こんなお悩みにお答えします。
この記事の内容
- JR西日本の「京阪神エリアパス」という乗り放題切符を紹介します。
京都~大阪~神戸で、JRを乗り放題できる格安切符をお探し中のあなたに、「京阪神エリアパス」を紹介します。
これは、JR西日本の京阪神地区版「2日用」の乗り放題切符です。
ただ、駅などで一般発売されていません。
「大阪楽遊パス」という観光券と「抱き合わせ」販売になっています。
大阪で観光して、京都や神戸へも足をのばすような場合に最適ですが、全く観光なしでJRに乗るだけでもお得なんです。
ここでは、「京阪神エリアパス」の内容、値段、発売期間、購入方法をまとめました。観光目的でないあなたも、要注目です。
JR「京阪神エリアパス」ってどんな切符?
それでは、JR「京阪神エリアパス」がどんな切符なのかを、紹介していきます。
京阪神のJRが2日間乗り放題!
「京阪神エリアパス」では、京阪神地区のJR路線(下図)が、連続した2日間乗り放題(乗り降り自由)できます。
【乗り放題できる範囲】
※乗り放題範囲内では、普通列車(快速、新快速も含む)が利用できます。新幹線や特急は利用できません(追加料金が必要です)。
※範囲外へ乗り越した場合は、境界の駅からの普通運賃がかかります。例えば、姫路へ行く場合は、舞子駅~姫路駅の片道680円が必要です。
「大阪楽遊パス」とセット販売
JR「京阪神エリアパス」は、それだけを単品で販売されていません。「大阪楽遊パス」とセットになっています。
「大阪楽遊パス」とは、大阪市内の観光施設20か所以上が利用できるQRコード式でチケットレスのお得な電子版周遊券です。
【 大阪楽遊パスで利用できる施設の例】
- 梅田スカイビル「空中庭園展望台」
- 絹谷幸二「天空美術館」
- HEP FIVE観覧車
- キャプテンライン
- とんぼりリバークルーズ
- ジーライオンミュージアム
- さきしまコスモタワー展望台
- 帆船型観光船「サンタマリア」デイクルーズ
- 大阪城御座船
- 大阪水上バス「アクアライナー」
- レゴランド・ディスカバリー・センター大阪
- 通天閣
- 通天閣タワースライダー(滑り台)
- レッドホースオオサカホイール(大観覧車)
- 道頓堀ZAZA POCKET’S ZAZAお笑いライブ
- 四天王寺(中心伽藍、本坊庭園) など ※順不同
上記は一例ですが、「大阪楽遊パス」は、これらの施設(約30,000円相当)がすべて利用できて、値段はこちら。超破格です。
1日券 | 2,400円 |
2日券 | 3,000円 |
たとえば、梅田スカイビル「空中庭園展望台」の入場料だけでも1,500円します。
対象の施設に、あなたの行きたいところが数か所入っていたら、「大阪楽遊パス」はお得に楽しめます。
※最新の対象施設は公式サイトなどで確認ください。時期によって変わります。
「大阪楽遊パス」(1日券、2日券)はそれだけ単品でも買えます。
JR「京阪神エリアパス」の値段は?
