こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- JR西日本の「奈良謎解きデジタルパス」という切符を紹介します(内容、値段、発売期間、買い方、使い方)。
奈良へ観光や遊び、デートに出かけるあなたは、JR西日本の「奈良謎解きデジタルパス」をチェックしてみてください。
これは、「奈良謎解き寺巡り」という名所をめぐる体験型のゲームと、JRの1日乗り放題がセットになった企画切符です。
観光地を、単にぶらぶら回るだけでなく、何か「アクセント」が欲しいというときにおすすめです。道中の会話も弾むハズ(たぶん)。
JRは、京都と大阪の周辺まで乗り放題。奈良へのアクセスはもちろん、行動範囲を広げられますよ。
ただ、この「奈良謎解きデジタルパス」は、ふつうの切符とは、買い方や使い方などしくみが変わっているので、確認が必要です。
ここでは、こうした点をふくめて、「奈良謎解きデジタルパス」の内容と値段、発売期間、購入方法、利用方法をまとめました。
JR西日本「奈良謎解きデジタルパス」ってどんな切符?
まずはじめに、「奈良謎解きデジタルパス」がどんなものなのか、その内容から紹介していきます。
「奈良謎解き寺巡り」を楽しめます。
あらためて、JR西日本の「奈良謎解きデジタルパス」は、「奈良謎解き寺巡り」という体験型ゲームを楽しむのが目的の切符です。
「奈良謎解き寺巡り」では、世界遺産の興福寺、東大寺とその周辺の地域をめぐりながら、歴史や伝説にまつわる「謎」を解き明かしていきます。
所要時間は、3~4時間です。
その際、インターネットにつながるスマホと「LINE(ライン)」アプリが必要になります。
「奈良謎解き寺巡り」は、国宝の興福寺五重塔が、120年ぶりに大規模修理を行ことに関連して開催されているイベントです。
JRなしで、ゲームだけの単体でも購入できます。
奈良、大阪、京都のJRが1日乗り放題です。
「奈良謎解きデジタルパス」では、下図の範囲で、JRの普通列車(新快速、大和路快速など快速を含む)が1日乗り放題です。
ご覧のとおり、奈良だけでなく、大阪や京都までカバーしています。奈良への行きかえりはもちろん、奈良のついでに、大阪や京都へも気軽に足をのばせます。
スマホとICOCAを使います。
「奈良謎解きデジタルパス」は、紙の切符はなく、スマホとICカードの「ICOCA(イコカ)」を使います。
つまり、「チケットレス」の切符です。
これらをはじめ、「奈良謎解きデジタルパス」の購入と利用には、次のものが必要です。
- インターネットにつながるスマホ(1人1台)
- ICカード「ICOCA(イコカ)」(JRの乗車用)
- 「KANSAI MaaS」アプリ(切符の購入、謎解きキット引き換え用)
- 「LINE」アプリ(「奈良謎解き寺巡り」参加用)
- クレジットカード(切符代の支払用)
スマホには、「KANSAI MaaS(関西マース)」というアプリをインストールする必要があります。
「LINE(ライン)」が無い場合も、同じくインストールのうえ、利用登録してください。
「KANSAI MaaS(関西マース)」とは、JR西日本など関西の鉄道会社7社が共同で提供している関西でのお出かけに便利な機能をそなえたスマホアプリです。
「App Store」「Google Play」から無料ダウンロードできます。
ICOCAは、今使っていたり、持っているものがあれば、それで大丈夫です。
「スマートICOCA」や「モバイルICOCA」もOK。
そして、使うICOCAの番号を、あらかじめ登録しておく必要があります(スマートICOCAとモバイルICOCAは不要。後述します)。
「奈良謎解きデジタルパス」の代金は、クレジットカード払いになります。
このほか、「奈良謎解きデジタルパス」には、JR奈良駅の商業施設「ビエラ奈良」にある対象のお店で、買い物や飲食をすると、「大仏クリップ」がもらえる特典もついています(1人1回)。
JR西日本「奈良謎解きデジタルパス」の発売期間と有効期間は?
