
こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- 「奈良デジタルアクセスパス」という切符を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
大阪、京都から奈良へ、電車できるだけ安く観光に出かけたいあなたは、「奈良デジタルアクセスパス」という切符もチェックしてみてください。
奈良向けには、いろんな周遊切符が発売されていますが、「奈良デジタルアクセスパス」は、次の3つの点が大きな特徴です。
- ネットでいつでも買えて、スマホで乗車できます(チケットレス)。
- 奈良でJRと近鉄の両方を利用できます。
- 2日間使えます。
ここでは、この「奈良デジタルアクセスパス」について、内容や値段、発売期間、購入方法、利用方法をまとめました。

「奈良デジタルアクセスパス」ってどんな切符?
まずはじめに、「奈良デジタルアクセスパス」の特徴や内容を紹介します。
利用にはスマホが必要です。
「奈良デジタルアクセスパス」は、紙やカードで発行されません(チケットレス)。
名前の通り、デジタル切符で、スマホに表示するQRコードが切符になります。
このため、「奈良デジタルアクセスパス」の利用には、インターネットにつながるスマホが必須です。
実際には「KANSAI MaaS(関西マース)」というアプリを使いますので、これをスマホにインストールしておく必要があります。
また、支払いはクレジットカード(一部、デビットカード)のみです。
【まとめ】「奈良デジタルアクセスパス」に必要なもの。
- インターネットにつながるスマホ
- 「KANSAI MaaS」アプリ
- クレジットカード
大阪・京都から奈良往復と奈良で2日乗り放題。
「奈良デジタルアクセスパス」は、大阪、京都から奈良までの往復と、奈良地区での乗り放題がセットになった周遊切符です。
「JR西日本版」と「近鉄版」の2種類があって、それぞれで大阪と京都の発着駅が指定されています。
そして、奈良では、「JR西日本版」と「近鉄版」とも、JRと近鉄電車の指定区間を2日間乗り放題で利用できます。
※「往復」区間は、行き帰り1回ずつの利用になります。途中下車できません。
指定の発着駅
JR西日本版 |
|
近鉄版 |
|
「奈良デジタルアクセスパス」では、上記の指定駅から出発して、指定駅に帰ってこないといけません。
指定駅なら、行きと帰りで別の駅を利用できます。例えば、JR版でしたら、行きは大阪駅から、帰りはJR京都駅へという使い方ができます。
ただし、往きは近鉄、帰りはJRといった利用はできません(逆も)。
乗り放題区間(「JR西日本版」と「近鉄版」とも共通:2日間)
JR西日本 |
|
近鉄電車 |
|
JR西日本・近鉄「奈良デジタルアクセスパス」の発売期間と有効期間は?
「奈良デジタルアクセスパス」の発売期間と有効期間は、下記のとおりです。
発売期間(買える期間)
有効期間(使える期間)
※利用当日の始発から終電まで乗り放題できます。
乗り放題「奈良デジタルアクセスパス」の値段は?
「奈良デジタルアクセスパス」の値段はこちら(1人あたり)。大人用のみの発売です。
大人 | 2,980円 |
参考までに、「奈良デジタルアクセスパス」の値ごろ感をイメージしやすいように、通常の運賃や料金を挙げてみました。
【通常の運賃・料金の例】
JR西日本 | 片道運賃 |
新大阪駅~奈良駅 | 960円 |
大阪駅~奈良駅 | 840円 |
京都駅~奈良駅 | 720円 |
奈良駅~法隆寺駅 | 240円 |
奈良駅~桜井駅 | 330円 |
近鉄電車 | 片道運賃 |
大阪難波駅~奈良駅 | 680円 |
京都駅~奈良駅 | 760円 |
大阪難波駅~橿原神宮前駅 | 830円 |
大阪難波駅~長谷寺駅 | 910円 |
大阪難波駅~吉野駅 | 1,240円 |
京都駅~橿原神宮前駅 | 1,070円 |
京都駅~吉野駅 | 1,480円 |
奈良駅~西ノ京駅 | 300円 |
奈良駅~橿原神宮前駅 | 590円 |
奈良駅~飛鳥駅 | 700円 |
奈良駅~吉野駅 | 1,030円 |
飛鳥駅~吉野駅 | 560円 |
このように、大阪・京都から奈良までの往復だけで1,500~2,000円ほど。
あとは、奈良での使い方次第ですが、奈良市内やその周辺だけだと元は取りにくいです。
長谷寺、飛鳥(明日香)や吉野など南の方へも足を伸ばすとお得です。
それには日帰りではなく、やはり1泊2日の旅行に向いています。
JR西日本・近鉄「奈良デジタルアクセスパス」はどこで買える?(購入方法)
「奈良デジタルアクセスパス」は、インターネットの「KANSAI MaaS(関西マース)」で利用の1か月前から当日まで、24時間購入できます。
操作は簡単です。
1回に4人分まで買えて、あとで分配できます。
支払い方法はクレジットカードのみです。VISAやJCBなど国際ブランド付きのデビットカードも使える場合があります(登録してみて支払いできればOK)。
※購入の際に、利用日や人数を指定する必要があります。あとで変更したいときは、未使用(“チケットを使う”ボタンを押下する前)で、その利用当日までなら、アプリ上で手続きできます。手数料はかかりません。
払い戻し(取り消し)の場合のみ、1枚220円の手数料が発生します。
QRコード「奈良デジタルアクセスパス」の利用方法は?
「奈良デジタルアクセスパス」の利用当日は、最初にスマホの「KANSAI MaaS」アプリを開いて、購入済みの「奈良デジタルアクセスパス」の利用開始操作を行います(「チケットを使う」を押下)。
なお、「利用開始する」した後は変更、取り消し(払い戻し)はできません。
これ以降、JRや近鉄に乗る際は、改札を通る前に、「KANSAI MaaS」アプリの購入済みチケットから「奈良デジタルアクセスパス」を選んで「QRコードを表示」を押します。
そして、QRコードが表示されたスマホ画面を、直接「QR」対応の自動改札機の読み取り部にタッチして、出入りします。
※駅の改札機すべてが「QR」対応とは限りません。表示を確認してください。
※QRコードは出入りする度に表示させる必要があります。出しっぱなしにはできません(時間制限あり)。また、スクショしたものや紙に印刷したものは使えません。
「奈良デジタルアクセスパス」公式サイト
「奈良デジタルアクセスパス」の詳細や最新情報は、JR西日本の公式サイトで確認ください。
大阪、京都からの奈良観光に、「奈良デジタルアクセスパス」とあわせて、次の切符もチェックしてみてください。
「奈良・斑鳩1dayチケット」(日帰り用、近鉄と路線バスが乗り放題)
「奈良世界遺産フリーきっぷ」(1~3日間、近鉄と奈良交通バスが乗り放題)
「奈良満喫フリーきっぷ」(新幹線EX利用者向け、3日間、JR、近鉄、奈良交通バスが乗り放題)
このほかの奈良のお得な切符一覧
コメント