
こんな疑問にお答えします。
【この記事の内容】
- 「JR西日本無限大パス」という切符を紹介します(内容、値段、発売期間、買い方、使い方)。
この春休みに、JR西日本で旅行や帰省する計画があるなら、JR西日本の「JR西日本無限大パス」を、「一応」チェックしてみてください。
これは、JR西日本の関西、中国地区でICカード「ICOCA(イコカ)」を導入している区間を「30日間」乗り放題できるという切符です。
ただ、「JR西日本無限大パス」は別の意味で「お値段以上」。
買い方や使い方などしくみが、ふつうの切符とは違います。特に費用面に注意が必要なんです。
ここでは、「JR西日本無限大パス」のこうした注意点を含めた内容と値段、発売期間、そして購入方法、利用方法をまとめました。

「JR西日本無限大パス」ってどんな切符?
先に「JR西日本無限大パス」がどんな切符なのか、その内容から紹介していきます。
購入と利用にスマホとICOCAが必要です。
先にも触れましたが、「JR西日本無限大パス」は、通常の紙の切符ではありません。切符は発行しません(チケットレス)。
その購入や利用には、次のものが必要になります。
- インターネットにつながるスマホ(1人1台)
- ICカード「ICOCA(イコカ)」(JRの乗車)
- 「KANSAI MaaS」アプリ(切符の購入、特典の利用)
- クレジットカード(切符代の支払い)
まず、スマホとICOCAが必須です。
そして、スマホには「KANSAI MaaS(関西マース)」というアプリをインストールします。
「KANSAI MaaS(関西マース)」とは、JR西日本や関西の鉄道会社が共同で運営しているお出かけ用スマホアプリです。
「App Store」「Google Play」から無料ダウンロードできます。
ICカードの「ICOCA」は、今現在使っていたり、持っているものがあれば、それで大丈夫です。
JR以外で購入したものや使っているものでもOK。「スマートICOCA」や「モバイルICOCA」も使えます。
そして、実際に使うICOCAは、その番号を事前登録しておく必要があります(スマートICOCAとモバイルICOCAは不要。後述します)。
ICOCAを持っていない場合、スマホアプリ版の「モバイルICOCA」が、番号登録やポイントのチャージのために、駅に出向く面倒がないのでおすすめです。
特に、あなたがJR西日本の沿線外に住んでいるなら「モバイルICOCA」の方がいいです。
なお、カードのICOCAの方が良いというときは、JR西日本や関西の私鉄、地下鉄の駅窓口や券売機で購入できます。
あと、「JR西日本無限大パス」の代金支払いに、クレジットカードが必須です。
JR西日本のICOCA区間が30日間乗り放題!
「JR西日本無限大パス」では、下図のICOCA導入済み(ICOCAが使える)区間で、普通列車(新快速、快速を含む)を30日間乗り放題で利用できます。
一部の路線では、ICOCA対応の駅(◆印)でのみ乗り降りできます。
このように、ICOCAはJR西日本の全線、全駅で使えるわけでないので注意してください。
関西の対象店舗で使える優待クーポン付き
「JR西日本無限大パス」には、関西の主要駅にある対象のお店でドリンクのサイズアップや割引といった優待が受けられる特典クーポンが付いてます。
期間中、最大8回利用できます。
具体的な対象店舗と優待の内容は公式サイトで確認ください(下方にリンクがあります)。
「JR西日本無限大パス」の発売期間と有効期間は?
「JR西日本無限大パス」の発売期間と有効期間は、下記の通りです。
発売期間(買える期間)
※3月12日利用開始分まで発売。
※予定枚数(未公表)に達すると、上記期間中でも発売終了します。
有効期間(使える期間)
※JRは利用開始日の午前0時から最終日の終電まで乗り放題できます(日付をまたがる場合は、0時を過ぎて最初の下車駅の自動改札機を出るまで)。
「JR西日本無限大パス」の値段はいくら?