発売期間(買える期間)
「奈良謎解きデジタルパス」は、期間限定の発売となっています。
※10月27日までの発売でしたが、延長されました(2024年9月19日)。
有効期間(使える期間)
※利用当日は午前0時から終電まで乗り放題できます(日付をまたぐ場合は、0時を過ぎて最初の下車駅の自動改札機を出るまで)。
※「奈良謎解き寺巡り(謎解きキット)」は引き換え後、2025年7月31日まで利用できます。
JR西日本「奈良謎解きデジタルパス」の値段はいくら?(注意点)
「奈良謎解きデジタルパス」の値段はこちら(1人あたり)。大人用のみの発売です。
大人 | 3,400円 |
なお、ゲームの進行上、興福寺「中金堂」の拝観料(大人500円/中高生300円/小学生100円)が別途必要です。
ここで、「奈良謎解きデジタルパス」の値ごろ感が分かるように、通常の運賃や料金をみておきましょう。
【通常の運賃・料金の例】※2024年9月現在
JR | 片道運賃 |
初乗り運賃 | 140~170円 |
京都駅~奈良駅 | 720円 |
新大阪駅~奈良駅 | 950円 |
大阪駅~奈良駅 | 820円 |
大阪駅~京都駅 | 580円 |
ユニバーサルシティ~奈良駅 | 820円 |
奈良駅~法隆寺駅 | 230円 |
奈良駅~天理駅 | 210円 |
奈良駅~桜井駅 | 330円 |
奈良駅~王寺駅 | 320円 |
奈良謎解き寺巡り | 参加料金 |
問題冊子「謎解きキット」 | 2,700円 |
その他 | 値段 |
大仏クリップ | 605円 |
「奈良謎解き寺巡り」に参加するには、通常2,700円かかります。
このため、単純にみるとJR代は700円になります。これで、奈良、京都、大阪を1日乗り放題できるので、めちゃくちゃ安いです。
奈良駅まで片道351円以上する乗り放題の範囲内にある駅からでしたら、往復するだけでもお得になります。
ただ「奈良謎解きデジタルパス」の値段には、注意点があります。
ふつうの切符は、買うときに代金を支払えば終わりです。
しかし、「奈良謎解きデジタルパス」の場合は、当日JRに乗るたびに、通常の運賃を支払わないといけません。
でも、そのとき支払った運賃は、翌月末にまとめて全額「WESTERポイント(チャージ専用)」で戻ってきます。
つまり、「奈良謎解きデジタルパス」利用中に乗るJR運賃は、一時的に立て替えるかたちになります。
金額としては損しませんが、予算としては「3,400円+立て替え用」をみておく必要があります。
そして、返金は、現金ではなく「ポイント」で行われることも、承知しておいてください。
※予算としては、興福寺の拝観料(大人500 円/中高生300 円)も別にかかります(現地払い)。
JR西日本「奈良謎解きデジタルパス」はどこで買える?(買い方・購入方法)
「奈良謎解きデジタルパス」は、「KANSAI MaaS(関西マース)」というアプリ上で、利用する1ヶ月前から当日の15時まで購入できます。
支払い方法は、クレジットカード限定です。
買い方は簡単です。
「KANSAI MaaS」アプリを開いて、「チケット」のなかから「奈良謎解きデジタルパス」を選んで、購入手続きを進めていきます。
最初に、購入数(1人分のみ)と利用予定日を選択し、最後にクレジットカード番号を入力して終了です。ほどなく確認メールが届きます。
利用日は、後で変更できます(未使用で有効期間内)。手数料はかかりません。
ただ、払い戻しの場合は、手数料220円が発生します。
※「奈良謎解き寺巡り」ゲームだけの払い戻しはできません。
「KANSAI MaaS」を初めて使う際は、会員登録が必要です。
登録画面で規約同意したあと、メールアドレス認証⇒パスワード設定し、あなたの基本情報を入力します。
その項目はこちら。
- 名前(漢字、フリガナ)※必須
- 電話番号
- 性別 ※必須
- 生年月日
- 居住国
- 郵便番号
- アンケート(メールマガジンの要否、興味関心)
- ICカード番号(ICOCA、PiTaPa)
名前と性別だけが必須です。これだけで「KANSAI MaaS」のほとんどの機能が使えます。
「奈良謎解きデジタルパス」の購入には、電話番号、生年月日、郵便番号、ICOCA番号の登録が必要です。
JR西日本「奈良謎解きデジタルパス」の使い方は?(利用方法)
「奈良謎解きデジタルパス」の使い方(利用方法)も、通常のJR切符とは変わっています。
