こんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- JR西日本で実施中のICOCA定期券の利用者向け「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」を紹介します(内容、対象、実施期間、利用方法)。
JR西日本では、朝ラッシュの混雑対策のため、ICOCA(イコカ)定期券の利用者向けに「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」を、期間限定で実施しています。
このサービスは、大阪市内の指定駅で、対象の時間帯に改札を出ると、1回ごとにICOCAポイントがもらえるというもの。
あなたが、JRに乗って大阪へ通勤しているのなら、知っておいて損はないです。
ここでは、ICOCAの「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」の対象者や区間、実施期間などサービスの内容と利用方法をまとめました。
ICOCA「時差通勤ポイントサービス」は終了しました(2023年9月29日)。
ICOCAの「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」って?
JR西日本のICOCA「時差通勤ポイントサービス」(ジサポ)は、朝の通勤ラッシュ時間帯の「密」を緩和することを目的とした取り組みです。
次の3つの条件をクリアすると、ICOCAポイントがもらえます。
【ジサポがもらえる3条件】
- JR西日本のICOCA定期(通勤定期券)を使っていること。
- 指定の出発駅(乗車駅)から下車駅(大阪市内の33駅)まで利用すること。
- 平日朝の指定時間内に対象の乗車駅に入場すること(改札機にタッチ)。
ちなみに、「ICOCAポイント」とは、ICカードのICOCAで、JR西日本を利用したり、提携店で買い物や食事の支払いすると、付与されるポイントです。
貯まったポイントは、1ポイント=1円として、JRの電車代や提携店での支払いに使えます。
「ICOCAポイント」は、2023年3月7日から「WESTERポイント」に変わります。
「WESTERポイント」には、「基本」と「チャージ専用」の2種類があります。貯まるポイントがどちらになるかは、使うICOCAによって決まります。
ICOCAの種類 | WESTER会員登録 | ポイントサービス利用登録 | 貯まるポイントの種類 |
モバイルICOCA | 必要 | 不要 | 基本 |
スマートICOCA | 登録あり | 不要 | 基本 |
登録なし | 不要 | チャージ専用 | |
一般のICOCA | ー | 必要 | チャージ専用 |
【条件1】ICOCAの通勤定期券を利用
「時差通勤ポイントサービス」は、まず、ICOCA定期の通勤定期券を利用している人が対象です。
通学定期券と子供用ICOCA、従来の磁気式カード(ペラペラの改札機に通すタイプ)の定期券は対象外です。
さらに、事前に「ICOCAポイントサービス」に利用登録していることが前提です(後述します)。
今、あなたが磁気カード式のJR定期券を使っていて、その利用区間がICOCAに対応済みでしたら、いつでもICOCA定期に変更(切り替え)できます。
その変更に手数料はかかりません。ただし、ICOCAを持っていない場合、最初にICOCAの保証金が500円必要です(解約時に返金されます)。
すでに、ICOCAを持っていたら、それに定期券を「合体」させることもできます(保証金不要)。
他社で買ったICOCAでも大丈夫です(他社でICOCA定期券と使っている場合はダメです)。
※利用区間がICOCA対応かどうかは、JRの公式サイトで確認できます(下方にリンクがあります)。
【条件2】対象の乗車駅から下車駅まで利用
「時差通勤ポイントサービス」の実施対象は、JR西日本の全ての路線ではなく、関西の一部区間に限られています。
乗車駅と下車駅が、次のように指定されています。
乗車(出発)対象駅
路線 | 区間内の全ての駅 |
琵琶湖線・JR大阪線・JR神戸線 | 野洲駅~網干駅 ※和田岬駅は除く。 |
湖西線 | 山科駅~堅田駅 |
嵯峨野線 | 京都駅~亀岡駅 |
奈良線 | 京都駅~城陽駅 |
JR宝塚線 | 尼崎駅~新三田駅 |
JR東西線・学研都市線 | 尼崎駅~松井山手駅 |
おおさか東線 | 放出駅~新大阪駅 |
大和路線 | JR難波駅~奈良駅 |
大阪環状線 | 大阪駅~天王寺駅~大阪駅 |
ゆめ咲き線 | 西九条駅~桜島駅 |
阪和線・関西空港線 | 天王寺駅~和歌山駅・関西空港駅 ※東羽衣駅を含む |
下車対象駅(33駅)
JR京都線・神戸線 | |||
大阪 | 新大阪 | 塚本 | 尼崎 |
環状線 | |||
天満 | 桜ノ宮 | 京橋 | 大阪城公園 |
森ノ宮 | 玉造 | 鶴橋 | 桃谷 |
寺田町 | 天王寺 | 新今宮 | 今宮 |
芦原橋 | 大正 | 弁天町 | 西九条 |
野田 | 福島 | ||
東西線 | |||
加島 | 御幣島 | 海老江 | 新福島 |
北新地 | 大阪天満宮 | 大阪城北詰 | |
ゆめ咲き線 | 大和路線 | ||
安治川口 | ユニバーサルシティ | 桜島 | JR難波 |
このように、出発駅(乗車駅)は広い範囲で設定されていますが、下車駅は大阪市内の33駅だけです。
つまり、「時差通勤ポイントサービス」(ジサポ)は、JRで関西各地から大阪市内へ通勤している人が対象ということです。
※指定の下車駅(33駅)間の利用もジサポの対象です。
【条件3】平日の朝、指定の時間帯に乗車駅に入場
そして、「時差通勤ポイントサービス」では、平日の朝、指定の時間帯に、上記の乗車駅の改札機にICOCA定期をタッチして、入場しないといけません。
指定時間帯は、駅ごとに、おおむね午前8時~9時台中心に1.5時間で設定されています。
【主な駅の入場指定時間】
- 野洲駅:7:40~9:10
- 南草津駅:7:55~9:25
- 京都駅:8:20~9:50
- 高槻駅:8:35~10:05
- 三ノ宮駅:8:25~9:55
- 明石駅:7:55~9:25
- 姫路駅:7:30~9:00
- 宝塚駅:8:20~9:50
- 新三田駅:7:55~9:25
- 松井山手駅:8:10~9:40
- 亀岡駅:7:30~9:00
- 堅田駅:7:45~9:15
- 奈良駅:8:20~9:50
- 鳳駅:8:30~10:00
- 和歌山駅:7:40~9:10
※その他の駅については、JRの公式サイトで確認ください。
なお、下車駅で改札から出場する時間には、特に制限はありません。
ICOCA「時差通勤ポイント(ジサポ)」はいくらもらえる?
