
こんな疑問にお答えします。
【この記事の内容】
- 関西でVISAなどクレジットカード、デビットカードのタッチ決済に対応している交通機関と乗り方を紹介します。
最近は、コンビニやスーパーなどお店で、クレジットカードやデビットカードを機械にタッチするだけで、支払いできるところが増えています。
このタッチ決済は、鉄道やバスなど交通機関でも導入が進んでいます。
クレジットカードなどを改札機や読み取り機に、直接タッチすることで、運賃を支払えます。
ICOCAなどICカードと違うのは、毎回の運賃に対して、カード会社の「ポイント」が貯まることです。結果的には交通費や家計の節約につながります。
ここでは、関西(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山)でタッチ決済が使える公共交通機関と、そのやり方・乗り方をまとめました。

【三井住友VISA限定】タッチ乗車で最大7%ポイント還元キャンペーン中!
この期間中に、対象の三井住友VISAカードをスマホのApple Payか Google Payに設定して、対象の交通機関をタッチ乗車で利用すると、「合計」額の最大7%(上限1,000円分)がVポイントで還元されます。
※事前手続きは不要です。設定したスマホでタッチ乗車するだけ。
※すべてのVISAが対象ではありません。三井住友系のみ。キャンペーン公式サイトで確認ください。
※毎回支払う運賃に対してのポイント還元ではないので注意してください。
※カードが複数ある場合は、それぞれでキャンペーンが適用されます。
※ポイント還元されるのは7月ごろです。
関西地区キャンペーン対象の交通機関(タッチ乗車対応駅、路線のみ⇒記事本文を参照ください)
鉄道のみ |
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※阪神電車は対象外です。
Visaのタッチで得だおれ!キャンペーン中
事前に「VISA割」に登録したうえで、この期間中に、VISAカードのタッチ決済で対象の鉄道を利用すると、利用「合計」額の30%(カード1枚のつき上限1,500円分)がキャッシュバックされます。
※すべてのVISAカードが対象です(クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、スマホなど携帯端末経由のVISA払いも含む)。
※「VISA割」への事前登録が必要です(メールアドレス、カード番号)。できるだけ利用前日までに。
※毎回支払う運賃に対してのキャッシュバックではないので注意してください。
※カードが複数ある場合は、それぞれでキャンペーンが適用されます。
※返金されるのは9月ごろです。
関西地区キャンペーン対象の交通機関(タッチ乗車対応駅、路線のみ⇒記事本文を参照ください)
鉄道のみ |
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※阪神電車は対象外です。
関西でVISAなどタッチ決済で乗れる交通機関は?
まず、今現在、関西(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山)で、クレジットカードなどのタッチ決済で乗れる交通機関は、下記のとおりです。
使えるカード会社(ブランド)は、各社ともVISAをはじめ次の7種類です。
- Visa
- JCB
- American Express
- Diners Club
- Discover
- 銀聯
- マスターカード(一部、未対応の会社があります)
タッチ決済が使える関西の鉄道(電車・ケーブルカー・ロープウェイ)
鉄道 | 利用範囲 | 乗り方・注意点 |
近鉄電車 | 全線(柏原駅と生駒ケーブル各駅は除く) |
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南海電車 | ほぼ全線 |
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阪急電車 | 全線(花隈駅も含む) |
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阪神電車 | 全線 |
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大阪メトロ | 全線 |
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北大阪急行 | 全線 |
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能勢電鉄 | 全線 |
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山陽電車 | 全線 |
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大阪モノレール | 全線 |
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神戸市営地下鉄 | 全線 |
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ポートライナー・六甲ライナー | 全線 |
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神戸電鉄 | 湊川駅・鈴蘭台駅・北鈴蘭台駅・谷上駅・有馬口駅・有馬温泉駅・岡場駅のみ |
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六甲ケーブル | 全線 |
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まやビューライン(摩耶ケーブル・ロープウェー) | 全線 |
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六甲有馬ロープウェー | 全線 |
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京都丹後鉄道 | 全線(列車限定) |
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南海電車のタッチ決済注意点