「JR西日本無限大パス」の値段はこちら(1人あたり)。大人用のみの発売です。
大人 | 50,240円 |
30日分なので、やはり金額が大きいです。
単純に日数で割ると、1日あたり1,675円。片道840円以上の区間を往復すれば元が取れます。
値ごろ感をイメージできるように、参考までに大阪駅からの運賃の例を挙げてみました。
※特急料金や指定席料金は含まれていません。
JRの主な区間 | 片道運賃 |
大阪駅~岡山駅(176.5km) | 3,080円 |
大阪駅~尾道駅(254.9km) | 4,510円 |
大阪駅~広島駅(337.8km) | 5,720円 |
大阪駅~下関駅(557.6km) | 9,140円 |
大阪駅~敦賀駅(136.9km) | 2,310円 |
大阪駅~白浜駅(177.5km) | 3,080円 |
大阪駅~新宮駅(272.7km) | 4,840円 |
大阪駅~城崎温泉駅(183.7km) | 3,410円 |
大阪駅~出雲市駅(397.2km) | 6,600円 |
ICOCAの1乗車200kmルールに注意
ICOCAには、1回で乗れる距離は200km(営業キロ)までという制限があります。
上表にあるような、大阪駅から岡山駅、敦賀駅、白浜駅、城崎温泉駅へ行く場合は問題ありません。
しかし、200kmを越えて移動する場合は、200km以内の適当な駅で途中下車して、制限を超えないように距離を調整しないといけません(ICOCAで出入りして改札しなおす)。
ただし、特急列車で移動する場合は200kmを越えても問題ありません。例えば、特急「くろしお」号で大阪駅から新宮駅までICOCAで乗り通せます。
※ICOCAで200km以上を乗車してしまうと、改札でエラーになって、乗車駅から運賃の全額を現金で払わないといけません。後述するポイント還元も受けられなくなります。
※目的駅までの距離(営業キロ)は、JR西日本公式サイトの運賃検索や、その他乗り換え案内アプリなどで確認できます。
【注意】「JR西日本無限大パス」の元を取るには値段の倍以上の予算が必要
「JR西日本無限大パス」には、そのしくみのために、いんな注意点がありますが、なかでも特に費用面で、購入前に確認しておくべき大事なことがあります。
それは、先に触れた「元を取るには、値段の2倍以上の予算が必要」ということです。
一般的な乗り放題系の切符は、購入する際に代金を支払えば、実際に乗車するときに運賃を支払う必要はありません。
ところが、「JR西日本無限大パス」は、JRに乗るたびに運賃を支払わないといけません。
つまり、購入時に切符代(50,240円)を払ったうえに、当日利用する運賃も乗るたびに払うということです(実際は、ICOCAの残高から引き落し)。
しかし、その支払った運賃は、翌月末に全額まとめて「WESTERポイント」で返ってきます。
要は、運賃を一時的に「立て替える」かたちになります。
このため、金額的には損にはなりません。
でも、「JR西日本無限大パス」を購入するにあたっては、
- 予算として「切符代金50,240円+当日利用の運賃」を準備しておかないといけないこと。
- 当日利用の運賃は、現金での返金ではなく「WESTERポイント(チャージ専用)」で還元されること。
という2つの点を、理解しておく必要があります。
特に「JR西日本無限大パス」は高額です。
その元を取るのに、値段の50,240円以上乗りまくらないといけませんが、そのためには、50,240円以上の立て替え予算が要ります。
このように、一時的でも値段の2倍、10万円以上の出費になります。
まとまった金額が必要ですので、「JR西日本無限大パス」の購入にあたっては、利用の計画をしっかり立てて、損しないよう見込むことと予算組みが大切です。
「JR西日本無限大パス」はどこで買える?(買い方・購入方法)
「JR西日本無限大パス」は、「KANSAI MaaS(関西マース)」というアプリ内での限定発売です。
購入は、利用する1ヶ月前の午前10時から当日の23時30分までできます。
支払い方法は、クレジットカードのみです。
KANSAI MaaSアプリでの買い方は簡単です。
「KANSAI MaaS」アプリを開いて、「チケット」のなかから「JR西日本無限大パス」を選んで、購入手続きを進めていきます。
最初に、購入数(1人分のみ)と利用開始日を選択し、最後にクレジットカード番号を入力して終了です。ほどなく確認メールが届きます。
なお、購入したあとは、利用開始日の変更はできません。
また、払い戻し(取り消し)する場合は、手数料220円が発生します。
「KANSAI MaaS」を初めて使う際は、会員登録が必要です。
登録画面で規約同意したあと、メールアドレス認証⇒パスワード設定し、あなたの基本情報を入力します。
