、発売時間が短かったり、クレジットカードやICカードが使えなかったりすることも。

 

予定が固まっているようなら、出発の時点で、前もって帰りの切符を買っておくと、気が楽です。

 

子供が電車で出かけるときに、帰りの切符を持たせておきたいときにも使えます。

 

あと、学割を使う学生さんの場合、片道乗車券を行き帰り2枚買うところを、往復乗車券にできれば、購入時に提出しないといけない学校発行の「学校学生生徒旅客運賃割引証(学割証)」が1枚で済みます。

 

「学割証」は乗車券1枚の購入につき1枚必要です。でも、学校ごとに発行できる枚数は決められているので、あなたが必要なだけ出してもらえるとは限りません。

 

払い戻し手数料は1枚分。

 

JR「往復乗車券」の払い戻し時の手数料メリット

 

JRの乗車券は、もし購入したあとで使わなくなった場合、有効期間内で未使用の状態でしたら、払い戻ししてもらえます。

 

ただ、その際に乗車券1枚につき手数料が220円発生します。

 

行き帰りで片道乗車券を2枚購入していると、手数料は440円かかります。

 

でも、往復乗車券にすると220円で済みます。これは「ゆき」と「かえり」で1枚(1契約)とみなすためです。この点もメリットといえます。

 

「ゆき」を使用開始(出発)した後で、「かえり」を使わなくなった場合、有効期間内なら払い戻しできます。この場合の手数料は220円です。

 

往復割引が適用されている場合は、「ゆき」の無割引の片道運賃と手数料を引いた差額が返金されます。

 

JR「往復乗車券」の買い方

 

JR「往復乗車券」の買い方

 

JR往復乗車券の買い方は簡単です。

 

まず、購入できるところはこちら。

 

  • JR駅の「みどりの窓口」
  • JR駅の券売機(一部機種を除く)
  • JR切符を取り扱っている旅行会社の店舗
  • JRのインターネット予約サイト(特急券と同時購入)

 

駅や旅行会社では、出発当日でも買えます。

 

そして、買う時に、「往復」を申告、あるいは選択するだけです。

 

往復割引は、片道の区間が601キロ以上あると、自動的に適用されます。

 

支払い方法は、発売場所によりますが、現金、クレジットカードが使えます。

 

学生割引(学割)を使う場合は、「みどりの窓口」か、旅行会社の窓口、JR西日本の「みどりの券売機プラス(遠隔で係員対応)」など一部の券売機で購入できます。

 

その際に、学校で発行してもらった「学校学生生徒旅客運賃割引証(学割証)」の提出が必要になります。

 

まとめ:JR「往復乗車券」とは?メリットと買い方

 

JR「往復乗車券」とは?メリットと買い方

 

JRの往復乗車券は、片道600キロ以下の場所へ、日帰りや1、2泊くらいで、行って帰ってくるだけなら、それほど魅力はありません。

 

JRの企画切符(トクトクきっぷ)や旅行会社のJRプランの方が安い場合が多いです。

 

ただ、これらは発売区間が限定されていたり、有効期間が短かったり、途中下車できなかったり、出発当日に買えなかったりします。

 

往復乗車券は、こうしたものが使えないとき、合わないときに向いています。

 

特に、次の場合にメリットが出ます。

 

  • 片道601キロ以上区間の往復するとき(往復割引=1割引)。
  • 有効期間を有効活用して途中下車しながら旅行するとき。

 

往復乗車券は、切符の買い方の1つ、JR代の節約術の1つとして、知っておくといいですよ。
まあちん
まあちん

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