こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- 東海道新幹線「ぷらっとこだま」を紹介します。
東海道新幹線に安く乗りたいときは、「ぷらっとこだま」をチェックしてみてください。
「こだま号」を利用する片道用のお得な格安プランです。
時間は多少かかってもいいから、新幹線代を抑えたいときは、なかなか魅力です。
ただ安い分、購入する前に知っておいた方が良い注意点やデメリットがいくつかあります。
ここでは、「ぷらっとこだま」がどんなプランなのかを、とくに注意点やデメリットに注目してまとめました。
東海道新幹線「ぷらっとこだま」とは?
「ぷらっとこだま」は、旅行会社のJR東海ツアーズが販売している東海道新幹線「こだま」号を格安で片道利用できる旅行商品です。
「ぷらっとこだま」のいいところ(メリット)
- 「こだま」号の指定席を利用します。
- 片道利用、1人から申し込めます。
- 通常より22%割引でお得で、自由席よりも安いです。
- グリーン車も安く利用できます。
- インターネット限定発売で、前日までならいつでも予約できます。
- 切符の発券は不要。ICカードかQRチケットで直接乗車できます。
- 駅のキオスクなどで使える1ドリンク引換券(税込320円以下の好きな飲料1本)が付いてます。
「ぷらっとこだま」は、名前の通り、各駅停車の「こだま」号を利用するので、「のぞみ」号や「ひかり」号より所要時間は長くなります。
「こだま」号の所要時間
東京駅~新大阪駅 | 約4時間 |
東京駅~京都駅 | 約3時間40分 |
新大阪駅~新大阪駅 | 約3時間40分 |
新大阪駅~名古屋駅 | 約1時間10分 |
長いといっても、在来線や高速バスに比べたら断然速いです。
関東・関西間で3~4時間のまとまった時間があれば、ひと眠りできますし、読書や動画鑑賞、あるいは、仕事の書類作成や資料確認などに取り組めます。
そして、「こだま」で遅い分、値段がお得なんです。
利用区間 | 正規の値段 | ぷらっとこだま | |
普通指定席 | 普通指定席 | グリーン席 | |
東京~新大阪 | 14,400円 | 11,210円 | 12,470円 |
東京~京都 | 13,850円 | 10,790円 | 12,120円 |
新横浜~新大阪 | 14,070円 | 10,960円 | 12,260円 |
新大阪~名古屋 | 6,470円 | 4,990円 | 6,600円 |
※子供の設定もあります。
このように、「ぷらっとこだま」の方が、通常の指定席より22%前後安いです。もちろん自由席よりも。グリーン車を選んでも、おおむね安いです。
実際には、飲み物(320円分)も付いていますので、さらにお得です。
※繁忙期は値段が高くなります。
※「ぷらっとこだま」は、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始(2024年12月27日~2025年1月5日)期間中の設定はありません。
他の区間の値段や繁忙期・通常期の時期など最新情報は公式サイトで。
「ぷらっとこだま」予約前に要確認の注意点・デメリット
お得で魅力的な「ぷらっとこだま」ですが、いくつか注意点があります。購入する前にあらかじめ確認しておきましょう。
駅や旅行会社では買えません。
「ぷらっとこだま」の予約申し込み・購入は、JR東海ツアーズの予約サイトでのみ受付しています。
JRの駅窓口やJR東海ツアーズ、その他の旅行会社の店舗では、取り扱っていません。
このため、「ぷらっとこだま」は営業時間にしばられずに、あなたの都合の良いときに24時間どこからでもスマホやパソコンからアクセスして、予約・購入できます。
※23:30~5:30は、座席表からの座席指定が行えません。このときは予約が完了した後、あらためて昼間に座席指定します。
新幹線の「EXサービス会員」登録が必須です。
「ぷらっとこだま」を利用するには、JRの「EXサービス会員」にあらかじめ登録しておく必要があります。
「EXサービス」には「スマートEX」と「エクスプレス予約」の2種類あります。
会費 | 新幹線の値段 | 登録方法 | |
スマートEX | 無料 | 駅発売と同じ | ネットで完了 |
エクスプレス予約 | 年間1,000円 | いつも会員割引 | クレジットカードを申請後、EX乗車用のICカードが送付。 |
今回の「ぷらっとこだま」だけとか、1年のうちに新幹線をそんなに利用しないようでしたら、「スマートEX」への登録で大丈夫です。手続きも簡単です。会費も無料でデメリットはありません。
支払い方法はカードのみです。
「ぷらっとこだま」の代金支払い方法は、クレジットカード、VISAなど国際ブランドのデビットカード、プリペイドカードのみです。
ICカードとスマホが必要です。
「ぷらっとこだま」では、新幹線の切符を発行しません。チケットレスです。
