こんな疑問にお答えします。
【この記事の内容】
- 近鉄電車の「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
この秋から冬にかけて、吉野山へ電車で出かける際は、近鉄「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」をチェックしてみてください。
これは、吉野山のシンボル、金峯山寺(きんぶせんじ)というお寺の「蔵王堂」にある秘仏本尊の特別ご開帳の拝観と往復の近鉄電車と拝観券がセットになったもので、通常よりも12%お得な切符です。
ちなみに、蔵王堂は国宝&世界遺産で、その秘仏は3体あって日本最大。一見の値打ちはありますよ。
ここでは、この近鉄「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」の内容と値段、発売期間、購入方法を紹介します。【2024年秋版】
近鉄「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」ってどんな切符?
「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」は、金峯山寺の蔵王堂秘仏特別ご開帳の拝観券と、近鉄電車の各駅から吉野駅までアクセスの往復乗車券がセットになった割引切符です。
有効期間は2日間なので、泊りがけの旅行にも使えます。
【セット内容】
- 近鉄電車「乗車駅~吉野駅」の往復乗車券
- 金峯山寺蔵王堂ご開帳特別拝観券
※近鉄は乗り放題(乗り降り自由)ではありません。行き帰り1回ずつの利用になります。途中の駅で下車してしまう(改札から駅の外へ出る)とその先の区間は無効になります。
【金峯山寺蔵王堂秘仏本尊特別ご開帳の期間】(2024年秋)
「金峯山寺」は吉野山のシンボル的なお寺で、世界遺産に登録されています。ちなみに、吉野山は「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として山全体が寺社を含めて世界遺産になっています(2004年~)。
その金峯山寺の蔵王堂という建物にある、普段見ることができない「金剛蔵王大権現像」3体(重要文化財)が期間限定で特別に開帳(公開)されます。
【金峯山寺蔵王堂秘仏本尊特別ご開帳】(2024年度秋)
- 特別開帳期間:2024年(令和6年)10月12日(土)~12月1日(日)
- 拝観時間:8時30分~16時
- 特別拝観料 大人1,600円、中高生1, 200円、子供800円(ミニ木札付き・特製エコバック進呈)
詳しくは金峯山寺公式サイトで。
【参考】吉野山へのアクセス方法(電車の場合)
吉野山、金峯山寺の最寄駅は近鉄電車の「吉野駅」です。大阪、京都方面から便利にアクセスできます。
出発駅 | 片道運賃(特急料金) | 所要時間(特急利用) |
大阪阿部野橋駅(天王寺) | 1,170円(+特急520円) | 約1時間30分(約1時間20分) |
大阪難波駅 | 1,240円(+特急920円) | 約2時間(約1時間40分) |
鶴橋駅 | 1,170円(+特急920円) | 約1時間45分(約1時間20分) |
京都駅 | 1,480円(+特急1,340円) | 約2時間10分(約2時間) |
奈良駅 | 1,030円(+特急920円) | 約1時間45分(約1時間25分) |
大阪阿部野橋駅(天王寺)~吉野駅間は直通する特急・急行電車があります。その他の駅からは最低1回は乗り換えが必要になります。
近鉄の吉野駅から金峯山寺のある吉野山の上まで、ロープウェイが通っています。
吉野駅近くの千本口駅から山上駅まで約3分。運賃は下記の通りです。代行バスの場合もあります。
大人 | 片道450円、往復800円 |
子供 | 片道230円、往復400円 |
ロープウェイの最新情報は公式サイトで(吉野大峯ケーブル自動車)
もちろん、吉野駅から金峯山寺まで歩いて行けます。
吉野駅から、途中「七曲坂」を通って約2km、30分ほどです。吉野山を登ることになりますが、めちゃくちゃ大変というほど急ではありません。ハイキング感覚で行けます。
桜や紅葉時期はロープウェイに乗るための行列ができるので、時間帯によっては待つより歩いた方が早いことが多いです。
吉野駅で下車された方に七曲坂の徒歩を推奨します。七曲坂は吉野山の代表的な桜の名所です。これまで、あまり知られていなかったのですが実は近鉄吉野駅からこの七曲坂を歩いて上がると20分ほどで吉野山下千本付近まで上がることが出来ます。下りであれば15分程度で吉野駅まで行くことができます。この機会に花びら舞う景色を楽しみながら、七曲坂の桜並木をハイキングで吉野山にお越し、お帰りになることをお薦めします。(吉野町役場公式サイトより)
近鉄「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」の値段は?【2024年秋版】
「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」の主な駅からの値段は下記の通りです。
