こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- 南海電車の「高野山・世界遺産きっぷ」を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
大阪や和歌山方面から高野山へ、電車でアクセスする場合は、南海電車を利用します。
その電車代など交通費を安く出かけたいというあなたは、南海電車の「高野山・世界遺産きっぷ」という割引切符を確認してみてください。
大阪からは日帰りで通常より15%、スマホを使うデジタルきっぷなら30%もお得です。特典も付いてます。
また、「高野山・世界遺産きっぷ」は、泊りがけ(1泊2日)にも使える点が特徴です。
泊りでゆっくり高野山を見て回りたいときや、宿坊に泊まるようなときに向いています。
ここでは、「高野山・世界遺産きっぷ」の内容と値段、発売期間、購入方法をまとめました。
南海電車「高野山・世界遺産きっぷ」ってどんな切符?
はじめに、「高野山・世界遺産きっぷ」がどんな切符なのか、その内容から紹介していきます。
高野山までのアクセスと山内バスをカバー!
「高野山・世界遺産きっぷ」は、大阪、和歌山の南海電車、泉北高速の主要駅から高野山までアクセスの電車とケーブルカーの往復、そして高野山内の路線バス2日間乗り放題がセットなった割引切符です。
【「高野山・世界遺産きっぷ」のセット内容】
- 南海電車・泉北高速の乗車駅~高野山駅までの往復(ケーブルカー込み)
- 高野山内バス(南海りんかんバス)2日間乗り放題
バスの乗り放題範囲
高野山のなかは広いので、各地区を山内バス(南海りんかいバス)が結んでいます。ちなみに、ケーブルカーの高野山駅から金剛峯寺までは約3kmあります。アクセスには バスが便利です。
※「高野山・世界遺産きっぷ」では、電車は乗り放題ではありません(バスのみ)。アクセス途中の駅で下車する(改札の外に出る)と、残りの区間は無効になります。
金剛峯寺などの拝観料が2割引に!
「高野山・世界遺産きっぷ」には、金剛峯寺、金堂、根本大塔、霊宝館の拝観料が2割引きになる優待券がついています。
金剛峯寺 | 1,000円⇒800円 |
金堂 | 500円⇒400円 |
根本大塔 | 500円⇒400円 |
霊宝館 | 1,300円⇒1,040円 |
このほかにも、対象の飲食店や土産物店で料金が1割引きになる優待券も付いてます。
詳しい優待先は、公式サイトで確認ください。
有効期間は2日間!1泊旅行に使える!
「高野山・世界遺産きっぷ」の有効期間は連続した2日間となっています。
日帰りはもちろんですが、宿坊などに泊まる1泊2日の宿泊旅行にも使えます。
年中発売でいつでも買える!
「高野山・世界遺産きっぷ」は1年を通じて発売されています。
利用日(高野山に出かける日)の1ヶ月前から買えます(購入方法は後述します)。
さらにお得な「デジタルきっぷ」も
「高野山・世界遺産きっぷ」には、一般的な紙の切符とあわせて、スマホで購入して利用できる「デジタルきっぷ」版もあります。
これはQRコード式の切符で、それをスマホの画面に表示させて使います(チケットレス)。
紙の切符と内容はほとんど変わりませんが、大きな違いは値段です。デジタルきっぷの方が安くなっています。
このため、あなたがスマホを使っているなら、デジタルきっぷ版でアクセスするのがおすすめです。
なお、デジタルきっぷは、それに対応した改札機の設置駅でしか発売されていません(後述します)。
南海電車「高野山・世界遺産きっぷ」の値段は?
