【この記事の内容】
- JRの「WEB早特」という割引切符を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)
大阪、京都~和歌山、御坊、白浜、勝浦、新宮との間の移動には、JRの特急「くろしお」号が速くて便利ですが、特急だけに値段が高め。
ちょっとでも安く乗りたい!というあなたは、「WEB早特」という割引切符を一度チェックしてみてください。
これは、早めに予約することで、通常より1~3割引で乗れるという切符です。
ただ、値段が安い分、発売はインターネット限定など、いくつか条件があります。
ここでは、「くろしお」号にお得に予約できる「WEB早特」の内容、値段、発売期間、購入方法、注意点をまとめました。
JRくろしお「WEB早特」ってどんな切符?
まず、特急くろしお号の「WEB早特」がどんな切符なのか、その内容や特徴から紹介していきます。
早めの予約で値段が割引。
「WEB早特」は、対象の特急列車を早めに予約することで普通指定席の運賃・料金が1~3割引になるという切符です。
特急「くろしお」号は、その対象に入っています。
「WEB早特」には、下記のように予約する時期、タイミングによって3種類あって、それぞれ割引率が違います(後述します)。
種類 | 予約(購入)受付期間 |
WEB早特7 | 乗車日の1か月前の10:00から7日前まで |
WEB早特14 | 乗車日の1か月前の10:00から14日前まで |
WEB早特21 | 乗車日の1か月前の10:00から21日前まで |
片道の乗車券と特急券がセット、1人から利用OK
「WEB早特」は、乗車券と指定席特急券がセットになったものです。これだけで「くろしお」号に乗車できます
発売は、上り下りともに片道単位で、1人から利用できます。
旅行のほか、仕事や帰省などにも使いやすいです。
インターネット限定発売です。
「WEB早特」の発売はインターネット限定です。購入はJR西日本の予約サイト「e5489」で行います。
駅の窓口や券売機では買えません。
予約購入できる区間が決まっています。
「くろしお」号の「WEB早特」は、発売区間(出発駅~到着駅)が、あらかじめ、次のように設定されています。
これ以外の区間は、買えません。
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途中下車できません |
|
なお、距離が201km以上ある区間の「WEB早特」切符は、発着駅が「京都市内」や「大阪市内」になります。
各市内の範囲に含まれる駅で乗車・下車できます。
【例】京橋駅から出発で大阪駅で「くろしお」に乗車する場合
利用例 | 京橋駅⇒白浜駅へ | 京橋駅⇒新宮駅へ |
購入する「WEB早特」区間 | 大阪駅⇒白浜駅 | 大阪駅⇒新宮駅 |
実際の有効区間(切符に記載) | 大阪駅⇒白浜駅 | 大阪市内⇒新宮駅 |
追加で必要な運賃 | 京橋駅⇒大阪駅の運賃 | 特になし |
「WEB早特」切符の発売区間は上記だけですが、実際に利用する際、「くろしお」の停車駅であれば、設定の無い駅でも乗り降りできます。
例えば、停車駅の「周参見」駅で乗車・下車したい場合は、串本駅発着の「WEB早特」を買えば大丈夫です(周参見駅では駅員に切符を提示)。
逆に、「くろしお」号の停車駅以外では、乗車・下車できません。
「WEB早特」が有効なのは「くろしお」の停車駅同士の区間だけです。
停車駅で下車したら、その駅で「WEB早特」は終了です(乗車券部分も)。普通列車に乗り継ぐ場合は別運賃が必要です。
JRくろしお「WEB早特」の発売期間と有効期間は?
「WEB早特」は、下記の期間限定の発売です。
発売期間(買える期間)
WEB早特7 | 2022年(令和4年)3月1日~2025年(令和7年)3月24日 |
WEB早特14 | 2022年(令和4年)3月1日~2025年(令和7年)3月17日 |
WEB早特21 | 現在発売なし |
有効期間(使える期間)
WEB早特7 | 2022年(令和4年)4月1日~2025年(令和7年)3月31日 |
WEB早特14 | 2022年(令和4年)4月1日~2025年(令和7年)3月31日 |
WEB早特21 | ー |
上記期間内の予約した利用日限り有効です。
JRくろしお「WEB早特」の値段は?
