こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- 冬期の比叡山への電車やバスでアクセスする方法
- 冬期に使える比叡山へのお得な切符
12月から3月の冬の期間に、比叡山(延暦寺)へ公共交通機関を使って、観光や参拝に出かけようかなと考え中のあなたは、アクセス方法が限られますので、注意が必要です。
特に京都側からは、お正月明けから春分の日の前まで、ケーブルカーとロープウェイが運休するため、完全にアクセスできなくなります。
この期間中は、大津側からしか行けません。
ここでは、冬の比叡山(12月~春分の日)へのアクセス方法と、その際に使えるお得な切符の情報を紹介します。【2023-24年】
3月20日以降のアクセス方法についてはこちら。
延暦寺は、冬の間も拝観できます。
※国宝「根本中堂」は平成28年から改修工事中ですが、内部や工事の様子などを見学できるようになっています。
冬の比叡山へアクセスする方法(行き方)まとめ
比叡山アクセス交通機関の運行状況
通常、比叡山(延暦寺)へ電車やバスなど公共交通機関を使ってアクセスする場合、京都側からと滋賀県の大津側からの2つのルートがあります。
しかし、毎年12月第2月曜日から3月の春分の日の前まで、減便や運休が実施されます。
- 1月4日~3月19日は、京都からアクセスできません。
- 大津(坂本)からのアクセスは、毎日可能です(3月初旬ごろのケーブルカー点検期間は除く)。
特に、お正月が明けてからは、比叡山へは大津側からのルートでしかアクセスできなくなるので注意してください。
【交通機関の運行状況】(2023~2024年冬季)
交通機関 | 運休状況・期間 |
叡山電車 | 運休無し(毎日運行) |
叡山ケーブル&ロープウェイ | 2024年1月4日~3月19日運休 |
比叡山ドライブバス | 2023年12月4日~2024年3月19日運休 |
山内シャトルバス | 2024年1月4日~3月19日は全線で運休 |
坂本ケーブル | 運休無し(毎日運行) ※2024年2月26日(月)~3月1日(金)までの5日間、点検運休します。 |
冬季は「ガーデンミュージアム比叡」など、比叡山にある観光施設やお店の多くも休業となります。
ただ、山上のホテルは営業しています。
■ロテルド比叡 | 京都駅、大津京駅から無料送迎バスがあります。利用には事前予約が必要です。 |
■眺望清逸の宿 延暦寺会館 | 坂本ケーブル「延暦寺駅」から徒歩約10分。送迎バスはありません。1月14日~2月16日休業。 |
【参考】京都からの観光タクシー
【参考】大津からの観光タクシー
「西塔」「横川」へは行けません。「東塔」のみ。
延暦寺の3地区「東塔」「西塔」「横川」を結んでいる山内シャトルバス(路線バス)は、下記の通り、運行が縮小されます。
運行区間 | ロープウェイ比叡山頂駅~東塔~比叡山バスセンター |
運行期間 | 2023年12月4日~2024年1月3日 |
運行状況 | 10時~16時、30分おき |
このため、冬の間はバスで「西塔」「横川」地区へは行けません。
その山内シャトルバスも、お正月明けの1月4日以降は全線で運休になります。
比叡山に着いてから延暦寺(東塔)への行き方
京都側から公共交通機関では行けません。大津側からのみ。
京都から |
|
大津・坂本から |
|
※「西塔」「横川」地区へは、公共交通機関で行くことはできません。また山上でタクシーを拾うことは難しいです。車で行く以外では、市街地からタクシー利用が現実的です。
【関連リンク】
年明けの比叡山アクセスは大津からのみ
繰り返しになりますが、比叡山へは滋賀県の大津側からは、冬の期間中も毎日アクセス可能です。
大津からのアクセスは「坂本ケーブル」を利用します。
比叡山の麓の「坂本駅」と山上の「延暦寺駅」との間を約11分で結んでいます。
2024年1月4日から3月19日までの間、比叡山(延暦寺)へアクセスできる唯一の公共交通機関になります。
坂本ケーブル運行時刻
坂本ケーブルは「坂本駅」「延暦寺駅」ともに、毎時0分と30分に発車します。
※始発は8:30(3月は8:00)、終発は17:00(3月は17:30)。
※多客時は増発されます(最新情報は公式サイトで確認ください)。
坂本ケーブルの運賃(坂本駅~延暦寺駅)
片道 | 往復 | |
大人 | 870円 | 1,660円 |
子供 | 440円 | 830円 |
ケーブル坂本駅の場所(アクセス方法)
坂本ケーブルの「坂本駅」へは、京阪電車の「坂本比叡山口駅」とJR湖西線の「比叡山坂本駅」が最寄りです。