南海電車の「高野山・世界遺産きっぷ」には、次の種類があります。
紙のきっぷ |
|
デジタルきっぷ |
|
「特急券なし版」は、南海電車の往復乗車券だけのもので、アクセスには快急、急行、各駅停車の電車が利用できます。特急には乗れません(利用には特急券の追加購入が必要)。
「特急こうや往路特急券付き版」は、大阪から高野山へ往きの片道に特急「こうや」号を利用できるものです。帰りは特急券を追加購入すれば乗れます。
それぞれの主な駅からの値段はこちらです。デジタルきっぷが安いです。
主な発売駅からの値段
主な 発売駅 |
紙のきっぷ | デジタル | |||
大人 | 子供 | 大人 | |||
特急なし | 特急券付 | 特急なし | 特急券付 | 特急なし | |
難波 | 3,540円 | 4,090円 | 1,780円 | 2,060円 | 3,140円 |
新今宮 | 3,540円 | 4,090円 | 1,780円 | 2,060円 | 3,140円 |
天下茶屋 | 3,540円 | 4,090円 | 1,780円 | 2,060円 | 3,140円 |
堺 | 3,590円 | 4,140円 | 1,820円 | 2,100円 | 3,190円 |
岸和田 | 3,790円 | 4,340円 | 1,900円 | 2,180円 | 3,340円 |
泉佐野 | 3,870円 | 4,420円 | 1,940円 | 2,220円 | 3,410円 |
和歌山市 | 4,230円 | 4,780円 | 2,120円 | 2,400円 | 3,690円 |
関西空港 | 4,390円 | 4,940円 | 2,200円 | 2,480円 | 3,820円 |
堺東 | 3,400円 | 3,950円 | 1,720円 | 2,000円 | 3,040円 |
三国丘 | 3,400円 | 3,770円 | 1,720円 | 1,900円 | 3,040円 |
中百舌鳥 | 3,400円 | 3,770円 | 1,720円 | 1,900円 | 3,040円 |
河内長野 | 3,140円 | 3,510円 | 1,580円 | 1,760円 | 2,830円 |
和泉中央 | 3,890円 | 設定なし | 設定なし | 設定なし | 3,480円 |
デジタルきっぷの発売設定駅(対応改札機の設置駅)
※上図以外の駅からの「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」は発売されていません。
南海電車「高野山・世界遺産きっぷ」はどれくらいお得?
ここで、南海電車の「高野山・世界遺産きっぷ」が、どれくらいお得なのかをみてみましょう。
高野山へ「高野山・世界遺産きっぷ」を使ってアクセスした場合と、使わない場合とを比べました(大人)。
「日帰り」で、往復とも特急に乗らないでアクセスして、高野山では山内バスの1日乗車券(1,100円)を使うという前提です。
乗車駅 | 電車往復 | バス1日券 | 通常合計 | 紙 | デジタル |
難波 | 2,860円 | 1,100円 | 3,960円 | 11%割引 | 21%割引 |
堺 | 2,940円 | 1,100円 | 4,040円 | 11%割引 | 21%割引 |
岸和田 | 3,180円 | 1,100円 | 4,280円 | 11%割引 | 22%割引 |
泉佐野 | 3,280円 | 1,100円 | 4,380円 | 12%割引 | 22%割引 |
和歌山市 | 3,720円 | 1,100円 | 4,820円 | 12%割引 | 23%割引 |
関西空港 | 3,920円 | 1,100円 | 5,020円 | 13%割引 | 24%割引 |
堺東 | 2,700円 | 1,100円 | 3,800円 | 11%割引 | 20%割引 |
中百舌鳥 | 2,700円 | 1,100円 | 3,800円 | 11%割引 | 20%割引 |
河内長野 | 2,380円 | 1,100円 | 3,480円 | 10%割引 | 19%割引 |
和泉中央 | 3,180円 | 1,100円 | 4,280円 | 9%割引 | 19%割引 |
このように、「高野山・世界遺産きっぷ」で日帰りすると、紙の切符で通常の交通費より約10%割引、デジタルきっぷなら約20%も割引になります。
実際の「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」は、山内バスが「2日間」乗り放題なので、1泊する場合は、さらにお得です。
スマホがあるのでしたら、繰り返しになりますが、安いデジタルきっぷがおすすめ。
※山内バスの2日乗車券は一般発売されていません。
ちなみに、山内バスの主な区間の普通運賃は下記の通りです。全体に高めなので、乗り放題はお値打ちです。
高野山駅~千手院橋・金剛峯寺 | 片道360円 |
高野山駅~一の橋口・奥の院口 | 片道410円 |
高野山駅~奥の院前 | 片道510円 |
千手院橋~一の橋口・奥の院口 | 片道160円 |
千手院橋~奥の院前 | 片道270円 |
1日フリー乗車券 | 乗り放題1,100円 |
あと、紙のきっぷの「特急こうや往路特急券付き」版も、お得です。
下表のように、特急「こうや」号の正規の特急料金(片道)より30%ほど安く設定されています。
利用区間 | 大人 | 子供 | ||
正規 | 世界遺産 | 正規 | 世界遺産 | |
難波、新今宮、天下茶屋、堺東~高野山 | 790円 | 550円 | 400円 | 280円 |
金剛、河内長野、林間田園都市、橋本~高野山 | 520円 | 370円 | 260円 | 190円 |
繰り返しになりますが、特急券付きは往きの片道用しか設定がありません。帰りに特急を利用したいときは、通常(正規)の特急料金が別に必要です。
※「特急券付き」版のデジタルきっぷはありません。
南海電車「高野山・世界遺産きっぷ」の発売期間と有効期間は?
