大きな水槽をゆったり泳ぐ巨大なジンベエザメで有名な世界最大級の水族館「海遊館」へ、なるべく費用を安く抑えて出かけたいというあなたに、大阪地下鉄の「OSAKA海遊きっぷ」というお得な切符を紹介します。
これは、大阪市内や京都、神戸、奈良、和歌山方面から、大阪天保山にある海遊館までのアクセス(交通費)と入館料がセットなった割引切符です。
電車は1日乗り放題できますので、海遊館のほかにもどこかに立ち寄るようなときはさらにお得です。
ここでは「OSAKA海遊きっぷ」の内容、値段、発売期間、購入方法をまとめました。
地下鉄など大阪のお得な切符はこちらを参考にしてください。
「OSAKA海遊きっぷ」ってどんな切符?
「OSAKA海遊きっぷ」は、海遊館の入館券と電車やバスが乗り放題の1日乗車券がセットになった割引切符です。
海遊館まで格安アクセス!しかも乗り放題でいろいろ行ける!
「海遊館」は、大阪市の湾岸、天保山というところにあります。
電車でアクセスする場合は大阪地下鉄(メトロ)中央線の「大阪港駅」が最寄りです。梅田駅、難波駅から約15分です。大阪港駅からは歩いて5~6分で着きます。
※バスの場合は、大阪駅前、難波駅前から大阪シティバス「天保山」ゆき(88系統、60系統)に乗って、「天保山ハーバービレッジ」停留所下車すぐです。
「OSAKA海遊きっぷ」では、その地下鉄(メトロ)と大阪シティバス(旧市バス)の全線が1日乗り放題(乗り降り自由)で利用できます。
このため、「海遊館」への行き帰りだけでなく、ついでに大阪市内のあちこちへ、観光や買い物、食事などに足を延ばすこともできる点が特徴のひとつです。
また、「OSAKA海遊きっぷ」には京都、奈良、兵庫、和歌山から大阪市内にアクセスする私鉄もセットになった「拡大版」も用意されています。
行き帰りの私鉄も乗り放題(一部除く)で、値段も通常より安いので、大阪市外から「海遊館」へ行くなら、必ず要チェックです。
【「OSAKA海遊きっぷ」を発売している路線】
「OSAKA海遊きっぷ」が発売されている鉄道路線は次の通りです。
大阪市内はもちろん、京都、兵庫、奈良、和歌山の沿線から格安で海遊館にアクセスできます。
- 大阪地下鉄・シティバス⇒【大阪メトロ版】
- 近鉄電車⇒【近鉄版1】【近鉄版2】
- 南海電車⇒【南海版】
- 北大阪急行⇒【北急版】
- 阪急電車⇒【阪急版】
- 阪神電車⇒【阪神版】
- 京阪電車京阪線⇒【京阪版】
- 能勢電鉄⇒【能勢版】
海遊館にそのまま入館、何回でも出入りOK!
「OSAKA海遊きっぷ」は、それ自体が海遊館の入館券になっています。
このため、海遊館に着いたら、チケット売り場に立ち寄る必要なく、そのまま海遊館の改札機を通ってスムーズに入れます。
チケット売り場は、時期や時間帯によってけっこう混雑しますので、このメリットは大きいです。
また、入館した後に案内窓口で、手に再入館スタンプを押してもらっておくと、その日1日は何度でも海遊館に出入り(再入館)できます。
昼間の海遊館を見た後、一度外へ出て観光や食事などを楽しんだ後、再び戻って”夜の海遊館”を楽しむということもできます。
観光施設などで優待特典も!
「OSAKA海遊きっぷ」には、「海遊館」以外の観光施設(約30か所)でも、入館料などの割引や割引クーポンの進呈など優待が受けられる特典が付いています。
※この特典が受けられるのは「OSAKA海遊きっぷ」を利用する当日だけです。
【優待特典が受けられる主な施設】
- 大阪城天守閣
- 梅田スカイビル空中庭園展望台
- 通天閣
- 天王寺動物園
- 天保山大観覧車
- 四天王寺
- スパワールド世界の大温泉
- 大阪水上バス「アクアライナー」
- 大阪港帆船型観光船「サンタマリア」
- 大阪歴史博物館
- 大阪市立美術館
- 国立国際美術館
- 天満天神繁盛亭(寄席)
- ATC(アジア太平洋トレードセンター)
- 天保山マーケットプレース・なにわ食いしんぼ横丁
- ホテルシーガルてんぽーざん大阪「ホワイトデッキ」
など(順不同)
「OSAKA海遊きっぷ」の値段は?どれくらいお得?