その項目はこちら。
- 名前(漢字、フリガナ)※必須
- 電話番号
- 性別 ※必須
- 生年月日
- 居住国
- 郵便番号
- アンケート(メールマガジンの要否、興味関心)
- ICカード番号(ICOCA、PiTaPa)
名前と性別だけが必須です。これだけで「KANSAI MaaS」のほとんどの機能が使えます。
「JR西日本無限大パス」の購入には、電話番号、生年月日、郵便番号、ICOCA番号の登録が必要です。
JR西日本「JR西日本無限大パス」の使い方は?(利用方法)
「JR西日本無限大パス」の使い方(利用方法)も、一般的なJR切符と違います。
特に、前もって準備しておくことがありますので、注意が必要です。
事前の準備、使うICOCAの登録
「JR西日本無限大パス」では、先述の通り、JRの乗車にはICOCAを使います。
当日に使うICOCAの番号を利用開始するまでに、次の2か所への登録しておく必要があります。
当日の利用開始してから、あるいは帰ってきてから登録すると遅いです。
すでに登録済みでしたら、この手続きは不要です。
ICOCA番号の事前登録先
- 「KANSAI MaaS」アプリ
- 「WESTERポイントサービス」(スマートICOCA、モバイルICOCAは不要)
ICOCAの番号は、カードの裏に記載されています(モバイルICOCAは管理画面に)。
「KANSAI MaaS」アプリへのICOCA登録は、「マイページ」でできます。
「WESTERポイントサービス」への登録は、次の場所で行えます。スマートICOCAやモバイルICOCAを使う場合は登録不要です。
- スマホアプリ「WESTER」
- JR西日本公式サイト「WENTER会員サポート」ページ(パソコンからもOK)
- JR西日本の駅券売機(青色、ピンク色の機種)
これらのなかでは、駅の券売機が一番楽です。入力作業はなく、30秒ほどで完了します。
「JR西日本無限大パス」の使い方
「JR西日本無限大パス」を利用する当日に、まず「KANSAI MaaS」アプリにある購入済みの「JR西日本無限大パス」を選んで「利用開始」します。
そのスマホと、登録済みのICOCAを忘れずに持って、いざ出発!
JRに乗るには?
「JR西日本無限大パス」でJRに乗るときは、事前登録済みのICOCAを使います。
ICOCAは、乗車駅と下車駅の自動改札機「両方」で、タッチして出入りします。下車時に、残高から運賃が引かれます。
使い方は、このように普通どおりで、特別なことはありません。
ただ、タッチしなかったり、ちゃんとタッチできてなくてエラーが出たりすると、運賃がポイント還元されません。毎回確実にタッチする意識が大切です。
もし、ICOCAの残高が不足している場合は、券売機や精算機でチャージ(入金)してから改札機にタッチします。
なお、ポイントで還元される運賃は、「JR西日本無限大パス」のICOCAの対応駅と対応駅の間を乗った分に対してです。
ICOCA未対応の駅や、JR西日本でない他社の駅で乗り降りした場合は、ポイント還元の対象外です。
そして、先述の通り、1回の乗車距離が200kmを越えた場合も、改札エラーになるので、対象外になってしまいます。
こうした場合、乗車駅からの運賃全額を支払うことになります。
優待クーポンを利用するには?
「JR西日本無限大パス」にセットされている優待クーポンを対象店で利用する場合は、会計の際に、KANSAI MaaSアプリ内にある各チケットを表示させたスマホ画面をに直接提示します。
クーポンは30日間の有効期間中、最大8回まで使えます。同じ店でもOK。
還元されたポイントをICOCAにチャージ

モバイルICOCAの場合
繰り返しになりますが、「JR西日本無限大パス」の乗り放題範囲で支払った運賃は、その翌月末に「WESTERポイント(チャージ専用)」で返ってきます。
その「WESTERポイント」は、ICOCAに充填(チャージ)しないと使えません。
その手続きは、JR西日本の駅にある券売機、精算機、チャージ機で簡単に行えます。
チャージの期限は25カ月後まで。それを超えると、自動的に消えてしまいます。
なお、「モバイルICOCA」の場合は、スマホのアプリ上でチャージ操作ができます。
JR西日本の駅にチャージに行けない人は、「モバイルICOCA」の利用がおすすめです。
ICOCAにチャージしたあとは、1ポイント=1円として、ICOCAに対応している全国の鉄道やバスの運賃や、コンビニやスーパーなど加盟店での買い物や飲食の支払いに使えます。
JR西日本「JR西日本無限大パス」公式サイト
「JR西日本無限大パス」の最新情報は、JR西日本の公式サイトで確認ください。
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