切符の代わりに、つぎのどちらかを使って乗車します(改札機に直接タッチ)。
- 交通系ICカード(ICOCA、PiTaPa、Suicaなど)
- QRチケット(QRコード表示)
乗車に使用するICカードは、事前にEXサービスに登録(紐づけ)が必要です。
利用できるICカードは、下記の10種類です。
スマホアプリ版のモバイルSuica、モバイルPASMO、モバイルICOCAも対応しています。
ICカードを持っていない場合などは、QRチケットで乗車できます。
QRチケットは、予約完了後に発行されるQRコードを、あなたのスマホ画面に表示させて使います。
QRコードを紙に印刷したものでもOKです。
「ぷらっとこだま」はチケットレスですが、必要な場合、紙の切符(乗車票)を発券することもできます。
EXの会員サイトで発行した「受取コード(QRコード、16桁の英数字)」を、乗車日の3日前から当日乗車前までに、JR駅の指定券券売機、みどりの券売機に読み込み、または手入力します。※新幹線の駅でなくても可能。
このように、新幹線にはICカードかスマホのどちらかあれば、あるいは発券して乗車できますが、ドリンク引換だけにはスマホが必須です。
「ぷらっとこだま」には、キオスクなど指定のお店で320円以下の飲み物1品と交換できる「ドリンク引換券」が付いてます。値段内ならビールや酒類でもOK。
このドリンク券もQRコードで、スマホやタブレットが必要です(印刷したものは不可)。
なお、ドリンク券は、新幹線の乗車日当日のみ有効です。
また、使わなかったり、スマホの不調や営業時間外などで使えなかった場合も返金はありません。
予約した列車の指定した座席のみ有効です。
「ぷらっとこだま」は、予約した「こだま」号の指定された座席に限って有効です。
このため、予約した列車に乗り遅れたり、乗らなかったりした場合、「ぷらっとこだま」はすべて無効になります。他の列車の自由席も利用できません。払い戻しもありません。
別の列車に乗るには、あらためて乗車券と特急券を買う必要があります。
利用できる区間が限られています。
「ぷらっとこだま」は、「こだま」号のすべての停車駅で利用できるわけではありません。
東海道新幹線の8駅相互の区間だけに設定されています。
- 東京駅・品川駅
- 新横浜駅
- 静岡駅
- 浜松駅
- 名古屋駅
- 京都駅
- 新大阪駅
※東京駅と品川駅は同じ駅の扱いです。どちらで乗車・下車してもOK。
※東京・品川駅~新横浜駅、静岡駅~浜松駅、京都駅~新大阪駅の設定はありません。
このように熱海駅、小田原駅、岐阜羽島駅、米原駅などは入っていません。
途中駅で乗車・下車できません。
「ぷらっとこだま」では、予約した出発駅と目的駅以外では乗り降りできません。
途中の駅から乗車したり、途中駅で下車したりもできません。
利用当日に購入できません。受付は前日まで。
「ぷらっとこだま」は、乗車する当日に予約・購入できません。
予約の受付は、乗車日1か月前(前月の同じ日)の10:00から乗車日前日23:30までです。
在来線の利用は含みません。
「ぷらっとこだま」は、東海道新幹線の出発駅から目的駅までに限ったプランです。
新幹線乗車の前後に在来線を利用する場合、その運賃は別です。
例えば、新宿駅から大阪のユニバーサルシティ駅へ「ぷらっとこだま」を使って行く場合、在来線の「新宿駅から東京駅まで」と「新大阪駅からユニバーサルシティ駅まで」の運賃が必要です。
運賃は、駅で切符(乗車券)を買うか、SuicaやICOCAなどのICカードで支払います。
予約後の変更はできません。
「ぷらっとこだま」は、予約完了したあとで、乗車日や利用人数、列車、区間、座席種類(指定席/グリーン席)の変更は一切できません。
どうしても変更したいときは、予約を取り消しして、新規で予約を取り直すかたちになります。
このとき、取り消しのタイミングによっては、表のとおり取消料が発生するので、注意が必要です。
取消日 | 取消手数料(1人あたり) |
---|---|
出発の11日より前 | 0円 |
出発の8~10日前 | 代金の20% |
出発の2~7日前 | 代金の30% |
出発の前日 | 代金の40% |
出発の当日 | 代金の50% |
出発後 | 代金の100% |
東海道新幹線「ぷらっとこだま」予約サイト
以上のように「ぷらっとこだま」には、いろいろ注意点があって、それがデメリットともいいえます。なんか面倒くさそうで、ちょっと引いてしまったかもしれません。
でも、EXサービスの会員登録やICカードなどが必要だったりしますが、予約したとおりに新幹線に乗るだけなら、普通の切符と大きく変わりません。
しかも、前日まで予約できて、1人から申し込めるものとしては最安級です。
とくに急ぎの移動ではなく、とにかく節約、値段重視というときは「ぷらっとこだま」はおすすめです。
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