南海電車では、下記の駅がクレジットカードなどのタッチ決済に対応していません。
これらの駅へ行く際は、タッチ乗車できません。普通に切符を買うか、ICカードで乗車してください。
【タッチ決済「未」対応駅】
汐見橋線(高野線) |
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高野線 |
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多奈川線 |
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※下記の駅では「タッチ決済」対応改札機の設置場所が限定されています。
北野田駅 | 南改札 |
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京都丹後鉄道のタッチ決済注意点
京都丹後鉄道では、普通列車と快速列車でのみ、タッチ決済が使えます。
ただ、普通列車、快速列車でも、特急用の車両やJRの車両で運行される一部の便では利用できません。
タッチ決済できない具体的な列車(便)は、公式サイトで確認ください。
神戸電鉄のタッチ決済注意点
神戸電鉄で、タッチ決済に対応している駅は、下記の7駅だけです。
対応駅 |
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また、タッチは改札機ではなく、改札窓口付近に設置されている読み取り機にします。
これらの駅と、大多数の未対応駅との間では、タッチ乗車できません。
六甲ケーブル、まやビューライン、有馬六甲ロープウェーの往復割引
六甲ケーブル、まやビューライン(摩耶ケーブル・摩耶ロープウェー)、有馬六甲ロープウェーでは、それぞれを往復で利用した場合に、運賃の割引があります。
まやビューラインと有馬六甲ロープウェーでは、クレジットカードなどのタッチ乗車した場合も、往復割引が適用されます。
ただし、いったんは片道ごとに精算して、差額は後日返金される流れとなります。
一方、六甲ケーブルでは、タッチ乗車すると、往復割引は適用されません。往復で利用する場合は注意が必要です。
タッチ決済が使える関西の路線バス
バス | 利用範囲 | 乗り方・注意点 |
南海りんかんバス |
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奈良交通バス |
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神戸シティーループ・ポートループバス |
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姫路城ループバス |
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みなと観光バス(神戸) |
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六甲山上バス |
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熊野御坊南海バス |
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南海りんかんバスのタッチ決済で乗れる路線
南海りんかんバスと奈良交通バスで、タッチ決済で利用できるのは、一部の路線だけです。
南海りんかんバスは、高野山内地区の路線(下図の範囲)が対応しています。
奈良交通バスのタッチ決済で乗れる路線
奈良交通バスでは、奈良市内の中心部、観光に便利な3路線でタッチ乗車できます。
- 奈良市内循環線(JR奈良駅~近鉄奈良駅~東大寺・春日大社~ならまち~JR奈良駅)
- 六条山線(春日大社~近鉄奈良駅~JR奈良駅~唐招提寺~薬師寺~総合医療センター)
- 奈良法隆寺線(春日大社~近鉄奈良駅~JR奈良駅~唐招提寺~薬師寺~法隆寺・近鉄郡山駅)
シティループ・ポートループでは1日800円で乗り放題
神戸市の中心部を循環している路線バス「シティーループ」と「ポートループ」では、クレジットカードなどのタッチ決済で、1日に合計800円以上乗車すると、何回乗っても801円を超えた金額は請求されません。
つまり、800円で1日乗り放題ということです。
ちなみに、通常の運賃は、シティーループが1回300円、ポートループが230円なので、1日3~4回の乗車でお得になります。
タッチ決済が使える関西のフェリー(船)
船 | 利用範囲 | 乗り方・注意点 |
南海フェリー | 全線(徒歩乗船の場合のみ)
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南海フェリーのタッチ決済注意点
南海フェリーで、クレジットカードなどのタッチ決済で乗船できるのは、車やバイクなどを伴わない、人間だけの利用の場合だけです。
また、往復で利用する場合、タッチ決済では割引がききません。
南海フェリーと南海電車の乗り継ぎ割引(スマート好きっぷ)
南海フェリーと南海電車を、和歌山港でクレジットカードなどのタッチ決済で、同じ日に乗り継ぐと、合計運賃が一律2,500円に自動割引されます(大人のみ)。
大阪方面から徳島港へ、徳島港から大阪方面へ、両方向とも対象です。
実質、南海電車代が無料になるので、かなりお得です。
【乗り継ぎ運賃の例】
利用区間 | 電車 | フェリー | 通常合計 | 乗り継ぎ割引 |
難波駅~徳島港 | 930円 | 2,500円 | 3,430円 | 2,500円 |
堺駅~徳島港 | 840円 | 2,500円 | 3,340円 | |
関西空港駅~徳島港 | 930円 | 2,500円 | 3,430円 | |
中百舌鳥駅~徳島港 | 970円 | 2,500円 | 3,470円 | |
河内長野駅~徳島港 | 1,100円 | 2,500円 | 3,600円 | |
高野山駅~徳島港 | 1,860円 | 2,500円 | 4,360円 | |
和泉中央駅~徳島港 | 1,160円 | 2,500円 | 3,660円 |
※電車とフェリーは同じカードでタッチ利用する必要があります。
※南海電車は「タッチ決済対応駅~和歌山港駅」の利用に限ります。
※泉北線の各駅発着でも使えるようになりました(2025年4月1日)。
関西の交通機関でタッチ決済乗車に使えるカードは?
