こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- JR西日本の「こだま指定席きっぷ」を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
山陽新幹線を、家族や連れと一緒に、できるだけ安く乗りたいあなたは、「こだま指定席きっぷ」という格安チケットをチェックしてみてください。
これは、名前のとおり「こだま」号の指定席を利用する片道用の割引切符です。ただし、2人以上でないと買えません。
その分、値段は山陽新幹線最安級で、25%割引とお得。
しかも、子供は区間に関係なく一律1,500円と破格です。このため、子連れの家族やグループには、特におすすめです。
ここでは、「こだま指定席きっぷ」の内容、値段、発売期間、購入方法についてまとめました。
山陽新幹線「こだま指定席きっぷ」ってどんな切符?
はじめに、「こだま指定席きっぷ」がどんなものなのか、その内容や注意点から紹介していきます。
2人から利用できる片道用の格安チケット。
山陽新幹線「こだま指定席きっぷ」は、2人以上での利用が必要な片道チケットです。1人では購入できません。
2人以上なら、大人と子供の組み合わせもOKです。実の親子でなくてもかまいません。ただし、子供だけの利用は不可。
なお、同行者はみんな、同じ列車で同じ区間を乗車しないといけません。
「こだま」号の指定席を利用します。
「こだま指定席きっぷ」は、山陽新幹線「こだま」号の指定席を利用します。
「こだま」は各駅停車ですので、「のぞみ」や「ひかり」より所要時間は長くかかります。
発売区間が決まっています。
「こだま指定席きっぷ」は、山陽新幹線のすべての駅(上図)で設定があります。
しかし、発売区間が限定されています。好きな区間で買えません。
その設定区間も、新大阪駅~博多駅のような長距離はなく、中距離が中心です。
例えば、新大阪駅の場合、発売区間は最短は岡山駅、最長は広島駅までとなっています。
発売区間は公式サイトで確認ください(下方にリンクがあります)。
「新大阪駅」「新神戸駅」「広島駅」を利用する場合、実際の切符は、「大阪市内」「神戸市内」「広島市内」発着になります。
それぞれの範囲内の駅で1回乗車、または下車できます(乗り降り自由ではありません)。
途中下車できません。
「こだま指定席きっぷ」では、出発駅から目的駅まで、途中の駅で下車する(改札から駅の外へ出る)ことはできません。
もし、下車すると、残りの区間は無効になります。返金もありません。
例えば、新大阪駅から広島駅までの「こだま指定席きっぷ」で、途中の三原駅で下車すると、そこで切符は回収されて、もう広島駅まで行けません。
乗り遅れても別の列車には乗れません。
「こだま指定席きっぷ」で予約した列車に乗り遅れたり、あるいは乗らなかったりした場合、別の列車には、自由席を含めて乗れません。
別の列車に乗るには、あらためて特急券を買う必要があります(別の日なら乗車券も)。
発売はインターネットで前日まで。
「こだま指定席きっぷ」は、インターネット限定発売です。駅の「みどりの窓口」や券売機、旅行会社では買えません。
そして、発売は利用の前日までです。
急な出張や旅行にも対応できます。
予約変更はできません。
「こだま指定席きっぷ」は、いったん予約すると、その後で利用日(乗車日)や指定列車、乗車区間の変更はできません。
格安チケットならではの制約です。注意してください。
なお、払い戻し(予約の取り消し)は可能です(手数料がかかります)。
駅レンタカーの割引特典つき(往復利用者のみ)
「こだま指定席きっぷ」を往復で購入した場合、目的地の駅レンタカーを割引料金で1回利用できます。
対象の営業所 | 新大阪駅~新下関駅の各駅(小倉駅、博多駅は対象外) |
対象車種 | Sクラス(ヴィッツ、フィット、ノート、デミオ など) |
優待料金 | 当日利用4,900円(免責補償料込)など。 |
このレンタカー特典を利用する場合は、自分で直接予約します。
そのうえで、利用当日に営業所で「こだま指定席きっぷ」を発券したときに付いてくる「駅レンタカー利用券」を提出します。
詳しくは駅レンタカーの公式サイトで確認ください。
山陽新幹線「こだま指定席きっぷ」の値段は?
