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この記事の内容
- JR西日本の「大阪発ええとこ発見きっぷ」を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
この冬に、大阪からぶらっと小旅行に出かけたいけど、良い行先が浮かばないという時は、JR西日本の「大阪発ええとこ発見きっぷ」をチェックしてみてください。
これは、目的地を一緒に旅する2人の相性診断で決めるという、ちょっと変わった趣向の切符なんです。値段も格安です。
ここでは、「大阪発ええとこ発見きっぷ」の内容、値段、発売期間、購入方法などをまとめました。
JR西日本「大阪発ええとこ発見きっぷ」ってどんな切符?
まず、JR西日本の「大阪発ええとこ発見きっぷ」がどんなものなのか、内容や特徴からみていきましょう。
利用は2人限定
「大阪発ええとこ発見きっぷ」は、2人づれ専用です。
1人や3人以上では購入できません。
2人一緒に、同じ日程で同じ列車に乗って旅することになります。
なお、2人の関係は問われません。大人と子供の組み合わせでも大丈夫です。ただ、子供用が値段設定がないので、大人と同じになります。
旅の行先は相性診断で決定
「大阪発ええとこ発見きっぷ」では、旅の目的地を自分で選ぶのではなく、同行する2人の相性を「数秘術」という方法で診断して行先が決まります。
その行先候補は下記の5か所です。
いずれも、大阪から気軽に出かけられる比較的近場で設定されています。
行先 | 途中下車できる駅 | 確率 |
播州赤穂駅 | 姫路駅 | 1/5 |
湯浅駅 | 和歌山駅 | 1/5 |
東舞鶴駅 | 西舞鶴駅 | 1/5 |
児島駅 | 岡山駅 | 1/5 |
敦賀駅 | ― | 1/5 |
表にあるように、「敦賀駅」以外の行先では、それぞれ指定の駅で途中下車もできます。
途中下車するのは、行きでも帰りでも構いませんし、そこで宿泊もOKです。
ただし、指定の駅以外で途中下車すると、そこで切符は終了=無効になりますので注意してください(切符は回収されてしまいます)。
大阪市内から出発、新幹線や特急の指定席を利用
「大阪発ええとこ発見きっぷ」では、発着地が大阪市内の駅(下図)に限られています。
ただ、大阪市内以外の駅からでも利用できます(後述します)。
「大阪市内」駅の対象駅は下記の通りです。実際には、市外になる駅も一部含まれています。
対象の好きな駅から出発して、好きな駅に帰ってこられます(乗車、下車1回ずつ。乗り降り自由ではありません)。
そして、大阪市内の駅から決まった行先までの行き帰りは、途中、新幹線や特急列車の「指定席」を利用します。
播州赤穂や敦賀でも、新幹線や特急列車で移動できます。
行先 | 利用ルートと列車 |
播州赤穂駅 | 山陽新幹線(新大阪駅~相生駅)+赤穂線 |
湯浅駅 | 特急くろしお(新大阪駅・大阪駅・天王寺駅~和歌山駅・湯浅駅) |
東舞鶴駅 | 新快速(大阪駅~京都駅)+特急まいづる(京都駅~東舞鶴駅) |
児島駅 | 山陽新幹線(新大阪駅~岡山駅)+瀬戸大橋線 |
敦賀駅 | 特急サンダーバード(大阪駅・新大阪駅~敦賀駅) |
ところで、「大阪発ええとこ発見きっぷ」を「大阪市内」以外の駅から利用する場合は、最寄りの「大阪市内」の駅、あるいは旅先まで利用列車のルート上にある駅までの運賃が別に必要です。
※列車のルート上にある駅からの場合は、追加運賃なしでそのまま「途中乗車」できます。
例)「大阪発ええとこ発見きっぷ」の行先が「児島駅」の場合
- 京都駅(ルート外)からの場合は、一番近い「大阪市内」駅の東淀川駅まで運賃が別に必要です。新大阪駅で新幹線に乗り換え。
- 三ノ宮駅(ルート上)からの場合、追加運賃なしで利用できます、西明石駅または姫路駅で新幹線に乗り換え。
- 新神戸駅(ルート上)からの場合、追加運賃なしで利用できます
- 加古川駅(ルート上)からの場合は、追加運賃なしで利用できます。姫路駅で新幹線に乗り換え。
ちなみに、行先の方も、指定駅から別の駅に変更することも可能です。
例えば、行先が「湯浅」駅の場合、ルート途中の「海南」駅を目的地にできます(切符は大阪市内~湯浅駅のままで、海南駅~御坊駅の区間は「捨てる」)。
帰りも「海南」駅から乗車して大阪へ戻るという行程です。
この場合、「大阪発ええとこ発見きっぷ」での利用区間は短くなりますが、その分の返金はありません。
また、行先を湯浅よりも先、例えば「御坊」駅にすることもできます。
この場合、乗り越したルート外の湯浅駅~御坊駅の通常運賃(特急利用なら特急料金も)を追加で支払います。
1泊2日の旅行にも!
「大阪発ええとこ発見きっぷ」の有効期間は2日間あります。
このため、1泊2日でも使えます。
設定されている行先は、どこも日帰りが可能ですが、交通費が安くつく分、泊りがけでゆっくりとめぐってみるのも良いと思います。
JR西日本「大阪発ええとこ発見きっぷ」の発売期間と有効期間は?
JR西日本「大阪発ええとこ発見きっぷ」の発売期間と有効期間は、下記のとおりです。
発売期間(買える期間)
「大阪発ええとこ発見きっぷ」は、上記の期間中に買うわけですが、それまでに「エントリー(申し込み)」という手続きが必要になります(後述しています)。
有効期間(使える期間)
「大阪発ええとこ発見きっぷ」で、実際に旅行に出かけられるのは、下記の期間内です。
JR西日本「大阪発ええとこ発見きっぷ」の値段は?