「くろしお号」の「WEB早特」の値段は、表の通り、予約の時期によって正規の金額(運賃+指定席特急券)から割り引いたものになります。
早い予約ほどお得です。
種類 | 割引率 |
WEB早特7 | 1割引 |
WEB早特14 | 2割引 |
WEB早特21 | 3割引 |
「くろしお」号の正規の値段はこちら(大人1人、指定席片道、通常期)。
主な利用区間 | 乗車券+指定席 |
京都駅~和歌山駅 | 4,270円 |
京都駅~白浜駅 | 7,220円 |
新大阪駅~和歌山駅 | 3,010円 |
新大阪駅~白浜駅 | 6,140円 |
新大阪駅~新宮駅 | 7,790円 |
大阪駅~和歌山駅 | 3,010円 |
大阪駅~白浜駅 | 5,810円 |
大阪駅~新宮駅 | 7,790円 |
天王寺駅~和歌山駅 | 2,630円 |
天王寺駅~白浜駅 | 5,810円 |
天王寺駅~新宮駅 | 7,790円 |
この値段が「WEB早特」を使うことで、以下のようになります。
子供は半額です。
【くろしお「WEB早特」主な区間の値段】(大人片道、通常期)
「くろしお」乗車区間 | 早特7 | 早特14 | |
京都駅~和歌山駅 | 3,840円 | 3,410円 | 2,980円 |
京都駅~御坊駅 | 5,220円 | 4,640円 | 4,060円 |
京都駅(市内)~紀伊田辺駅 | 6,010円 | 5,350円 | 4,670円 |
京都駅(市内)~白浜駅 | 6,310円 | 5,610円 | 4,900円 |
京都駅(市内)~串本駅 | 7,000円 | 6,230円 | 5,440円 |
京都駅(市内)~紀伊勝浦駅 | 7,800円 | 6,930円 | 6,060円 |
京都駅(市内)~新宮駅 | 7,800円 | 6,930円 | 6,060円 |
新大阪駅~和歌山駅 | 2,700円 | 2,400円 | 2,100円 |
新大阪駅~御坊駅 | 4,220円 | 3,750円 | 3,280円 |
新大阪駅~紀伊田辺駅 | 5,220円 | 4,640円 | 4,060円 |
新大阪駅~白浜駅 | 5,510円 | 4,900円 | 4,290円 |
新大阪駅(市内)~串本駅 | 6,310円 | 5,610円 | 4,900円 |
新大阪駅(市内)~紀伊勝浦駅 | 6,700円 | 5,960円 | 5,210円 |
新大阪駅(市内)~新宮駅 | 7,000円 | 6,230円 | 5,440円 |
大阪駅~和歌山駅 | 2,700円 | 2,400円 | 2,100円 |
大阪駅~御坊駅 | 4,220円 | 3,750円 | 3,280円 |
大阪駅~紀伊田辺駅 | 5,220円 | 4,640円 | 4,060円 |
大阪駅~白浜駅 | 5,220円 | 4,640円 | 4,060円 |
大阪駅(市内)~串本駅 | 6,310円 | 5,610円 | 4,900円 |
大阪駅(市内)~紀伊勝浦駅 | 6,700円 | 5,960円 | 5,210円 |
大阪駅(市内)~新宮駅 | 7,000円 | 6,230円 | 5,440円 |
天王寺駅~和歌山駅 | 2,360円 | 2,100円 | 1,840円 |
天王寺駅~御坊駅 | 3,930円 | 3,490円 | 3,050円 |
天王寺駅~紀伊田辺駅 | 4,820円 | 4,290円 | 3,750円 |
天王寺駅~白浜駅 | 5,220円 | 4,640円 | 4,060円 |
天王寺駅(市内)~串本駅 | 6,310円 | 5,610円 | 4,900円 |
天王寺駅(市内)~紀伊勝浦駅 | 6,700円 | 5,960円 | 5,210円 |
天王寺駅(市内)~新宮駅 | 7,000円 | 6,230円 | 5,440円 |
※(市内)が付いている駅の切符は、「京都市内」「大阪市内」発着になります。
上記の「WEB早特」の値段は、正規のそれと同じく、「最繁忙期」「繁忙期」「閑散期」によって変わります。
その時期は、通常期の値段(上表)に下記の金額を足し引きします。
