JR乗り放題「冬の関西１デイパス2022」の値段と特典、購入方法、注意点

 

こんなお悩みにお答えします。

 

【この記事の内容】

 

12月から2月までの冬の間、関西でレジャーや観光、出張など、日帰りでちょっと遠出するとき、できるだけ交通費を安くおさえたいというあなたは、JRの「冬の関西１（ワン）デイパス」という切符をチェックしてみてください。

 

「冬の関西１デイパス」は、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山のJRの指定範囲が1日乗り放題できる切符です。

 

JRの乗り放題以外にも、大阪水上バスの乗り放題とか、近鉄電車・南海電車・京阪電車、神戸電鉄とコラボした周遊チケットとか、沿線施設の優待特典が付いていたりとか、内容が盛りだくさん。

 

その割に値段は格安なんです。

 

年末年始も使えますので、買い出しや初詣、親戚や取り引き先へのあいさつ回りなどにも便利。

 

ここでは、「冬の関西１デイパス」の内容、値段、発売期間、購入方法、注意点をまとめました。【2022年版】

 

 

JR「冬の関西１デイパス」（2022年版）はどんな切符？

 

2022年版の「冬の関西１デイ（ワンデイ）パス」も、例年通り、内容盛りだくさんです。

 

関西のJRが1日乗り放題！

 

 

「冬の関西１デイパス」では、下図の大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山にまたがる関西地区のJRが１日乗り放題（乗り降り自由）で利用できます。

 

 

「関西」のJRの路線すべてが乗り放題というわけではありません。播但線や加古川線など一部の支線や日本海側、南紀方面は範囲外です。

 

※特急券や指定券、乗車整理券が必要な列車には乗れません。ただし、別に購入すると利用できます。

 

※新幹線は利用できません。

 

大津の江若バスも乗り放題！

 

 

「冬の関西１デイパス」では、滋賀県の湖西地区を中心に走っている江若バスの指定路線も1日乗り放題できます。

 

 

江若バスは、JRの駅から少し離れている、琵琶湖のミシガンクルーズ乗船場（浜大津）や、琵琶湖大津館、雄琴温泉、浮御堂、比叡山に登るケーブルカーの坂本駅、日吉大社、西教寺などへのアクセスに便利です。

 

※12月31日利用開始の場合は、1月1日も終日利用できます。

 

江若バス公式サイト(運行状況、詳細路線図、時刻表）

 

大阪水上バス「アクアライナー」も乗り放題！

 

 

「冬の関西１デイパス」では、さらに大阪の市街地を流れる大川の遊覧船「大阪水上バス」の「アクアライナー」（大阪城・中之島めぐり）も1日乗り放題で利用できます。

 

ちなみに、アクアライナーは「大阪城港」に発着します。JRの最寄り駅は、環状線の「大阪城公園」駅です。中之島周辺を約40分かけて一周りします。

 

船内は暖房完備、飲み物などの販売、トイレ（男女兼用）もあります。

 

 

※毎日運航していません。毎週運休日があります。天候やコロナこともありますので、利用したい場合は、前もって最新の運航状況を確認してください。

 

※事前予約もできます。確実に乗りたいときは、予約している方が無難です（お金はかかりません）。

 

※12月31日利用開始の場合は、1月1日も終日利用できます。

 

大阪水上バスの公式サイト

 

私鉄の周遊チケット引換券つき！

 

 

「冬の関西１デイパス」には、京阪電車、南海電車、近鉄電車、神戸電鉄の周遊チケットとの引換券が付いていて、JRで行けないところにも行けます。

 

2022年版では、次の4種類の周遊チケットが用意されています。

 

このなかから、好きなものを１つを選んで利用できます。

 

 

「冬の関西１デイパス」に付いているのは、周遊チケットとの「引換券」です。

 

周遊チケットを使うときは、利用する当日に、この引換券を指定場所に持って行って、チケットの現物を受け取る必要があります。

 

引き換え場所は限定されています。JRの駅ではありません。営業時間とあわせて、注意してください。

 

なお、周遊チケットは 「冬の関西１デイパス」の利用日と同じ日に限り有効です。

 

びわ湖チケット（京阪電車）

 

「びわ湖チケット」は、琵琶湖の遊覧クルーズが楽しめる周遊チケットです。

 

下記のコースから、１つ選んで利用できます。

 

 

それぞれ、事前に最新の運航日や時刻を確認してください。できれば予約をおすすめします。

 