発売期間(買える期間)
紙のきっぷ | 1年を通して発売しています。 |
デジタルきっぷ |
1年を通して発売しています。 |
有効期間(使える期間)
紙のきっぷ | 指定した出発日から連続する2日間 |
デジタルきっぷ |
選択した出発日から連続する2日間 |
※切符を買うときに、利用する日(高野山へ出発する日)を指定します。
※山内バスの1日乗車券と優待特典は、乗車券が有効の2日間に限って有効です。
※山内バスは利用当日の始発から終発まで乗り放題できます。
南海電車「高野山・世界遺産きっぷ」はどこで買える?(購入方法)
南海電車「高野山・世界遺産きっぷ」の購入については、「紙」と「デジタル」とで取り扱いが違います。
紙のきっぷ(当日購入OK)
「高野山・世界遺産きっぷ」の紙のきっぷは、乗車日(利用日)の1か月前から当日まで、下記の南海電車の駅などで買えます。
支払いにクレジットカードも使えます。
南海電車の駅窓口 | 難波(2Fサービスセンター・3F特急券発売所)、新今宮、天下茶屋、住吉大社、堺、羽衣、泉大津、岸和田、貝塚、泉佐野、尾崎、みさき公園、和歌山大学前、和歌山市、りんくうタウン、関西空港、住吉東、堺東、三国ヶ丘、中百舌鳥、初芝、北野田、金剛、河内長野、林間田園都市、橋本 |
泉北高速の駅窓口 | 各駅 |
旅行会社の営業所 | 近畿日本ツーリスト、日本旅行の営業所 ※難波、新今宮、関西空港の各駅発着の切符のみ発売 |
※買った後で使わなくなった場合など、有効期間内ですべてが未使用でしたら、買った場所で払い戻ししてもらえます。ただし払戻手数料が520円かかります。
※「高野山・世界遺産きっぷ」の発売駅以外から乗車する場合は、駅によっては、最寄りの発売駅まで運賃がかかります。
デジタルきっぷ(前日までに購入。当日不可)
「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」は、スマホでいつでも購入できます(メンテナンス時間を除く)。
南海電車の公式サイト、または「南海アプリ」から販売サイトにアクセスします。なお、パソコンやタブレットからはアクセスできません。
なお、買える「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」は、翌日~1ヶ月後までに利用する分です。
高野山に出かける当日分は買えません。前日までに購入が必要です。
また、支払方法はクレジットカードのみです。
【メンテナンス時間】※切符の購入はできません
- 毎週火曜日の朝3:00~4:30
※デジタルきっぷを買った後で使わなくなったときは、乗車券などすべてが未使用で、有効期間内にの場合に限って、スマホの操作で払い戻しできます。手数料は発生しません。
南海電車「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」の使い方
「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」は、先にも触れましたが、スマホの画面にQRコードを表示させて使います。
駅の出入りは、専用の改札機にスマホ画面のQRコードをタッチします。
その専用改札機は多くありません。例えば、難波駅は2階中央改札口と3階北改札口というふうに設置場所が限られています。
山内バスの場合は、降りる際に、乗車券画面をスマホに表示させて、運転手に見せます。
このように、「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」は、スマホが無いと機能しません。
スマホの携帯を忘れたり、旅行中に充電が切れたり、故障したりして、必要な場面でQRコードが表示できなければ、切符は無効。このときは、通常の電車代やバス代を払うしかありません。
南海「高野山・世界遺産きっぷ」の公式サイト
「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」の詳細や最新情報、高野山へのアクセス方法については、南海電車の公式サイトで確認ください。
【参考リンク】
【参考】他の高野山方面の切符
コメント