こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- 「エンジョイエコカード」という地下鉄とバスの1日乗車券を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
大阪市内を、地下鉄やバスを使って移動する際、交通費をできるだけ安く、少しでも節約したいというあなたは、まず大阪メトロの「エンジョイエコカード」をチェックください。
「エンジョイエコカード」は、大阪の地下鉄(大阪メトロ)とシティバス専用の乗り放題切符です。
スマホで購入・チケットレス(発券なし)で利用できるQRコード式のデジタル版もあります。
大阪市内は、地下鉄やバスの路線が発達しています。これらを乗り継ぐと、だいたいの場所へ行くことができます。
でも、特に地下鉄は、運賃が市内のJRや私鉄に比べて高め。
1日に3回程度乗り降りするようでしたら、これら1日乗車券の方が安くつきます。
ここでは、「エンジョイエコカード」の内容、値段、発売期間、購入方法を紹介します。
1日乗車券「エンジョイエコカード」ってどんな切符?
それでは、まず「エンジョイエコカード」がどんな1日乗車券なのか、内容や特徴を紹介します。
乗り放題範囲は地下鉄とバスの全路線!
「エンジョイエコカード」では、大阪地下鉄(メトロ)、ニュートラム、大阪シティバス、いまざとライナーの全線を、乗り放題(乗り降り自由)できます。
乗り放題できる範囲はこちら。
大阪地下鉄・シティバスの乗り放題範囲
※「ニュートラム」は、南港地区を走る新交通システムで、地下鉄のコスモスクエア駅と住之江公園駅の間を走っています。「いまざとライナー」は、今里駅と長居、あべの橋(天王寺)方面を結ぶ路線バスです。
※地下鉄中央線の「コスモスクエア駅~夢洲駅」は、2025年1月19日開業予定ですが、エンジョイエコカードの範囲外になります(別に運賃が必要)。
北大阪急行、阪急電車、近鉄電車と直通する場合
地下鉄の一部路線(下記)では、私鉄(北大阪急行、阪急電車、近鉄電車)と直通運転しています。
これら私鉄の区間は「エンジョイエコカード」の乗り放題範囲外です(利用できません)。
地下鉄~私鉄とまたいで乗車する際は、境界の駅から(まで)の通常運賃が別にかかります。下車する駅で「乗り越し精算」してください。
直通する電車では、乗車中に今走っている区間が地下鉄か私鉄かという案内は基本ありません。このため、土地勘のない人は、事前確認をおすすめします。
地下鉄の直通区間 | 境界駅 | |
北大阪急行 | 千里中央・箕面萱野方面 | (御堂筋線)江坂駅 |
阪急電車 | 北千里・高槻市・京都方面 | (堺筋線)天神橋筋六丁目駅 |
近鉄電車 | 生駒・登美ヶ丘方面 | (中央線)長田駅 |
観光施設などの割引特典付き!
「エンジョイエコカード」を、大阪市内の約30ヵ所の観光施設などで提示すると、入場料などの割引が受けられます。
【割引特典が受けられる主な施設】
- 大阪城天守閣
- 大阪城西の丸庭園
- 梅田スカイビル空中庭園
- 空庭温泉
- 天王寺動物園
- 天保山大観覧車
- 四天王寺
- スパワールド
- 大阪水上バス「アクアライナー」
- 帆船型観光船「サンタマリア」
- 大阪歴史博物館
- 大阪市立科学館
- 絹谷幸二 天空美術館
- 国立文楽劇場
- 心斎橋角座(寄席)
- 天満天神繁盛亭(寄席) など ※順不同
※割引特典が受けられるのは、「エンジョイエコカード」の利用と同じ日だけです。
「エンジョイエコカード」には、観光施設の割引特典が付いてますが、施設や使い方によっては、「大阪楽遊パス」の方が安くつきます。
「大阪楽遊パス」とは、市内の観光施設20か所以上が2,000円(1日券)で利用できるQRコード式の観光券です。
地下鉄やバスなど交通機関は付いていません(希望すると地下鉄やJRの乗り放題切符を追加できます)。
QRコード式のチケットレス・デジタル版も
「エンジョイエコカード」は、磁気カード式(薄いプラスチックのようなペラペラしたもの)の切符ですが、スマホで購入して、発券なしで、そのまま使えるQRコード式のデジタル版もあります(チケットレス)。
デジタル版は、「大阪メトロ・大阪シティバス1日乗車券」という名前ですが、乗り放題範囲や値段、優待特典は「エンジョイエコカード」と同じです。
デジタル版「大阪メトロ・大阪シティバス1日乗車券」乗り方
地下鉄では、QRコードを表示させたスマホ画面を、「QR」の表示がある対応改札機の読み取り口にタッチして利用します。
全ての改札機が対応ではありません。ICOCAやPiTaPaなどICカードとはタッチする場所が違いますので、注意してください。
シティバスでは、降りるときに、車内に貼ってあるQRコードをスマホで読み取ります。すると認証画面が表示されるので、それを運転手に見せます。
優待の対象施設では、スマホ画面に表示させたQRコードを入口や受付で係員に提示します。
大阪メトロ・バス乗り放題「エンジョイエコカード」の値段は?
