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この記事の内容
- JRの「夏の関西1デイパス」という切符を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)
夏の間、関西(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山)で、電車に乗って日帰りでちょっと遠出したいけど、なるべく交通費を節約したいというあなたに、JRの「夏の関西1デイパス」を紹介します。
これは、関西地区のJRが1日乗り放題できる切符です。
それだけでなく、大阪水上バスの乗り放題や、南海電車、近鉄電車、京阪電車、神戸電鉄の周遊チケットが利用できたりなど、いろんな特典が盛り沢山。
その割は、値段の方はお手頃です。
ここでは、「夏の関西1デイパス」の内容と値段、購入方法(買い方)、注意点をまとめました。【2022年版】
「夏の関西1デイパス」2022年版の発売は終了しました(8月30日)。
JR西日本「夏の関西1デイパス」ってどんな切符?(2022年版)
「夏の関西1デイパス」(2022年版)は次のような内容がセットになった切符です。
- 関西地区のJRが1日乗り放題
- 大阪水上バスが1日乗り放題
- 京阪、南海、近鉄、神戸電鉄の周遊チケットとの引き換え
- レンタサイクルの料金割引
- 京都鉄道博物館や琵琶湖クルーズ、吉本劇場などの優待
関西のJR指定区間内が1日乗り放題!
「夏の関西1デイパス」では、JRの下図区間が1日乗り放題(乗り降り自由)できます。
ご覧のように、関西一円、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山におよぶ広い範囲になっています。
JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線(米原駅~上郡駅・播州赤穂駅)、湖西線、北陸線(米原駅~敦賀駅)、草津線、嵯峨野線(京都駅~園部駅)、奈良線、JR宝塚線(尼崎駅~篠山口駅)、大阪環状線、桜島線、東西線、学研都市線、おおさか東線、大和路線、関西線(加茂駅~柘植駅)、和歌山線、桜井線、阪和線、関西空港線
※特急券や指定券が必要な列車は別に追加購入すると利用できます。
※新幹線は利用できません。
大阪水上バスも乗り放題です!
「夏の関西1デイパス」では、大阪水上バス「アクアライナー(大阪城・中之島めぐり)」も1日乗り放題できます。
アクアライナーは、大阪の市街を流れる淀川の支流「大川」の遊覧船です。中之島の周辺をぐるりとめぐります(1周約40分)。
船着き場(乗下船場所)は1か所だけで、JR環状線「大阪城公園駅」近くの「大阪城港」です。
利用は予約しなくてもできます。ただ、満席だと乗れませんので、多客時は事前予約している方が無難です(予約にお金はかかりません)。
私鉄の夏向け周遊チケットと引き換えできます!
「夏の関西1デイパス」は、JRで行けないところへ行けるのも大きな特徴です。
2022年版では、下記の通り、京阪電車、南海電車、近鉄電車、神戸電鉄の周遊チケットとの「引換券」が付いています。
このなかから1つ選んで使えます。
- 比叡山チケット(京阪電車)
- 高野山チケット(南海電車)
- 赤目四十八滝チケット(近鉄電車)
- 有馬温泉チケット(神戸電鉄)
セットされているのは「引換券」なので、そのまま利用できません。
実際に使う場合は、当日にそれぞれの指定場所に寄って、周遊チケットの現物(原券)と交換する必要があります。
引き換え場所は限られていますので、注意してください。
比叡山チケット(京阪電車)
京阪電車の「比叡山チケット」は、滋賀県の大津側から比叡山へアクセスする全ての交通機関が1日乗り放題できる周遊チケットです。
延暦寺の巡拝券(拝観)は付いていませんが、割引が受けられます。
セット内容 |
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引換場所 |
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※JRの沿線からは、山科駅、石山駅、膳所駅、大津京駅で、京阪電車乗り換えとチケット引き換えが便利です。