それぞれの駅から路線バスが出ています(江若バス、JR駅発9:10~基本30分間隔)。距離的には歩けます。
ケーブル坂本駅まで | バスで(片道運賃) | 歩いて |
京阪「坂本比叡山口駅」から | 約4分(大人230円、子供120円) | 約15分 |
JR「比叡山坂本駅」から | 約7分(大人250円、子供130円) | 約25分 |
※京阪電車の「坂本比叡山口駅」へは、京都の「三条駅」から、京都地下鉄東西線・京津線で「びわこ浜大津駅」まで行き、さらに石山坂本線に乗り換えます。
【主な区間の普通運賃(大人片道)】
大阪淀屋橋駅・京橋駅~坂本比叡山口駅 | 990円 |
枚方市駅~坂本比叡山口駅 | 930円 |
三条駅~坂本比叡山口駅 | 570円 |
※JRの「比叡山坂本駅」へは、「京都駅」または「山科駅」で湖西線に乗り換えます。
【主な区間の普通運賃(大人片道)】
大阪駅~比叡山坂本駅 | 990円 |
京都駅~比叡山坂本駅 | 330円 |
坂本ケーブルの公式サイト
坂本ケーブルの運行は、天候やコロナの影響で変更になることもありますので、最新情報を公式サイトや公式X(旧Twitter:@Sakamoto_Cable)などで確認ください。
冬の比叡山へのお得な切符(2023-24年版)
冬の比叡山へ、お得にアクセスできる切符を紹介します。どれも有効期間は1日です。
【京都から】比叡山延暦寺巡拝・叡山電車きっぷ(冬季版)
「比叡山延暦寺巡拝・叡山電車きっぷ(冬季版)」は、京都から比叡山へアクセス用です。お正月1月3日までの期間限定発売。
出町柳駅発着で、叡山電車、叡山ケーブル&ロープウェイ、山内シャトルバスが1日乗り放題。そして、延暦寺の巡拝料が含まれています。
通常往復するより、26%お得です。
発売期間 | 2023年12月4日~2024年1月3日 |
有効期間 | 2023年12月5日~2024年1月3日のうちの1日 |
値段 | 大人2,800円(子供用はありません) |
延暦寺巡拝料 | 込み |
山内シャトルバス | 1日乗り放題(比叡山頂駅~延暦寺バスセンター) |
買えるところ | 叡山電車出町柳駅、KTIC京都(京都タワー3階) |
「比叡山延暦寺巡拝・叡山電車きっぷ(冬季版)」紹介ページ
【京都・大津から】比叡山フリーパス(冬季版)
「比叡山フリーパス(冬季版)」は、京都(出町柳駅)~比叡山~大津(JR比叡山坂本駅)の「横断」ができる切符です。
「横断」にかかわる公共交通機関がすべて1日乗り放題。片道(通り抜け)の場合で、通常よりも15%お得です。往復利用すると約6割引に。
延暦寺の巡礼料も含まれています。
「比叡山フリーパス(冬季版)」は、特に京都から延暦寺と門前町の坂本の日帰り観光に向いてます。
発売期間 | 2023年12月4日~2024年1月3日 |
有効期間 | 2023年12月4日~2024年1月3日のうちの1日 |
値段 | 大人3,000円(子供用はありません) |
巡拝料 | 込み |
山内シャトルバス | 1日乗り放題(比叡山頂駅~延暦寺バスセンター) |
買えるところ | 叡山電車出町柳駅、KTIC京都(京都タワー3階)、坂本観光案内所、セブンチケット(インターネット) |
「比叡山フリーパス(冬季版)」紹介ページ
【大津から】坂本周遊バス・ケーブル一日乗車券
「坂本周遊バス・ケーブル一日乗車券」は、大津側、坂本地区の路線バス(江若バス)と、坂本ケーブルが1日乗り放題できる切符です。
延暦寺の巡拝料は含まれていませんが、割引を受けられます。
延暦寺(東塔)は、ケーブル延暦寺駅からと徒歩10分ほどです。
発売期間 | 2023年3月21日~2024年1月31日 |
有効期間 | 2023年3月21日~2024年1月31日のうちの1日 |
値段 | 大人1,700円、子供900円 |
巡拝料 | なし(割引あり) |
山内シャトルバス | なし |
買えるところ | 坂本観光案内所、セブンイレブンJR比叡山坂本駅、琵琶湖ホテルなど |
【参考】延暦寺割引巡拝料
大人 | 中高生 | 小学生 |
800円 (通常1,000円) |
500円 (通常600円) |
300円 (通常300円、割引なし) |
「坂本周遊バス・ケーブル一日乗車券」紹介ページ
比叡山へは、春分の日の前まで、アクセスが不便になります。
特に、2024年1月4日以降は大津側の坂本ケーブルを利用するか、あるいは車で行くしかありません。山内バスも運休しますので、「横川」「西塔」へも行けません。出かける際は注意してください。
※車で行く場合は、道路が凍結することがありますので、スタッドレスタイヤやチェーン装備などの準備が必要です。
コメント