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この記事の内容
- カード乗車券の「トラフィカ京カード」を紹介します(メリット、値段、購入方法、使い方)。
京都市内を地下鉄やバスで移動する際、交通費を少しでも安くしたい、節約したいというあなたは、「トラフィカ京カード」というカード乗車券は、押さえておきましょう。
定期券、回数券、1日乗車券を買うほどではないときに、役立つかもしれません。
ここでは、「トラフィカ京カード」がどんなものなのか、その内容(メリット)や値段、使い方、購入方法(買い方)をまとめました。
「トラフィカ京カード」は2021年(令和3年)9月末で発売終了しました。手元にあるものは、2023年(令和5年)3月末まで使えます。
「トラフィカ京カード」って何?
京都の地下鉄、バスで使えるプリペイドカードです。
「トラフィカ京カード」は、プリペイドカード式の乗車券です。
1,000円券と3,000円券の2種類があって、下記の交通機関を利用した際の運賃支払いに使えます。
【トラフィカ京カード」が使える交通機関】
- 京都市営地下鉄(全線)
- 京都市営バス(全ての路線・全ての車両)
- 京都バス(全ての路線・全ての車両)
※上記以外の京阪バス、JRバス、京阪電車、嵐電などでは使えません。
1割のオマケつきでお得!
「トラフィカ京カード」には、額面に1割のオマケが付いています。例えば、3,000円券は、実際のところ3,300円分使えます。
つまり、「トラフィカ京カード」を使えば、地下鉄やバスが1割引きで=1割お得に乗れるということです。この点が「トラフィカ京カード」の最大のメリット。
たとえ1割でも、京都の地下鉄やバスの運賃は比較的高い方なので、お値打ちです。
【参考】地下鉄とバスの普通運賃
区間 | 大人 | 子供 |
地下鉄1区(初乗り) | 220円 | 110円 |
地下鉄2区 | 260円 | 130円 |
地下鉄3区 | 290円 | 150円 |
地下鉄4区 | 330円 | 170円 |
地下鉄5区 | 360円 | 180円 |
市バス・京都バス 均一料金区間 |
230円 | 120円 |
※一部のバス路線は、距離制の運賃になっています(160円~)。
「乗り継ぎ割引」も受けられます。
「トラフィカ京カード」を使って、地下鉄とバス(市バス&京都バス)、バスとバスとを乗り継いだ場合、2回目の運賃が自動的に「乗り継ぎ割引」が適用されます。
乗り継ぎパターン | 割引額 | 割引になる条件 |
地下鉄⇔バス | 大人120円、子供60円 | 同じ日の利用 |
バス⇔バス | 大人120円、子供60円 | 1回目の運賃支払時から2回目の運賃支払時まで90分以内 |
例えば、地下鉄の220円区間を乗って、その日のうちにバス(230円)に乗り継いだ場合、バスの運賃が120円割引されて、通常の合計が450円のところ、330円と安くなります。
また、バス(230円)からバス(230円)へ乗り継いだときも、後の方のバス運賃が120円割引されて、通常合計460円のところが340円になります。
ただし、この「バス⇔バス乗り継ぎ」は、最初に乗ったバスを降りた時点から90分以内に、2回目のバスを降りた場合に限って適用されます(ややこしいですが)。
※子供運賃の「乗り継ぎ割引」は子供用の「トラフィカ京カード」を使った場合のみ受けられます。
ICOCAやPiTaPaなど交通系のICカードでも「乗り継ぎ割引」が受けられます。しかし、割引額が「トラフィカ京カード」より低いです。
ICカードの場合、「バス⇔バス」は90円割引(子供40円)、「地下鉄⇔バス」は60円割引(子供30円)となっています。
【参考記事】京都の地下鉄・バス「乗り継ぎ割引」制度の利用方法
使用期限はありません。
定期券、回数券、1日乗車券には、使用期限(有効期限)がありますが、「トラフィカ京カード」にはありません。
このため、時々しか、地下鉄やバスに乗らない人でも、使いやすくて、割引の恩恵が受けられます。
「トラフィカ京カード」の値段は?
あらためて、「トラフィカ京カード」の値段は、このようになっています。子供用もあります。
発売額 | 利用できる額 | |
大人用 | 3,000円 | 3,300円 |
1,000円 | 1,100円 | |
子供用 | 1,000円 | 1,100円 |
「トラフィカ京カード」の使い方は?