「OSAKA海遊きっぷ」の種類と値段(2020年版)
「OSAKA海遊きっぷ」の種類と値段、そして利用できる乗り放題区間は次の通りになります。
種類 | 値段 | 利用できる区間 (1日乗り放題) |
大阪地下鉄・シティバス 【大阪メトロ版】 |
大人2,800円 子供1,400円 |
|
近鉄電車 【近鉄版1】 ※大阪府内の沿線から |
大人3,500円 子供1,850円 |
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近鉄電車 【近鉄版2】 ※奈良県内からはコレ! |
大人3,900円 子供2,050円 |
|
南海電車 【南海版】 |
大人3,350円 子供1,760円 |
|
北大阪急行 【北急版】 |
大人2,990円 子供1,500円 |
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阪急電車 【阪急版】 |
大人3,300円 子供1,750円 |
|
阪神電車 【阪神版】 |
大人3,300円 子供1,750円 |
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京阪電車 【京阪版】 |
大人3,600円 子供1,800円 |
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能勢電鉄 【能勢版】 |
大人3,600円 子供1,900円 |
|
「OSAKA海遊きっぷ」はどれくらいお得?
地下鉄とバスが250円で1日乗り放題!
まず、海遊館の通常入館料ですが、次のようになっています。
大人(高校生・16歳以上) | 2,400円 |
子供(小・中学生) | 1,200円 |
幼児(3歳~) | 600円 |
シニア(65歳以上) | 2,200円 |
「OSAKA海遊きっぷ」を使った場合、例えば、梅田駅・難波駅・天王寺駅から普通に地下鉄で「海遊館」に行くよりも5%ほど安くなります(大人の場合)。
通常 | 海遊きっぷ | |
往復の地下鉄代 (梅田・難波・天王寺~大阪港) |
560円 ※片道280円×2回 |
– |
海遊館の入館料 | 2,400円 | |
合計 | 2,960円 | 2,800円 約10%割引 |
「海遊館」へ往復するだけでもちょっとだけお得ですが、「OSAKA海遊きっぷ」は先述の通り、1日乗り放題です。
海遊館への行き帰りに、どこかに立ち寄ったり、足を延ばしたりすればするほど、お得さが増します。
また、「OSAKA海遊きっぷ」と海遊館入館料との差額が、電車・バスの乗り放題できる交通費に相当するという見方もできます。
【大阪メトロ版】(大人2,800円)の場合だと、たったの400円。この金額で地下鉄とバスが乗り放題なので、かなり破格です。
ちなみに、大阪地下鉄の初乗り運賃は片道180円、バスは片道210円です。
【拡大版】は大阪に近い駅以外からならお得!
「OSAKA海遊きっぷ」の【拡大版】は、【大阪メトロ版】に各私鉄の乗り放題が追加されたものになっています。
それぞれの値段から【大阪メトロ版】の料金を差し引いた額が、その私鉄の電車代に相当するとみることができます。
その差額は以下のようになっています。この金額で全線(もしくは指定の区間)が1日乗り放題です。
近鉄版1 | 700円(子供450円) |
近鉄版2 | 1,100円(子供650円) |
南海版 | 550円(子供360円) |
北急版 | 190円(子供100円) |
阪急版 | 500円(子供350円) |
阪神版 | 500円(子供350円) |
京阪版 | 800円(子供400円) |
能勢版 | 800円(子供500円) |
例えば、【南海版】なら550円で和歌山や高野山まで全線が乗り放題ということになりますので、割安感があります。
ただ、海遊館へ行く電車代だけを単純にみた場合、難波駅で大阪地下鉄り換えるとすると、難波駅までの往復550円(片道280円)以上かかる駅からはお得ですが、それ以下の駅では値段的に損になります(具体的には難波駅~堺駅・堺東駅の往復だけだと損)
このように、大阪に近い駅からの場合は注意が必要ですが、大阪から離れるほどかなりお得です。もちろん損になる駅からでも乗り放題のメリットはあります(海遊館ついでに関空へ行くなど)。
私鉄の主な駅からの往復運賃と比較(大人の場合)
発着駅 | 普通運賃(往復) | 地下鉄 | 通常合計 | OSAKA海遊きっぷ | |
石切 | 360円(720円) | 560円 | 3,680円 | 3,500円 | 5%割引 |
近鉄奈良 | 570円(1,140円) | 560円 | 4,100円 | 3,900円 | 5%割引 |
大和八木 | 640円(1,280円) | 560円 | 4,240円 | 3,900円 | 8%割引 |