最繁忙期(子供) | 繁忙期(子供) | 閑散期(子供) | |
WEB早特7 | +360円(+180円) | +180円(+90円) | -180円(-90円) |
WEB早特14 | +320円(+160円) | +160円(+80円) | -160円(-80円) |
WEB早特21 | +280円(+140円) | +140円(+70円) | -140円(-70円) |
【参考】7日前まで予約でお得な「くろしお」指定席切符
ここで、特急「くろしお」号(指定席)を、7日前までに予約することでお得に利用できる切符が「WEB早特7」のほかにもあるので紹介します。
どれも「WEB早特7」より安いです。あわせてチェックしてみてください。
WEB早特7チケットレス特急券 | 「くろしお」の片道特急券が3割引。乗車券は別に必要です。このため好きな区間で買えます。「くろしお」区間なら乗車券と合わせて13~15%割引。 |
おとなびWEB早特 | 50歳以上向けの片道割引切符です。京都駅・新大阪駅~紀伊田辺駅・白浜駅・紀伊勝浦駅・新宮駅の「くろしお」利用が2割引。 |
気軽に白浜日帰りプラン | 大阪、京都、神戸、姫路から白浜へ「くろしお」利用の日帰り商品。2人以上の利用が必要ですが、例えば大阪駅からは往復で8,400円!アドベンチャーワールド入園つきもあります。 |
JRくろしお「WEB早特」の購入方法と注意点は?
「WEB早特」の予約~購入の流れ
繰り返しになりますが、「WEB早特」はJR西日本のインターネット予約サービス「e5489」限定です。
利用する1ヶ月前の10:00から発売されています。
【「e5489」予約の流れ】
まず、パソコンやスマホから「e5489」にアクセスして、利用予定日の「くろしお」号の空席照会します。その結果、「WEB早特」の空きがあれば、座席を指定して予約(申し込み)します。
支払い方法には、クレジットカード、コンビニ払い、駅払いが選べます。
クレジットカード払いは予約のあとそのまま決済となります。
コンビニ払いと駅払いの場合は支払い期限が表示されますので、それまでに入金します。支払いが無ければ、予約は自動的に取り消されます。
予約と支払いを済ませた後は、利用当日の乗車するまでに駅の「みどりの窓口」か「みどりの券売機」に寄って、「WEB早特」の現物を受け取ります。
※「WEB早特」はチケットレスではありません。切符の現物がないと乗車できません。
「WEB早特」利用にあたっての注意点
予約の変更はできません。
「WEB早特」は、予約を一度確定したら、利用日や乗車する「くろしお」号、区間などの変更はできません。
早い時期に予約する切符なので、この点は要注意です。
もし変更しないといけなくなったときは、予約を一旦取り消して、払い戻しを受けてから、あらためて予約を取り直します。その際、払い戻し手数料(1枚560円)がかかります。
なお、すでに「WEB早特」の切符現物をすでに受け取っている場合、予約列車の出発時刻前までに、駅で新たな切符(正規の値段)を買うと、「WEB早特」の分は手数料無しで払い戻ししてもらえます。
予約した「くろしお」にしか乗れません。
「WEB早特」は、予約した「くろしお」以外は乗れません。
利用当日に何らかの理由で、予約の「くろしお」に乗り遅れた(乗らなかった)場合も、後の便は乗車できません。
このときは、特急券(指定席券)だけをあらためて買えば利用できます(乗車券部分は有効です)。
予約した「くろしお」よりも早い便に乗る場合も「WEB早特」は使えません。
このときは、正規料金であらたに乗車券と特急券(指定席券)を買い、そこで「WEB早特」の現物に「不乗証明」の処理を受けます。これによって手数料無料で払い戻ししてもらえます。
JR西日本「WEB早特」公式サイト
「WEB早特」の「くろしお号」設定全区間の値段や最新情報、「JR-WESTネット会員」の登録については、JR西日本の公式サイト(JRおでかけネット)で確認ください。
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