「大阪発ええとこ発見きっぷ」の値段はこちら。大人用のみの設定です。
大人2人で | 6,000円 |
この金額で大人2人分の往復です。1人あたり3,000円!
見るからに安さ全開ですが、参考のため、行先ごとの通常の値段と比べてみました(大人1人、通常期)。
行先 | 利用列車 | 通常往復(割引率) |
播州赤穂駅 | 新大阪駅~(新幹線こだま)~相生駅~播州赤穂駅 | 10,740円(72%割引) |
湯浅駅 | 大阪駅~(特急くろしお)~湯浅駅 | 8,740円(66%割引) |
東舞鶴駅 | 大阪駅~京都駅~(特急まいづる)~東舞鶴駅くろしお) | 10,060円(70%割引) |
児島駅 | 新大阪駅~(新幹線のぞみ)~岡山駅~児島駅 | 14,240円(79%割引) |
敦賀駅 | 大阪駅~(特急サンダーバード)~敦賀駅 | 9,400円(68%割引) |
このように、「大阪発ええとこ発見きっぷ」は7~8割もお得です。
ちなみに、播州赤穂駅や敦賀駅へは、大阪駅から新快速も直通していますが、その往復運賃よりも「大阪発ええとこ発見きっぷ」の方が安いです。
区間 | 通常運賃(大人1人) |
大阪駅~播州赤穂駅(新快速) | 2,310円(往復4,620円) |
大阪駅~敦賀駅(新快速) | 2,310円(往復4,620円) |
大阪駅~湯浅駅(紀州路快速+普通列車) | 1,980円(往復3,960円) |
「大阪発ええとこ発見きっぷ」の代金支払いは、2回に分けて行います。どちらもクレジットカード払い限定です。
- エントリー(申し込み)時に2,000円を支払い。
- 購入時に残りの4,000円を支払い。
JR西日本「大阪発ええとこ発見きっぷ」の買い方は?(購入方法)
「大阪発ええとこ発見きっぷ」の購入に必要なもの
「大阪発ええとこ発見きっぷ」を買うには、以下のものが必要です。
- スマホ
- クレジットカード(切符代の支払い用)
- WESTERアプリ(エントリー・相性診断)
- WESTER会員への登録(未入会の場合のみ。無料)
支払方法は(実体のある)クレジットカードのみです。
「WESTER会員」とは、JR西日本の予約サイト「e5489」や50歳以上の優待サービス「おとなび」を利用できる資格です。
JR西日本の公式サイトから簡単に登録できます。登録料や会費などは発生しません。
また「WESTERアプリ」は、JR西日本の利用に便利なスマホアプリです。Google、Appleの各ストアから無料でダウンロードできます。
「大阪発ええとこ発見きっぷ」購入の流れ
「大阪発ええとこ発見きっぷ」を買うには、次のような手続きを踏みます。
- エントリー(購入申し込み)します。【支払い発生】
- 相性診断を実行(2人の生年月日を入力)して、行先が決定します。
- 「大阪発ええとこ発見きっぷ」を購入します。【支払い発生】
- 出発まで「大阪発ええとこ発見きっぷ」(現物)を駅で受け取ります。
(1)エントリーします。【1月28日~2月28日】
「大阪発ええとこ発見きっぷ」の購入の第一歩は、「エントリー(申し込み)」という手続きです。
下記の期間内に、スマホに入れた「WESTERアプリ」の「おトクにGO!」で行います。
このエントリーの段階で、2,000円の支払いが発生します。
この支払った金額は、あとで「大阪発ええとこ発見きっぷ」の購入代金に充当されます(ムダにはなりません)。
(2)相性診断を行います。
エントリーした後、しばらくすると、登録メールアドレスに予約完了メールが届きます。
そこに案内されているリンクから、会員サポートページにログインして、2人の生年月日などを入力して相性診断を行います。
そして、診断結果で出て、行先が決まります。
(3)「大阪発ええとこ発見きっぷ」を購入します。【1月28日~3月8日】
エントリーして行先が決まったら、いつでも「大阪発ええとこ発見きっぷ」を購入できます。
日程や予定を決めたら、JR西日本の予約サイト「e5489」にアクセス・ログインして、日付や列車を選択して、「大阪発ええとこ発見きっぷ」を購入します。
このときに、代金の残り(4,000円)の支払いが発生します。
なお、購入できる期間は、2025年1月28日~3月8日です。
※切符を購入した後で、出発日や予約した列車を変更したい場合は、切符(現物)の受け取り前なら、「e5489」で28回までできます。利用区間の変更はできません。
(4)駅で「大阪発ええとこ発見きっぷ」を受け取ります。
「大阪発ええとこ発見きっぷ」をインターネットで購入したあとは、当日出発するまでに駅で、切符の現物(紙)を受け取ります。
切符は、JR西日本の駅にある「みどりの窓口」や「みどりの券売機」「きっぷ受取専用機」で簡単に受け取れます。
なお、発券は1人分ずつになります。
ちなみに、旅行中に予約した列車に乗り遅れた場合は、後の列車(便)の特急券、指定席券を購入すれば利用できます。
新快速や普通列車なら「大阪発ええとこ発見きっぷ」だけで乗車できます。
JR西日本「大阪発ええとこ発見きっぷ」公式サイト
「大阪発ええとこ発見きっぷ」の最新情報については、JR西日本の公式サイトで確認ください。
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