セット内容	京阪電車大津線の1日乗車券 御陵駅～びわ湖浜大津駅、石山寺駅～坂本比叡山口駅が乗り放題 琵琶湖クルーズ乗船券（1回） 「ビアンカ60、ビアンカ80/南湖遊覧ボート」「竹生島クルーズ」「雪見船」のどれか。
引換場所	京阪電車の山科駅・石山駅、膳所駅、大津京駅、坂本比叡山口駅 琵琶湖汽船の大津港、長浜港、今津港（土日祝、年末年始のみ）

 

 クルーズ船の最新情報は琵琶湖汽船公式サイトで

 

高野山チケット（南海電車）

 

和歌山県の真言宗総本山「高野山」への参拝や観光に便利な周遊チケットです。

 

セット内容	南海電車の新今宮駅～高野山駅の往復乗車券（途中下車できません） 高野山内バスの1日乗車券（乗り放題） 拝観料2割引（金剛峯寺、金堂、根本大塔、霊宝館） お土産・飲食割引特典券（対象の店舗で飲食代や土産物代が割引）
引換場所	南海電車の新今宮駅

 

※難波駅は利用できません（範囲外）。

 

※特急電車を利用する場合は、別に特急券を購入してください。

 

橿原・飛鳥チケット（近鉄電車）

 

「橿原・飛鳥チケット」は、橿原神宮への参拝や明日香村の観光に便利な周遊チケットです。

 

セット内容	近鉄の大阪阿部野橋駅・京都駅～フリー（乗り放題）区間までの往復乗車券（途中下車できません） 近鉄のフリー区間（大和八木駅～桜井駅、大和八木駅～橿原神宮前駅～壺阪山駅）の 1 日乗り放題 奈良交通バスの飛鳥地区1日乗り放題
引換場所	近鉄電車の大阪阿部野橋駅（特急券売り場） 近鉄電車の京都駅（京都駅営業所）

 

※12月31日に引き換えた「橿原・飛鳥チケット」は、近鉄電車のみ1月1日まで利用できます。

 

※大阪阿部野橋駅は、JR天王寺駅が最寄りです（隣接）。

 

※特急電車を利用する場合は、別に特急券を購入してください。

 

「有馬温泉チケット」（神戸電鉄）

 

「有馬温泉チケット」は、神戸の有馬温泉へ日帰り入浴＆観光に便利な神戸電鉄の周遊チケットです。

 

セット内容	神戸市営地下鉄・神戸電鉄の三宮駅～谷上駅～有馬温泉駅の往復（途中下車はできません）。 日帰り浴場「金の湯」「銀の湯」「太閤の湯」など対象施設の料金割引。
引換場所	神戸市営地下鉄の三宮駅（東改札口）

 

レンタサイクル（貸自転車）も利用OK！

 

「冬の関西１デイパス」で、レンタサイクル店「駅リンくん」の貸し自転車を１回利用できます。ただし、大人のみです。

 

 

※事前予約はできません。貸出台数に限りがあるので、借りられないこともあります。

 

※電動自転車は300円の追加料金で借りられます（取り扱いのある営業所のみ）。

 

※レンタサイクルの利用には、運転免許証や学生証など写真付きの本人確認書類が必要です。借りたいときは、持っていくのを忘れずに。

 

※12月29日～1月3日は休業です。最新の営業情報は公式サイトで確認ください。

 

レンタサイクル「駅リンくん」公式サイト

 

京都鉄道博物館や長浜盆梅展などで優待特典も。

 

 

「冬の関西１デイパス」には、以上のほか、下記の施設などで提示すると、料金の割引や粗品の進呈などの優待が受けられる特典もついています。

 

 

※施設の営業時間や休業日は事前に最新情報を確認ください。

 

JR「冬の関西1デイパス」の値段は？（2022年版）

 

「冬の関西1デイパス」の値段はこちらです。

 

大人	3,600円
子供	1,800円

 

金額的にパッと見、高く感じるかもしれません。

 

でも、片道1,800円以上する区間（約100km～）なら、往復するだけで元が取れます。例えば「盆梅展」で有名な長浜駅までは、大阪駅から片道1,980円します。

 

往復だけでは損でも、実際は乗り放題なので、乗り降りを繰り返すほど得になります。

 

基本的には遠出向きです。

 

JR以外の特典は、お値打ちです。大阪水上バスや私鉄の各周遊チケットは通常料金で2,000円前後、琵琶湖クルーズは3,000円近くするので。

 

このように、「冬の関西１デイパス」の値段は割安、使い方次第で激安です。

 