「こだま指定席きっぷ」の主な発売区間と値段はこちら(片道一人あたり)。
このほかの区間は、公式サイトで確認ください。
なお「正規」の値段は、通常の片道運賃と指定席特急料金の合計額です(通常期)。
主な発売区間 | 正規 | 大人 | 子供 |
大阪市内駅~岡山駅 | 6,140円 | 4,600円 | 1,500円 |
大阪市内駅~福山駅 | 8,000円 | 5,990円 | |
大阪市内駅~新尾道駅 | 8,440円 | 6,320円 | |
大阪市内駅~広島市内駅 | 10,420円 | 7,810円 | |
神戸市内駅~岡山駅 | 5,700円 | 4,270円 | |
神戸市内駅~福山駅 | 7,670円 | 5,740円 | |
神戸市内駅~新尾道駅 | 8,000円 | 5,990円 | |
神戸市内駅~広島市内駅 | 10,200円 | 7,640円 | |
西明石駅~岡山駅 | 5,370円 | 4,020円 | |
西明石駅~福山駅 | 6,140円 | 4,600円 | |
西明石駅~新尾道駅 | 6,470円 | 4,840円 | |
西明石駅~広島市内駅 | 9,100円 | 6,810円 | |
姫路駅~福山駅 | 5,700円 | 4,270円 | |
姫路駅~新尾道駅 | 6,140円 | 4,600円 | |
姫路駅~広島市内駅 | 8,440円 | 6,320円 | |
相生駅~広島市内駅 | 8,000円 | 5,990円 | |
岡山駅~広島市内駅 | 6,140円 | 4,600円 | |
岡山駅~新山口駅 | 9,100円 | 6,810円 | |
広島市内駅~福山駅 | 5,040円 | 3,770円 | |
広島市内駅~新下関駅 | 6,470円 | 4,840円 | |
広島市内駅~小倉駅 | 7,670円 | 5,740円 | |
広島市内駅~博多駅 | 9,100円 | 6,810円 |
このように、「こだま指定席きっぷ」の値段は、格安チケットだけあって、正規の25%割引です。学割(2割引)よりもお得です。
そして、注目は子供の値段です。区間に関係なく1,500円!距離が長いほど、お得さが増します。
このため、「こだま指定席きっぷ」は、子連れで利用する場合に、かなり節約になります。
参考までに、山陽新幹線の新大阪駅~広島駅の値段を比べてみました。
【参考】新大阪駅・広島の値段比較(片道1人あたり)
大人 | 子供 | |
正規(のぞみ指定席)※通常期 | 10,950円 | 5,470円 |
正規(こだま指定席)※通常期 | 10,420円 | 5,210円 |
正規(こだま自由席) | 9,890円 | 4,940円 |
スマートEX ※通常期 | 10,220円 | 5,010円 |
バリ得 | 8,300円 | 4,250円 |
行こっか!こだま | 8,200円 | 4,180円 |
おとなびWEB早特【50歳以上】※通常期 | 6,250円 | ー |
こだま指定席きっぷ【2人以上】 | 7,810円 | 1,500円 |
あなたが50歳以上でしたら、「おとなびWEB早特」という割引切符が最安です。年齢特権ですので、使わないと損。ただし、購入は7日前まで。
また、1人で利用する場合や「こだま指定席きっぷ」の設定がない区間の場合は、「バリ得」というプランが安いです(後述しています)。
山陽新幹線「こだま指定席きっぷ」の発売期間と有効期間は?
発売期間(買える期間)
有効期間間(使える期間)
山陽新幹線「こだま指定席きっぷ」の購入方法は?