発着駅 | 大人 | 中高生 | 子供 |
大阪阿部野橋駅 | 3,460円 | 3,120円 | 1,730円 |
大阪難波駅 | 3,600円 | 3,260円 | 1,800円 |
鶴橋駅 | 3,460円 | 3,120円 | 1,730円 |
京都駅 | 4,020円 | 3,680円 | 2,010円 |
奈良駅 | 3,220円 | 2,880円 | 1,610円 |
名古屋駅 | 6,560円 | 6,220円 | 3,280円 |
上記の駅以外にも「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」の発着駅は、多く設定されています。詳しくは、近鉄の公式サイトで確認ください(下方にリンクがあります)
さて、ここで「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」が、どれくらい安いのか、主な発着駅の通常の場合と比べてみました(大人で特急利用なしの場合)。
表のように、通常よりおおむね12%割引になっています。
発着駅 | 近鉄往復 | 拝観料 | 通常合計 | 拝観割引きっぷ |
大阪阿部野橋駅 | 2,340円 | 1,600円 | 3,940円 | 3,460円:12%割引 |
大阪難波駅 | 2,480円 | 4,080円 | 3,600円:12%割引 | |
鶴橋駅 | 2,340円 | 3,940円 | 3,460円:12%割引 | |
京都駅 | 2,960円 | 4,560円 | 4,020円:12%割引 | |
奈良駅 | 2,060円 | 3,660円 | 3,220円:12%割引 | |
名古屋駅 | 5,780円 | 7,380円 | 6,560円:11%割引 |
近鉄「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」の発売期間と有効期間は?【2024年秋版】
「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」は、ご開帳にあわせた期間限定発売です。
発売期間(買える期間)
2024年(令和6年)9月12日~12月1日
有効期間(使える期間)
2024年(令和6年)10月12日~12月2日のうちの連続した2日間
※購入する際に乗車日を指定します。乗車日とその翌日の2日間で、行き帰り1回ずつ有効です。
※「金峯山寺蔵王堂秘仏本尊特別ご開帳」の拝観券は開帳期間のうち1回使えます。 近鉄の乗車券と利用日が別でも大丈夫です。
※買った後に行けなくなった場合は、未使用で上記期間内であれば、払い戻ししてもらえます(手数料180円)。
近鉄「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」はどこで買える?(購入方法)
「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」は下記の近鉄の駅窓口で、乗車日の1か月前から買うことができます。
大阪府 | 大阪難波駅、上本町駅、鶴橋駅、布施駅、東花園駅、八尾駅、大阪阿部野橋駅(特急券等自動発売機でも11月30日まで発売)、藤井寺駅、古市駅 |
京都府 | 京都駅、丹波橋駅、大久保駅、新田辺駅 |
奈良県 | 奈良駅、西大寺駅、学園前駅、生駒駅、天理駅、王寺駅、大和高田駅、大和八木駅、榛原駅、高田市駅、橿原神宮前駅、下市口駅 |
三重県 | 名張駅、伊賀神戸駅、伊勢中川駅、桑名駅、富田駅、四日市駅、伊勢若松駅、白子駅、津駅、松阪駅、伊勢市駅、宇治山田駅、五十鈴川駅、鳥羽駅、志摩磯部駅、鵜方駅、賢島駅 |
愛知県 | 名古屋駅、蟹江駅 |
※駅によっては、発売窓口の営業時間が限定されているところがあります。買いに行く時は、念のため公式サイトで確認してください。
近鉄「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」公式サイト
「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」の最新情報、詳しい発着駅などについては近鉄電車の公式サイトで確認ください。
「吉野山・蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」は、2日間有効なので、泊りがけの旅行にも使えます。
宿泊者限定で夜間拝観も実施されます(日程限定、詳細は宿泊施設へ)。
【吉野の宿泊施設】
下千本 | |
中千本 | |
上千本 |
最新情報は、吉野山観光協会へ
【参考】ほかの吉野へのお得な切符
大阪・京都から吉野と高野山をめぐる片道切符
吉野、奈良市内、斑鳩、明日香を近鉄・バスが3日間乗り放題
新幹線のEX予約利用者向け、奈良、大阪、京都で近鉄、JR3日間乗り放題
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