繰り返しになりますが、「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」は、平日の朝、指定時間帯に、ICOCAの通勤定期券で、対象の出発駅の改札機にタッチして入場。
そして、大阪市内の指定駅まで電車に乗って、改札機にタッチして出場すると、ポイントが付与されます。
そのポイント数はこちら。
基本ジサポ | 1回につき30ポイント |
対象の時間帯に、1回乗るだけで、JR代(定期代)が実質30円戻ってくる(安くなる)ということになります。
特に、片道の運賃が数百円の近距離の利用だと、インパクトがあります。
中・遠距離では、おれほどおいしくはないですが、それでも割引になるのでお得はお得。
獲得したポイントは、毎月1か月間(1日~末日)で集計して、翌月中(6日ごろ)に還元されます。
なお、時差通勤ポイントには、毎月450ポイントの上限があります。
ICOCA「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」の実施期間は?
ICOCA定期「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」は、期間限定で実施されています。
ICOCA「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」を利用するには?(始め方・貯め方)
【ジサポの始め方】ICOCAポイントサービスに利用登録
「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」の利用には、先立って、ICOCAポイントサービスへの登録が必要になります。
ICOCA定期を持っていても、これに登録してなかったら、ポイントは一切付きません。
登録の手続きは、JR西日本の駅に設置されているICOCA対応の券売機(青色、ピンク色)で行います。
操作はめちゃくちゃ簡単。1分もかからず完了するので、通勤の途中で実行できます。実際にポイントが付くのは登録の次の日からです。
すでに、ICOCAポイントサービスに登録済みなら、手続きは不要です。
なお、ICOCAポイントサービスの登録は、25か月間全く利用がなければ自動的に解除されます。
利用登録しているかどうか、有効な状態かどうかは、券売機ですぐ確認できます。もし登録がなければ、その場で手続きしてください。
JRの駅で登録手続きできない場合は、インターネット(JR西日本の公式サイト)でも行えます。ただし、登録完了までは数日~数週間かかります。
ICOCAポイントサービスの登録しておくと、「時差通勤ポイント(ジサポ)」以外のポイントも貯まります。
【ジサポの貯め方】改札機にしっかりにタッチ!
実際の「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」の利用方法(貯め方、使い方)ですが、特別なことはありません。
普段通りに、ICOCA定期券を乗車駅と下車駅の改札機でタッチして入場・出場するだけです。
あなたが意識してなくても、「時差通勤ポイントサービス」の条件に合っていたら、ポイントが自動的に貯まっていきます。
ただ、ポイントを確実にゲットするには、乗車駅と下車駅の「両方」で、意識して「確実」にタッチする必要があります。
タッチが甘くて、出入りの際にエラーが出たらアウトです。
また、定期券の区間以外に乗り越した場合や、同じ駅で乗り降りした場合、乗り越し精算機で精算した場合は、ポイント対象外になります。
「新大阪駅」では、次の場合はポイント対象にはなりません。
- 新大阪駅まで在来線を利用して、乗り換え改札口から新幹線に乗り換える場合。
- 新大阪駅まで新幹線を利用して、在来線に乗り換えしない場合。
貯まったポイントを使うには?
貯まったICOCAポイントは、そのままでは使えません。
それを、ICOCAにチャージ(充填)することで、はじめて使えます。
その月に貯めたポイントは、月末に集計されます。そして、翌月の6日ごろからチャージできる状態になります。
ICOCAへのチャージは、JR西日本の駅にあるICOCA対応の券売機や、のりこし精算機で行います。
チャージした後は、JRの利用(改札機にタッチ)や買い物や食事の支払い(店の読み取り機にタッチ)に使えます。
なお、ポイントを貯めたまま、チャージしないで25か月間ほったらかしにすると取り消されてしまいますので、注意が必要です。
ICOCA「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」公式サイト
ICOCA「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」の最新情報、ネットでの利用登録は、JR西日本の公式サイトで確認ください。
ICOCA「時差通勤ポイントサービス」まとめ
- 通勤ICOCA定期の利用客向け。
- ICOCAポイントサービスの利用登録が必須(モバイルICOCAはWESTER会員登録)。
- 大阪市内の33駅への通勤限定。
- 平日の指定時間(朝8時~9時台)に、対象の乗車駅の改札機から入場。
- 入出場で改札機に必ず定期券をタッチする。
- 1回30ポイント付与で月単位で集計。毎月の上限は450ポイント。
コメント