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この記事の内容
- 智頭急行の「智頭線普通列車1日乗車券」という切符を紹介します。
兵庫県の上郡(かみごおり)駅と鳥取県の智頭(ちず)駅とを結んでいる「智頭急行」に、安く乗りたいというあなたは、「智頭線普通列車1日乗車券」をチェックしてみてください。
智頭急行の全線を、1日乗り放題で利用できる切符です。
智頭急行はJRの路線ではないので、JRの「青春18きっぷ」や「秋の乗り放題パス」といった格安のフリー切符は使えません。
このため、沿線で下車して観光や仕事回りなどするときは、「智頭線普通列車1日乗車券」が役立ちます。
ここでは、「智頭線普通列車1日乗車券」の内容、値段、発売期間、購入方法をまとめました。
智頭急行ってどんな鉄道?
先に、智頭急行について、ざっくりと紹介しておきましょう。
智頭急行は、2006年(平成6年)12月に開業した兵庫県の上郡駅と鳥取県の智頭駅との間(56.1km)を結んでいる鉄道です。
関西・岡山~鳥取では、鉄道の最短、最速ルートになっています。
上郡駅、佐用(さよ)駅、智頭駅で、JRと接続しています。駅の場所も同じです(佐用駅以外、駅舎は別)。
運転の本数は、ローカル線の割には比較的ある方です。
区間にもよりますが、普通列車はおおむね1時間~2時間おき、特急列車はおおむね1時間~1時間半おきに運行されています。
特急列車は、JRに直通して、京阪神や岡山と鳥取との間を走っています。
特急「スーパーはくと」号 | 京都駅~鳥取駅・倉吉駅(大阪、神戸経由) |
特急「スーパーいなば」号 | 岡山駅~鳥取駅 |
特急列車は全車指定席です。
乗るには、特急列車に乗るには、運賃(乗車券)のほかに特急料金(指定席830円)が必要です(子供半額)。
その分、普通列車に比べて、かなり所要時間が早まります。
【参考】上郡駅~智頭駅の場合
所要時間 | 運賃・料金(片道・大人) | |
特急列車 | 約40分 | 運賃1,320円+特急指定席830円=2,150円 |
普通列車 | 約1時間30分 | 運賃1,320円 |
【参考】智頭急行の沿線の主な見どころや名物
- 宿場町の街並み「智頭宿」(智頭駅)
- 恋がかなう駅「恋山形駅」※全国的に珍しい「恋」が付く駅名にちなんで「恋愛」をテーマにした駅
- 宮本武蔵ゆかりの史跡「生誕地の碑」「生家跡」「墓」「武蔵神社」など(宮本武蔵駅)
- あわくら温泉「湯~とぴあ黄金泉」(あわくら温泉駅)
- 宿場町の街並み「平福宿」、駅舎が立派(平福駅)
- B級グルメ「ホルモン焼きうどん」(佐用駅)
- 「飛龍の滝」(久崎駅)
このほかにも、歴史や自然が豊かなところなので、トレッキングやハイキング
コースもいろいろあります。詳しくは智頭急行の公式サイトに案内があります(下にリンクがあります)。
「智頭線普通列車1日乗車券」ってどんな切符?
「智頭線普通列車1日乗車券」は、普通列車に限られますが、智頭急行の全線で1日乗り放題(乗り降り自由)できる切符です。
智頭急行では、JRの「青春18きっぷ」「秋の乗り放題パス」「フルムーン夫婦グリーンパス」といった格安のフリー切符は利用できません(一部除く)。
智頭急行の運賃が別に必要です。
その運賃は高めですが、沿線で下車したり、日帰りで往復するのなら「智頭線普通列車1日乗車券」はお得になる場合が多いです。
「智頭線普通列車1日乗車券」には、その利用当日に沿線にある対象の観光施設や飲食店、土産物店で提示すると、料金の割引など優待が受けられる特典が付いています。
特典先や優待内容の最新情報は、公式サイトで確認ください(最下方にリンクがあります)。
「智頭線普通列車1日乗車券」の値段は?
「智頭線普通列車1日乗車券」の値段はこちら。
大人 | 2,000円 |
子供 | 1,000円 |
ちなみに、智頭急行の主な区間の通常運賃はこんな感じ。全体に高めです。
【参考】智頭急行の主な区間の普通運賃(大人片道)
上郡駅~佐用駅 | 500円 |
上郡駅~平福駅 | 630円 |
上郡駅~宮本武蔵駅 | 810円 |
上郡駅~大原駅 | 880円 |
上郡駅~あわくら温泉駅 | 1,010円 |
上郡駅~智頭駅 | 1,320円 |
佐用駅~平福駅 | 240円 |
佐用駅~宮本武蔵駅 | 430円 |
佐用駅~智頭駅 | 950円 |
平福駅~宮本武蔵駅 | 310円 |
宮本武蔵駅~智頭駅 | 690円 |
大原駅~智頭駅 | 630円 |
上郡駅~智頭駅の片道運賃が大人1,320円ですので、通過するだけの利用では損。沿線で途中下車すると、元は取りやすいです。
日帰り往復する場合は、完全にお得です。
「智頭線普通列車1日乗車券」では、特急列車は利用できません。特急券を追加で購入しても乗れません。乗車券も必要です。
「智頭線普通列車1日乗車券」の発売期間と有効期間は?
発売期間(買える期間) | 2023年(令和5年)5月1日~通年 |
有効期間(使える期間) | 2023年(令和5年)5月1日~の好きな1日 |
利用当日は、最初に乗車する際に、切符に駅員や乗務員に日付を捺印(記入)してもらいます。その日付の最終列車まで乗り放題できます。
※スマホアプリ版は、購入後1年以内の好きな1日に乗り放題できます。
「智頭線普通列車1日乗車券」が買えるところ(購入方法)
「智頭線普通列車1日乗車券」は、下記の場所・方法で利用する当日、あるいは事前にでも買うことができます。
- 智頭急行の上郡駅、大原駅、智頭駅の窓口
- JR佐用駅の窓口
- 郵送による取り寄せ
- スマホアプリ「QUICK RIDE」
※車内では買えません。
※上郡駅、大原駅、智頭駅の窓口ではクレジットカード、一部の電子マネー(QUICPay、nanaco、 iD、WAON、楽天Edy、ICOCA、Kitaca、Suica、TOICA、SUGOCA、PASMO、 manaca、nimoca、はやかけん)で支払えます。
※郵送は智頭急行の本社へ現金書留などで代金を、返信用切手(定型)と一緒に郵送して申し込みます(送付先は公式サイトで掲載されています)。
※スマホアプリ「QUICK RIDE」では、24時間いつでも購入できます(クレカ、ペイペイ)。そのスマホが切符の代わりになるので、駅の窓口に立ち寄る必要はありません(チケットレス)。乗り降りは、スマホの切符画面を乗務員や駅員に見せるだけです。
「智頭線普通列車1日乗車券」の公式サイト
「智頭線普通列車1日乗車券」の最新情報や時刻表、沿線の案内は、智頭急行の公式サイトで確認ください。
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