【参考】普通運賃や通常料金の例（大人）

【JR】大阪駅～敦賀駅（片道）	2,310円
【JR】大阪駅～長浜駅（片道）	1,980円
【JR】大阪駅～近江今津駅（片道）	1,980円
【JR】大阪駅～播州赤穂駅（片道）	2,310円
【JR】京都駅～明石駅（片道）	1,870円
【JR】京都駅～姫路駅（片道）	2,310円
【JR】三ノ宮駅～和歌山駅（片道）	1,870円
【JR】奈良駅～姫路駅（片道）	2,310円
【江若バス】大津駅～びわこ浜大津（大津港）	230円
【江若バス】比叡山坂本駅～ケーブル坂本駅（片道）	230円
【江若バス】堅田駅～雄琴温泉（片道）	280円
【江若バス】堅田駅～出町・浮御堂（片道）	210円
【大阪水上バス】大阪城・中之島めぐり	1,600円
【京阪電車】びわこ１日観光チケット（大津線乗り放題）	700円
【京阪電車】ミシガンクルーズ60（大津港発着）	2,400円
【京阪電車】南湖遊覧ボート（大津港発着）	2,000円
【京阪電車】竹生島クルーズ（今津港発着）	2,700円
【京阪電車】竹生島クルーズ（長浜港発着）	3,200円
【南海電車】高野山・世界遺産きっぷ＊	3,080円
【近鉄電車】古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ＊	大阪発1,500円 京都発2,000円
【神戸電鉄】地下鉄三宮駅～有馬温泉駅（片道）	680円
【JR】レンタサイクル（1回）	350～700円

 

※＊印の切符は「冬の関西1デイパス」で引換できる周遊チケットの内容と似たものです（全く同じではありません）。

 

※JRの運賃は、公式サイトの「JRおでかけネット」で検索できます（下方にリンクがあります）

JR「冬の関西1デイパス」の発売期間と有効期間は？（2022年版）

 

発売期間（買える期間）

 

「冬の1デイパス」は、期間限定の発売です。

 

 

有効期間（使える期間）

 

 

※利用当日は、始発から午前0時を過ぎた最初の停車駅までが有効です。大阪の電車特定区間内では終電まで有効です。

 

※大阪水上バスや江若バス乗り放題、周遊チケットの引換券、京都鉄道博物館などの優待特典など、すべてJRと同じ利用日に限って有効です。

 

 

JR「冬の関西1デイパス」はどこで買える？（購入方法と注意点）

 

「冬の関西1デイパス」を購入するにあたっては、以下のような注意点がありますので、確認しいてください。

 

【注意その１】出かける当日は買えません！

 

「冬の関西1デイパス」の発売は、利用する日（出かける日）の1ヶ月前から前日までとなっています。

 

このため、出かける当日には買えません。

 

【注意その２】駅の窓口で買えません！

 

「冬の関西1デイパス」は、JRの駅窓口に行っても買えません。購入方法（買い方）は次の２つになります。

 

 

インターネット予約サイト「e5489」で申し込む

 

 

JR西日本のインターネット予約サイト「e5489」で、利用する1ヶ月前の10:00以降から前日の23:30まで、いつでも申し込みが可能です。

 

支払い方法はクレジットカードのほか、コンビニ、駅払いが選べます。

 

申し込み、支払いを済ませたあと、出かける当日の乗車する前までに、駅の「みどりの窓口」や「みどりの券売機」に寄って、「冬の関西1デイパス」の現物を受け取ります。

 

「冬の関西1デイパス」は、チケットレスでないので、必ず切符を受け取ってください。

 

※コンビニ払い、駅払いの場合は、支払い期限があるので、直前の申し込みはできません。日数に余裕をもって申し込んでください。

 

※駅で「冬の関西1デイパス」を受け取る際は、決済に使用したクレジットカードや予約完了したときのメール（受け取りコード）などが必要になります。

 

 

「みどりの券売機」で直接買う

 

 

「冬の関西1デイパス」は、JRの駅窓口では買えませんが、関西の主要駅にある「みどりの券売機」でなら直接買うことができます。

 

「みどりの券売機」では、申し込み、支払い、切符受け取りが一度で済むので、おすすめです。

 

支払いには、クレジットカードも使えます。

 

「みどりの券売機」の設置駅

 

 

JR「冬の関西1デイパス」の公式サイト

 

「冬の関西1デイパス」（2022年版）の最新情報についてはJR西日本の公式サイトで確認ください。

 

JR西日本公式サイト