JR「京阪神エリアパス」と「大阪楽遊パス」セットの値段はこちら。
大人用のみの発売です。
大阪楽遊パス1日券とセット | 3,700円 |
大阪楽遊パス2日券とセット | 4,300円 |
「京阪神エリアパス」は、実質1,300円です。この金額で2日分です。
ちなみに、京阪神の主な区間の通常運賃はこんな感じです(大人片道)。
元はすぐ取れます。
初乗り運賃(最短区間) | 140円~170円 |
京都駅~大阪駅 | 580円 |
京都駅~ユニバーサルシティ駅 | 820円 |
京都駅~嵯峨嵐山 | 240円 |
京都駅~三ノ宮駅 | 1,110円 |
京都駅~舞子駅 | 1,620円 |
新大阪駅~大阪駅 | 170円 |
大阪駅~三ノ宮駅 | 420円 |
大阪駅~ユニバーサルシティ駅 | 190円 |
大阪駅~天王寺駅 | 210円 |
大阪駅~嵯峨嵐山駅 | 990円 |
三ノ宮駅~ユニバーサルシティ駅 | 660円 |
三ノ宮駅~新大阪駅 | 570円 |
三ノ宮駅~舞子駅 | 320円 |
もっと言えば、「大阪楽遊パス」を使わずに捨てて、JRの2日乗り放題だけ利用しても、この金額は、高くはありません。
「大阪楽遊パス」の1日券と組み合わせ(2日間3,300円)なら、1日当たり1,650円です。
JRの通常運賃や乗り放題できる範囲を考えると、コスパはいいです。そもそも「京阪神エリアパス」の値段が安すぎるんです。
参考までに、普段売られている京阪神間の私鉄の乗り放題切符(1日用)は、これくらいの値段です。
- 阪急阪神1dayパス(京阪神で阪急電車、阪神電車1日乗り放題、大人1,600円)
- 京阪電車 大阪・京都1日観光チケット(京阪電車の大阪~京都1日乗り放題、大人1,200円)
- 京阪・大阪メトロ1日フリーチケット(大阪地下鉄と京阪線1日乗り放題、大人1,800円)
JR「京阪神エリアパス」の発売期間と有効期間は?
JR「京阪神エリアパス」の発売期間と有効期間は、下記のとおりです。
発売期間(買える期間)
有効期間(使える期間)
※2日間は連続していないといけません。飛び飛びはだめです。
※利用当日は始発から終電まで乗り放題できます。
JR「京阪神エリアパス」の購入方法、利用方法は?
JR「京阪神エリアパス」の購入方法、利用方法は、一般の切符とは違っていますので、注意が必要です。
購入はインターネット限定
「京阪神エリアパス」は、指定の販売サイトにアクセスして、「大阪楽遊パス」と同時に購入します。
はじめに、「大阪楽遊パス」の利用日を予約して(使わない場合も適当に)、「京阪神エリアパス」のセットプランを選びます。
「京阪神エリアパス」とセットの場合は、基本的に利用の前日までの発売です。
支払いには、クレジットカード、デビットカード、PayPay(ペイペイ)、Apple Pay、Google Payが使えます。
利用日を予約し、購入手続きが完了すると、ほどなく「大阪楽遊パス」と「京阪神エリアパス」それぞれのバウチャー(利用証・購入証)がメールで届きます。
「京阪神エリアパス」は引き換えが必要
「大阪楽遊パス」は、利用予約した当日に観光施設の入口や受付で、バウチャー(QRコードが記載)を表示させたスマホ画面(または事前に印刷したもの)を提示すると、そのまま利用できます。
一方、「京阪神エリアパス」は、利用する前に指定場所(下記)で、バウチャーと切符の現物(紙)に引き換える必要があります。
【京阪神エリアパス引き換え場所】
大阪 | |
京都 |
|
このように、引き換え場所が限られています。
さらに、それぞれに営業時間の「しばり」もあります。特に日本旅行は開店時間が11時と遅いです。
あなたの出発地や予定によっては、都合が悪いかもしれません。
この引き換えに行けるかどうかも、「京阪神エリアパス」を買う前に必ず確認ください。
また、「京阪神エリアパス」セットプランは購入した後、取り消し(払い戻し)できません。
「京阪神エリアパス」引き換えのタイミング
「京阪神エリアパス」の引き換えや実際の利用する日は、「大阪楽遊パス」と同じでなくても構いません。
「京阪神エリアパス」の利用開始日は、「大阪楽遊パス」の利用予約日から90日以内で自由に設定できます。
例えば、「大阪楽遊パス」の利用日が4月1日なら、4月1日から6月29日までの間で引き換え・利用開始できます。
引き換えた「京阪神エリアパス」を実際に使うときは、駅の自動改札機に通して出入りします。
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