特に、事前準備に注意してください。
事前の準備(ICOCAの登録)
「奈良謎解きデジタルパス」の利用には、実際に使用するICOCAの番号を、利用開始日(出発)までに、以下の2か所への登録を済ませておく必要があります。
当日になってからは、遅いです。
※以前に登録していたら、この準備は必要はありません。
- 「KANSAI MaaS」アプリ
- 「WESTERポイントサービス」(スマートICOCA、モバイルICOCA以外)
ICOCAの番号は、カードの裏に記載されています(モバイルICOCAは管理画面に)。
「KANSAI MaaS」アプリでのICOCA登録は、「マイページ」でできます。
「WESTERポイントサービス」への登録は、次のいずれかで行えます。
- スマホアプリ「WENTER」
- JR西日本公式サイト「WENTER会員サポート」ページ(パソコンからもOK)
- JR西日本の駅券売機(青色、ピンク色の機種)
これらのなかでは、駅の券売機が一番楽です。入力作業はなく、30秒ほどで完了します。
実際の使い方(利用方法)
「奈良謎解きデジタルパス」の利用当日は、まず「KANSAI MaaS」アプリの「チケット」ページの「利用前・利用中」にある「奈良謎解きデジタルパス」を選んで、利用開始の操作をします(チケットを使う⇒利用開始する)。
そして、スマホと、登録したICOCAを忘れずに持って出かけます。
JRに乗るには?
繰り返しになりますが、「奈良謎解きデジタルパス」では、JRの乗車に登録したICOCAを使います。
利用するときは、ふつう乗車駅と下車駅の「両方」で、ICOCAを自動改札機にタッチして出入りします。
下車時に、残高から運賃が引かれます。
このとき、タッチしなかったり、ちゃんとタッチできていなったりすると、運賃がポイント還元されないので、確実にタッチするように意識しましょう。
もし、ICOCAの残高が不足している場合は、券売機や精算機でチャージ(入金)してから改札機にタッチします。
なお、後日のポイント還元になる運賃は、「奈良謎解きデジタルパス」の乗り放題範囲内で利用した分に対してです。
範囲内と外をまたいだ利用には、還元されません。
ポイントが返ってきたら、ICOCAにチャージが必要
「奈良謎解きデジタルパス」の乗り放題範囲で使った運賃は、その翌月末に「WESTERポイント(チャージ専用)」で返ってきます。
その「WESTERポイント」を使うには、ICOCAに移さないといけません(チャージ)。
その手続きは、JR西日本の駅にある券売機、精算機、チャージ機で簡単に行えます。
期限は25カ月以内です。それを超えると、WESTERポイントサービスの登録が解除されて、貯めたポイントも消えてしまいます。
なお、「モバイルICOCA」の場合は、スマホのアプリ上でチャージ操作ができます。
JR西日本の駅にチャージに行けない人は、「モバイルICOCA」がおすすめです。
ICOCAにチャージすると、1ポイント=1円として、ICOCAに対応している全国の鉄道やバスの運賃や、コンビニやスーパーなど加盟店での買い物や飲食の支払いに使えます。
「奈良謎解き寺巡り」で遊ぶには?
「奈良謎解き寺巡り」をやるには、「奈良謎解きデジタルパス」の利用当日、奈良に着いたら、まず最初に興福寺の境内にある「中金堂」に向かいます。
「中金堂」の入口にある拝観受付で、「KANSAI MaaS」アプリ上の「奈良謎解き寺巡り」画面を提示して、ゲームに必要な「謎解きキット」(問題冊子)と引き換えます。
引き換え場所・時間 |
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「謎解きキット」を受け取ったら、その指示に従って、基本的にはスマホの「LINE」で会話しながら、ゲームを進めていきます。
※「謎解きキット」の引き換えは、「奈良謎解きデジタルパス」の利用当日しかできませんが、引き換えたあとは、2025年7月31日まで有効です。
JR西日本「奈良謎解きデジタルパス」公式サイト
このほか、JR奈良駅の商業施設「ビエラ奈良」にある対象のお店で、買い物や飲食すると、「大仏クリップ」がもらえる特典もあります(1人1回)。
「奈良謎解きデジタルパス」の詳細や最新情報は、JR西日本の公式サイトで確認ください。
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