高野山チケット(南海電車)
南海電車の「高野山チケット」は、真言宗総本山の「高野山」(和歌山県)への参拝や観光に便利な周遊チケットです。大阪(新今宮)からの南海電車の往復と現地山内バスの1日乗り放題がセットになっています。
セット内容 |
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引換場所 |
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※特急「こうや」号や観光列車「天空」(要予約)は、別に特急券や指定券を買えば利用できます。
※難波駅での乗り降りはできません。
赤目四十八滝チケット(近鉄電車)
近鉄電車の「赤目四十八滝チケット」は、三重県の渓谷に大小さまざまな滝が約4Kmにわたって続く「赤目四十八滝」の散策やハイキングに便利な周遊チケットです。
セット内容 |
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引換場所 |
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※近鉄特急は、別に特急券を購入すると利用できます。
※大阪難波駅~上本町駅では乗り降りできません。
「有馬温泉チケット」(神戸電鉄)
「有馬温泉チケット」は、神戸の有馬温泉へ日帰り入浴や観光に便利な神戸電鉄の周遊チケットです。
セット内容 |
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引換場所 |
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レンタサイクルも利用できます。
「夏の関西1デイパス」では、レンタサイクル(貸自転車)が利用できます。
JR系列のレンタサイクル店「駅リンくん」の指定営業所で提示すると、1回借りられます。ただし、大人のみです。
【利用できるレンタサイクル営業所】
- 米原
- 彦根
- 近江八幡
- 石山
- 大津
- 茨木
- 摂津富田
- 新大阪
- 塚本
- 神戸
- 明石
- 加古川
- 姫路
- 相生
- 伊丹
- 西九条
- 鴻池新田
- 星田
- 奈良
- 和歌山
※事前予約できません。貸出台数に限りがあるので、借りられないこともあります。
※レンタサイクルを利用するにあたっては、運転免許証や学生証など写真付きの公的身分証明書が必要です。借りたいときは持っていくのを忘れないようにしてください。
※電動自転車は追加料金300円がかかります(電動自転車取り扱い営業所のみ)
京都鉄道博物館や琵琶湖、吉本で割引優待も。
さらに、「夏の関西1デイパス」を下記の施設で提示すると、入館料など料金の割引などの優待が受けられます。
- 京都鉄道博物館(入館料割引、入館者にオリジナルグッズ進呈)
- 琵琶湖汽船「竹生島クルーズ」(長浜港・今津港発着、乗船料割引)
- 琵琶湖汽船「ミシガンクルーズ60」(浜大津発着、乗船料割引)
- オーミマリン「びわ湖クルーズ」(彦根発着、乗船料割引)
- びわ湖大津館「イングリッシュガーデン」(大津京駅、入園料割引)
- 湖の駅・浜大津(大津駅、粗品進呈・飲食代割引)
- びわ湖大橋米プラザ(堅田駅、粗品進呈)
- なんばグランド花月公演(平日の本公演、土日の1回目公演の当日券割引)
- よしもと祇園花月公演(本公演の当日券割引)
- 森ノ宮よしもと漫才劇場公演(当日券割引)
JR西日本「夏の関西1デイパス」の値段は?(2022年版)
以上のような内容盛りだくさんの「夏の関西1デイパス」ですが、その値段はこちら。
大人 | 3,600円 |
子供 | 1,800円 |
大人の場合だと、単純に最寄りのJRの駅から片道1,835円以上の区間を往復するなら安くつきます。距離だと片道120キロくらい。JRの運賃は長距離になると、思いのほか高くなります。
もちろん、それ未満の区間でも、乗り放題をいかして乗り降りを繰り返すほどお得になります。
大阪水上バス、私鉄の周遊チケットを使うと、元はすぐ取れて、かなり節約になりますよ。
【普通運賃、通常料金の例(大人の場合)】
【JR】大阪駅~敦賀駅(片道) | 2,310円 |