JR西日本の予約サイト「e5489」で発売
「こだま指定席きっぷ」は、インターネット限定発売で、利用する日の1ヶ月前の午前10時から前日まで買えます。
利用当日は買えません。
実際に、「こだま指定席きっぷ」を購入するには、スマホやパソコンから、JR西日本の予約サイト「e5489」にアクセスします。
操作は簡単です。
基本的に乗車駅、区間、乗車日時を入力して、画面の表示にしたがって進めていくだけです。
繰り返しになりますが、「こだま指定席きっぷ」は、利用人数が2人以上でないと受け付けてもらえません。
支払い方法はクレジットカードのほか、コンビニ払い、駅払いが選べます。
コンビニ払い、駅払いにする場合は、出発直前の購入はできません。遅くとも3日前までに予約してください。
支払い期限日が表示されますので、それまでに入金しないと、予約は取り消されます。
「こだま指定席きっぷ」の受け取り
「こだま指定席きっぷ」は、インターネット発売ですが、チケットレスではありません。
新幹線に乗るには、切符の現物が必要です。
その現物は、出発までに、JR西日本の駅にある「みどりの窓口」や「みどりの券売機、みどりの券売機プラス」で受け取ります。
※受け取りは新幹線の駅でなくてもできます。
「こだま指定席きっぷ」の変更・払い戻し
先にも触れましたが、「こだま指定席きっぷ」は、予約を完了すると、切符の受け取りに関係なく、利用日(乗車日)の指定列車、乗車区間の変更はできません。
予約の取り消しはできます。その際、払い戻し手数料が発生します(1人560円~)。
予約を変更しないといけないとき、いったん取り消し(払い戻し)して、あらためて予約を取りなおすかたちになります。
なお、取り消しは、予約した列車の出発時刻までに行う必要があります。
山陽新幹線「こだま指定席きっぷ」公式サイト
山陽新幹線「こだま指定席きっぷ」のポイント
- 「こだま」の指定席を利用する片道用の格安チケット(乗車券+特急券)です。
- 2人以上での利用が必要です。大人+子供でもOK。
- 発売は、利用の1か月前から前日まで、インターネット限定です。
- 値段は、大人が通常の25%割引、子供は一律1,500円です。子連れにはおすすめ。
- 発売区間は、駅ごとに限定されています。
- 予約の変更はできません。
山陽新幹線の格安チケット「こだま指定席きっぷ」の最新情報、予約・購入については、JR西日本の公式サイトで確認ください。
【参考】山陽新幹線1人片道なら「バリ得」
大人1人で、山陽新幹線に安く乗りたいときは、「バリ得」がおすすめです。
「バリ得」とは、同じく「こだま」号を利用する格安の旅行プランで、旅行会社の日本旅行が発売しています。
旅行プランといっても、実質的には片道の割引切符(指定席)です。
前日16時まで予約・購入できます。
「こだま指定席きっぷ」では設定されていない区間もあります。
主な区間の値段は、こんな感じです。
(片道:大人ひとり)
主な発売区間 | 指定席きっぷ | バリ得 |
新大阪駅~岡山駅 | 4,600円 | 5,000円 |
新大阪駅(市内)~福山駅 | 5,990円 | 6,400円 |
新大阪駅(市内)~新尾道駅 | 6,320円 | 6,700円 |
新大阪駅(市内)~広島駅(市内) | 7,810円 | 8,300円 |
新大阪駅(市内)~博多駅 | 設定なし | 10,600円 |
新神戸駅~岡山駅 | 4,270円 | 4,700円 |
新神戸駅(市内)~広島駅(市内) | 7,640円 | 8,100円 |
博多駅~広島駅(市内) | 6,810円 | 6,800円 |
博多駅~岡山駅 | 設定なし | 9,300円 |
小倉駅~広島駅(市内) | 5,740円 | 5,700円 |
このように、「バリ得」の値段は「こだま指定席きっぷ」より、ちょっと高め。
でも、1人で申し込めるものとしては、最安級です。
コメント