大阪メトロ(地下鉄)とシティバスの乗り放題切符「エンジョイエコカード」の値段はこちら。
デジタル版も同じです。
種類 | 大人 | 子供 |
平日用 | 820円 | 310円 |
土休日用 | 620円 |
新幹線のインターネット予約「EXサービス(エクスプレス予約・スマートEX)」利用者は、「大阪メトロ1日乗車券」(平日用)を1枚740円と安く購入できます。
具体的には、「東京駅~岐阜羽島駅」または「岡山駅~鹿児島中央駅」から「新大阪駅」まで、新幹線を「EXサービス」で予約して来た人が対象です。
詳しくは、公式サイトで。
参考までに、大阪地下鉄(メトロ)・ニュートラムとシティバスの普通運賃はこのようになっています。
地下鉄・ニュートラム1区 | 190円(子供100円) |
地下鉄・ニュートラム2区 | 240円(子供120円) |
地下鉄・ニュートラム3区 | 290円(子供150円) |
地下鉄・ニュートラム4区 | 340円(子供170円) |
地下鉄・ニュートラム5区 | 390円(子供200円) |
シティバス・いまざとライナー(均一料金) | 210円(子供110円) |
※(参考)主な区間の普通運賃(大人片道)
梅田駅~心斎橋/難波駅 | 240円 |
梅田駅~天王寺駅 | 290円 |
梅田駅~新大阪駅 | 240円 |
梅田駅~コスモスクエア駅 | 290円 |
梅田駅~森ノ宮駅 | 240円 |
東梅田駅~谷町四丁目駅 | 240円 |
梅田駅~日本橋/動物園前駅 | 240円 |
梅田駅~中百舌鳥駅 | 340円 |
地下鉄・バス乗り継ぎ割引 | 地下鉄とバスの運賃合計から100円引き |
※運賃の検索はこちら
利用区間にもよりますが、おおむね平日は1日3~4回、土日祝は2~3回乗り降りすると元が取れる感じです。
「エンジョイエコカード」の平日用と土日祝用の使い分けは、カレンダー通りが原則です。
平日に、土休日ダイヤで運行される場合も、基本は「平日用」です。
ただし、年末年始の平日に「土日祝用」が特別に適用されることもあります(この場合、時期がくると告知されます)。
なお、子供用は、曜日に関係なく使えます(全日OK)。
大阪メトロ・バス乗り放題「エンジョイエコカード」の発売期間と有効期間は?
「エンジョイエコカード」は、1年を通して発売されています。デジタル版の1日乗車券は期間限定です。
発売期間(買える期間)
エンジョイエコカード
デジタル版1日乗車券
有効期間(使える期間)
エンジョイエコカード
※今のところ、未使用分の有効期限はありません。
デジタル版1日乗車券
※どちらも、利用当日は、始発便から最終便まで乗り放題できます。割引特典の対象施設は、同じ日の営業時間内に限って利用できます。
※「デジタル版」の使用最終日は、平日用2025年1月17日、土休日用1月18日です。
大阪メトロ・バス「エンジョイエコカード」はどこで買える?(購入方法)
「エンジョイエコカード」は、利用当日はもちろん、事前にでも買うことができます。
1日乗車券「エンジョイエコカード」は、地下鉄の駅で買えます。
- 地下鉄各駅の券売機
- 地下鉄駅の定期券発売所(梅田、難波、天王寺)
- 地下鉄駅構内の売店(ローソン)
「エンジョイエコカード」は、利用する日付が入っていない状態で販売されています。買った後は、いつでも使えます。その際は、駅の改札機やバス車内の読み取り機に通すだけです。
※事前に購入する際は、平日用と土日祝用の買い間違いに注意してください。
※「エンジョイカード」を買った後で使わなくなった場合は、未使用の場合に限って購入した場所で払い戻ししてもらえます。ただし手数料が220円かかります。
1日乗車券「エンジョイエコカード」についてや最新情報は、大阪メトロの公式サイトで確認ください。
デジタル版の1日乗車券は、大阪メトロのスマホアプリ「eMETRO」、または「スルッと QRtto」公式サイトで、いつでも購入できます。
複数枚買って、同行者に分けることも可能です。
支払い方法はクレジットカードです。
【参考】その他の大阪メトロ・バスの乗り放題切符
大阪地下鉄(メトロ)とシティバスの乗り放題切符には、「エンジョイエコカード」以外にも、次のようなものがあります。
あわせて、検討してみてください。あなたの行先や目的によっては、お得になるかもしれません。
なお、地下鉄とシティバスの乗り放題範囲は、どれも「エンジョイエコカード」と同じです。
特に、大阪市内の観光施設(海遊館、USJ以外)へ行く場合は、「大阪周遊パス」がおすすめです。
1日乗車券シニア | 70歳以上限定で大阪地下鉄・シティバスが1日乗り放題。1日620円。エンジョイエコカードより平日はお得。優待特典の内容も違います。9月16日~11月30日発売。 |
大阪周遊パス | 大阪地下鉄・シティバス、市内の私鉄(近鉄、南海、阪急、阪神、京阪)の1日乗り放題と観光施設40か所以上の利用がセット。大人1日券3,300円、2日券5,500円。 |
京阪・Osaka Metro1日フリーチケット | 大阪地下鉄・シティバスと京阪電車(大阪~京都)が1日乗り放題。大人1,800円。 |
大阪あおぞらきっぷ | 全日空の伊丹到着便利用者向け。伊丹空港~大阪市内のバス往復と大阪地下鉄・シティバスの1日乗り放題がセット。航空券の予約時に申し込み。大人1,800円。 |
バスモバイルチケット1日券 | 大阪シティバスのみ1日乗り放題。スマホアプリ用。大人500円、子供100円。 |
大阪メトロ&弾丸フェリーセット券(九州発) | 志布志・別府~大阪のフェリー「さんふらわあ」往復と大阪地下鉄・シティバスの1日乗り放題がセット。船中2泊3日用で、15,000円。 |
大阪ENJOY きっぷ | JR四国バスの高速バス「松山・高知~大阪」便の大人往復運賃に100円追加で「エンジョイエコカード」が付きます。 |
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