【使い方1】直接、改札機や運賃箱に通す。
「トラフィカ京カード」の使い方の基本は、地下鉄やバスを乗り降りする際に、駅の改札機やバスの読み取り機にそのまま通します。
そうすると、カードの裏面に、使った履歴と残高が印字されます。
もし、支払いの時に残高が不足したときは、不足分を現金で払えますし、新しい「トラフィカ京カード」と併用することもできます。
※残高不足で新しいカードと併用しても「乗り継ぎ割引」も受けられます。現金で精算した場合は受けられません。
※ICカード(ICOCAやPiTaPaなど)と併用はできません。
【使い方2】券売機で切符が買う。
駅の券売機で切符を買うときに、運賃を「トラフィカ京カード」で支払えます。
家族や友達など複数人で地下鉄に乗るときに、「トラフィカ京カード」を使って、人数分の切符を買うと、実質的に全員が1割引になるのでお得です。
バスのときは、運転手さんに人数を伝えると対応してくれます。
※「トラフィカ京カード」で券売機で切符を買ったり、1枚で複数人分を支払った場合には「乗り継ぎ割引」は受けられません。
※「トラフィカ京カード」で買える切符は、地下鉄の普通乗車券(ふつうの切符)だけです。京阪電車や近鉄電車との連絡切符や回数券、1日乗車券は買えません。
【地下鉄の駅から近鉄電車や京阪電車の区間へまたがって乗車するとき】
「トラフィカ京カード」は、そのまま改札を通って、近鉄電車や京阪電車の区間まで利用できません。また、券売機で近鉄電車・京阪電車への連絡切符も買えません。
このため、乗車駅では目的の駅までではなく、境界の駅(下表)までの切符を「トラフィカ京カード」で買い、近鉄・京阪の下車駅では乗り越し精算してください(現金やICカードで精算)。
直通する路線 | 境界駅 |
近鉄電車(奈良方面) | 竹田駅 |
京阪電車(浜大津方面) | 御陵駅 |
逆に、近鉄電車、京阪電車の駅から地下鉄の駅まで乗車する場合も、境界駅までの切符を買って、下車する地下鉄駅の精算機で不足の運賃を「トラフィカ京カード」で支払います(地下鉄区間が1割引)。
【使い方3】乗り越し精算に使う。
「トラフィカ京カード」は、地下鉄で手持ちの普通乗車券などで区間を越えて乗車した場合の乗り越し精算(下車駅で運賃の不足分を支払う)に使えます。
基本的には、改札機にその切符と「トラフィカ京カード」を2枚重ねで通すことで精算できます。出来なかった場合は精算機や改札の窓口で精算できます。
ただし、次の場合は乗り越し精算に使えません。
- ICOCA定期券、PiTaPa定期券で乗り越しした場合。
- 切符の種類に関係なく、地下鉄から近鉄電車、京阪電車の区間へ乗り越した場合(他社の駅では「トラフィカ京カード」は使えません)。
「トラフィカ京カード」はどこで買える?(購入方法)
「トラフィカ京カード」は下記の場所で発売しています。たくさんあるので買えるチャンスは多いです。
地下鉄の駅券売機 | 全ての駅 |
地下鉄の定期券発売所 | 三条京阪、四条、京都駅前、北大路、山科、竹田、六地蔵、二条 |
市バス・地下鉄案内所 | 太秦天神川、京都駅前、コトチカ京都、北大路、烏丸御池駅 |
バスの車内(運転手) | 市バス、京都バスの全車両 大人1,000円券のみ (売り切れで買えない可能性があります) |
バスの営業所 | 市バス:西賀茂、梅津、横大路、錦林、九条、洛西、烏丸 京都バス:嵐山、高野 |
また、市内の金券ショップでも、定価よりもちょっとだけ安く売られていることがありますので、のぞいてみるといいかもしれません。
※「トラフィカ京カード」は現金でしか買えません。
「トラフィカ京カード」の公式サイト
「トラフィカ京カード」についての最新情報は、京都市交通局の公式サイトで確認ください。
「トラフィカ京カード」は、1,000円券でも1割のオマケ(=割引)が付いて、さらに「乗り継ぎ割引」も受けられて、使用期限が無い、そして、地下鉄の券売機など買える機会が多いということで、”買いやすくて使いやすい”プリペイドカードです。
ICOCAなどICカードも便利ですが、「お得」という点では、古い?磁気式の「トラフィカ京カード」の方が上です。地元の人以外には、それほど知られていないですが、京都での交通費節約術のひとつとしておさえておくといいですよ。
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