和歌山市 | 930円(1,860円) | 560円 | 4,820円 | 3,350円 | 30%割引 |
林間都市 | 650円(1,300円) | 560円 | 4,260円 | 3,350円 | 21%割引 |
河原町 | 400円(800円) | 560円 | 3,760円 | 3,300円 | 12%割引 |
宝塚 | 280円(560円) | 560円 | 3,520円 | 3,300円 | 6%割引 |
神戸三宮 | 320円(640円) | 560円 | 3,600円 | 3,300円 | 8%割引 |
樟葉 | 360円(720円) | 560円 | 3,680円 | 3,600円 | 2%割引 |
日生中央 | 590円(1,180円) | 560円 | 4,140円 | 3,600円 | 13%割引 |
※「地下鉄」は難波・梅田・淀屋橋~大阪港の往復(片道280円)
※「通常合計」は海遊館の入館料2,300円を含んだ金額です。7
中学生の場合、基本的に「OSAKA海遊きっぷ」は損です。65歳以上も出発地によっては損です。
ただ、乗り放題を生かして、海遊館以外にもどこか行くのでしたら、得になることもありますので、一度計算してみてください。
車で行くよりも安くつくかも
車で海遊館に行く場合、海遊館の駐車場(天保山駐車場)は有料で、普通車だと平日30分200円(最大1,200円)、土休日は30分250円(最大2,000円)かかります。
入館料が別に必要ですし、燃料代や通行料なども考えると、出発地や人数によっては「OSAKA海遊きっぷ」で電車を利用した方が安くつきます。
「OSAKA海遊きっぷ」の発売期間と有効期間は?【発売中止中】
発売期間(買える期間)
「OSAKA海遊きっぷ」は基本的に1年を通じて発売されていますので、行きたいときはいつでも買えます。
有効期間(使える期間)
「OSAKA海遊きっぷ」はどこで買える?(購入方法)
「OSAKA海遊きっぷ」は、下記の駅の窓口などで発売しています(海遊館では売っていません)。
出かける当日に買えますし、前もって買っておくこともできます。ただ、事前購入した場合は、上記の有効期間に注意してください。
万一、買った後に使わなくなった場合は、有効期間中で未使用に限って払い戻ししてもらえます(手数料がかかります)。
大阪市内版 |
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近鉄版1 |
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近鉄版2 |
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南海版 |
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北急版 |
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阪急版 |
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阪神版 |
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京阪版 |
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能勢版 |
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海遊館の休館日に注意!
「OSAKA海遊きっぷ」を使うときは、稀にある海遊館の休館日に注意しましょう。
休館日に気づかずに、切符を改札機に通してしまっても払い戻ししてもらえません。その日は地下鉄&バスの1日乗車券としては使えます。また、海遊館には別の日に入館できます(ただし「OSAKA海遊きっぷ」の有効期間内に限ります)。
※営業時間も時期によって変わりますので、出かける前に公式サイトで最新情報を確認しておきましょう。
「OSAKA海遊きっぷ」最新情報
「OSAKA海遊きっぷ」や「海遊館」の最新情報は、海遊館の公式サイトで確認ください。
海遊館の営業時間は基本的に 10:00~20:00(入館は閉館の1時間前まで)です。毎日17時からは「夜の海遊館」として、幻想的な雰囲気に変わります。夜の魚や動物たち生態をみることができます。「OSAKA海遊きっぷ」では、昼の海遊館を楽しんだ後、再入館の手続きをしてから、観光や買い物、食事に街に出て、再び夜の海遊館を鑑賞するいう回り方も、気軽にできます。「OSAKA海遊きっぷ」は、とても使い勝手がよく値段も割安。海遊館に、年間パスなど無しで普通に地下鉄を使って行くなら「OSAKA海遊きっぷ」を使わないと損です。
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