【JR】大阪駅~長浜駅(片道) | 1,980円 |
【JR】大阪駅~播州赤穂駅(片道) | 2,310円 |
【JR】京都駅~三ノ宮駅(片道) | 1,100円 |
【JR】京都駅~姫路駅(片道) | 2,310円 |
【JR】三ノ宮駅~和歌山駅(片道) | 1,870円 |
【JR】奈良駅~姫路駅(片道) | 2,310円 |
【JR】京都駅~和歌山駅 | 1,870円 |
【大阪水上バス】アクアライナー | 1,600円 |
【京阪】比叡山延暦寺巡拝・大津線きっぷ | 2,900円 |
【南海】新今宮駅~高野山駅(片道) | 1,390円 |
【南海】高野山内バス1日フリー乗車券 | 840円 |
【南海】高野山・世界遺産きっぷ(※2日間用) | 3,080円 |
【近鉄】赤目四十八滝渓谷の自然探勝きっぷ | 鶴橋発2,540円 京都発2,960円 |
【神鉄】三宮駅~谷上駅~有馬温泉駅(片道) | 680円 |
【JR】レンタサイクル(1回) | 400円~500円 |
JR西日本「夏の関西1デイパス」の発売期間&有効期間は?(2022年版)
「夏の関西1デイパス」は期間限定切符です。
発売期間(買える期間)
【2022年版】
2022年(令和4年)5月25日〜8月30日
有効期間(使える期間)
【2022年版】
2022年(令和4年)6月1日〜8月31日のうちの好きな1日間。
※大阪水上バスや私鉄の周遊チケット、レンタサイクル、そのほかの特典も、JRの利用当日のみ有効です。
※JRは、利用当日は始発から午前0時を過ぎた最初の停車駅まで乗り放題できます。電車特定区間内では終電まで有効です。
JR西日本「夏の関西1デイパス」はどこで買える?(購入方法)
「夏の関西1デイパス」を買いたいときは、出かける当日にJRの駅へ行っても買えません!
この点が最大の注意点で、不便なところです。購入方法をまとめました。
購入は利用前日までに
「夏の関西1デイパス」を購入できる期間は利用する日(出かける日)の1ヶ月前から前日までとなっています。
利用当日は買えません。前もって買っておく必要があります。
購入方法はインターネットか券売機
そして「夏の関西1デイパス」は駅の窓口で買えません。
購入方法は、次の2つになります。
- JR西日本のインターネット予約サイト「e5489」で申し込み、購入。
- 関西の一部のJR駅に設置の「みどりの券売機」で購入。
インターネット予約サイト「e5489」で買う
インターネットの場合は、利用前日までに、パソコンやスマホからJR西日本の予約サイト「e5489」にアクセスして「夏の関西1デイパス」を申し込みます。
そして、出かける当日、電車に乗るまでに「夏の関西1デイパス」の現物(原券)を、出発までに駅の「みどりの窓口」か「みどりの券売機」で受け取るという流れになります。
「夏の関西1デイパス」は、インターネットで買っても、チケットレスではありません。切符の現物を持っていないと利用できません。
※支払い方法はクレジットカード払い、駅払い、コンビニ払いが選べます。クレジットカードの場合は、申し込み後すぐに決済されます。駅払いとコンビニ払いには、支払期限がありますので、早めの購入が必要です。
※「夏の関西1デイパス」は、駅の窓口では買えませんが、切符の受け取りはできます。
JR駅の「みどりの券売機」で買う
「夏の関西1デイパス」は、関西のJR主要駅に設置されている「みどりの券売機」でも買えます。支払いにクレジットカードも使えます。
「みどりの券売機」は、切符の購入と受け取りが一回で済むので、インターネットよりも楽です。
「夏の関西1デイパス」を買ったあとで、利用日を変更したいときは、全て未使用の状態で有効期間内であれば1回できます(「e5489」利用の場合は、条件がありますが基本的に何回でもOK)。
また、使わなくなったときは、全て未使用の状態で有効期間内でしたら、払い戻ししてもらえます。ただし、手数料が220円かかります。
JR西日本「夏の関西1デイパス」公式サイト
「夏の関西1デイパス」の最新情報や「e5489」の利用についてはJR西日本の公式サイトで確認ください。
【参考】関西JRの乗り放題切符
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