タッチ決済は、クレジットカードやデビットカードならどれで使えるわけではありません。
繰り返しになりますが、まずは国際ブランドと提携しているのもの。
- VISA
- JCB
- American Express
- Diners Club
- Discover
- 銀聯
- マスターカード(一部の会社は未対応)
さらに、下図の波マークが付いているものに限られます。
このマークが付いていたら、クレジットカードに限らず、デビットカード、プリペイドカードも、タッチ決済に対応しています。
事前登録といった手続きはないので、そのままですぐに使えます。
【参考】カードの違い
クレジットカード | 支払った金額は、後日請求されます(後払い)。 |
デビットカード | 支払った時点で、銀行口座から直接引き落されます。口座に残高が必要です。15歳以上なら誰でも作れます(中学生は除く)。 |
プリペイドカード | 事前に現金をチャージしておいて、その残高から支払います。 |
これらのカードと紐づけたスマホや、ウェアラブル端末(腕時計など)も使えます。
- スマホ:Apple PayまたはGoogle Payにカードを登録します。
- ウェアラブル端末:Garmin PayやFitbit Payにカードを登録します。
今持っているクレジットカードがタッチ決済に対応していない場合、おそらく有効期限切れで新カードに切り替わるタイミングで対応になると思います(正確なことはカード会社に確認ください。更新後も未対応の場合もあります)。
更新を待たずに、前倒しで新しいカードに交換すると手数料がかかります。
このため、早く手に入れたいときは、新しく別のカードを作った方がいいです。
なお、デビットカードは金融機関で作れます。最近はキャッシュカードと一体になっている場合も多いです。
あなたが口座を開いている銀行などに確認してみてください。
2枚目のクレジットカードには「楽天カード」がおすすめです。
無職や主婦でも作りやすくて年会費無料、そして、何よりポイント還元が、100円につき1ポイント(一部除く)と高めでお得です。
ブランドは、VISA、マスターカード、JCB、American Expressの4つから選べます。
関西の交通機関でタッチ決済のやり方・乗り方は?
実際のタッチ決済のやり方や乗り方をみていきましょう。
【基本のき】クレジットカードなどをそのままタッチ
タッチ決済で交通機関を利用する際は、対応しているクレジットカード、デビットカード、あるいは紐づけしたスマホ、ウェアラブル端末などを用意します。
それを、乗り降りの際に、自動改札機やカード読み取り機に直接タッチします。
鉄道にタッチ決済で乗る
鉄道の場合、自動改札機を出入りする際にクレジットカードなどを直接タッチします。
ただし、改札機はタッチ決済に対応しているものに限ります。
タッチ決済が使える駅でも、すべての改札機が対応しているとは限りません。今現在は、一部だけのところが多いです。
ICカードと比べて、この点は不便です。
路線バスにタッチ決済で乗る
路線バスでは、車内の出入口や運転席の運賃箱近くに、カードの読み取り機が設置されています。
そこにクレジットカードなどを直接タッチします。
ただ、バス会社や路線によって、タッチのタイミングや回数が違います。
均一運賃(全区間が同じ運賃)のところは、乗車時または下車時に1回タッチします。
距離によって運賃が変わる路線では、乗車時と下車時の両方でタッチします(合計2回)。この場合は、乗るときのタッチを忘れないようにしてください。
船(南海フェリー)にタッチ決済で乗る
南海フェリーでは、乗船場にカードの読み取り機が設置されています。乗船の際に、クレジットカードなどをタッチします。
※下船時にタッチは不要ですが、使ったカードやスマホ画面の提示を求められることがあります。
タッチ乗車中のカードは使用OK
タッチ決済で乗車したあと、下車するまでの間、その同じカードを別の決済に使ってもかまいません。
例えば、改札を入った駅ナカのコンビニや自販機、あるいは移動中にインターネットで、タッチ乗車に使ったクレジットカードで買い物できます。
乗車の履歴は専用サイトで確認
タッチ決済で交通機関に乗った履歴は、Q-move(https://q-move.info/)というサイトで確認できます。
※Q-moveの利用には最初に会員登録が必要です(無料)。
交通機関でタッチ決済乗車する場合の注意点
交通機関でクレジットカードなどのタッチ決済を利用する場合、次のような点に注意が必要です。
(鉄道の場合)大人運賃だけに対応しています。
鉄道で、クレジットカードなどのタッチ決済で支払えるのは、大人運賃だけです。
(鉄道・フェリーの場合)カード1枚で複数人は利用できません。
クレジットカードなどのタッチ決済では、1枚のカードで複数分の支払いはできません。
カードの持ち主本人(記名人)1人分の運賃だけが対象です。
切符やICカード、現金と併用できません。
タッチ決済で乗車する際は、定期券や回数券などの切符やICOCAなどICカード、あるいは現金と合わせて使うことはできません。
(鉄道の場合)タッチ決済未対応の路線へ乗り越せません。
鉄道の場合、クレジットカードなどのタッチ決済未対応の鉄道会社へは、タッチ乗車で利用できません。
逆に、タッチ決済対応済みの鉄道会社同士をまたいだ利用は可能です。
振替輸送は対象外です。
事故や故障などで電車が運転見合わせや大幅遅延になったときに「振替輸送」が実施されることがありますが、クレジットカードなどのタッチ決済で乗車している場合は、その対象になりません。
振り替え先の路線を利用する場合は、通常の運賃が発生します。
請求明細は日付ごとになります。
タッチ決済した運賃は、カード会社で日付けごとに集計されます。
このため、請求の明細には、1回1回の利用区間や運賃は記載されません。
※実際の支い払い日(引き落とし日)は、使ったカード会社の規定にもとづきます。

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