【2025年版】比叡山へ行き方・アクセス方法とお得な切符まとめ

 

こんなお悩みにお答えします。

 

【この記事の内容】

 

延暦寺で有名な比叡山へは、京都の市街地や滋賀県側の大津市内から、車がなくても電車やバス、ケーブルカーなど公共交通機関を使って、気軽に参拝や観光に出かけられます。

 

日帰りも可能です。

 

ここでは、比叡山に出かけてみようかなと検討中のあなたに、公共交通機関を使ったアクセス方法と、交通費を節約できるお得な切符をまとめて紹介します。

 

なお、内容は【2025年3月20日～12月7日】に出かける用です。

 

 

比叡山へ電車やバスを使った行き方（アクセス方法）

 

 

比叡山へ、電車やバスなど公共交通機関を使って行く場合、アクセスルートには次の２つがあります。

 

 

それぞれの交通機関をみていきましょう。

 

 

京都側から	叡山電車 叡山ケーブル・ロープウェイ 比叡山ドライブバス
大津側から	坂本ケーブル・ケーブル連絡バス（江若バス） 奥比叡ドライブバス
比叡山上（山内）	山内シャトルバス

 

これらを利用して、「京都～比叡山～大津」という横断もできます（双方向）。

 

京都側から比叡山へアクセス方法

 

京都側から比叡山へ行く場合、次の２つの方法があります。

 

 

ただし、毎年、年始から春分の日の前までは、京都側から比叡山に登るケーブルカーやロープウェイが運休となるため、行けなくなります。

 

この間は、車やタクシーで行くか、大津側からアクセスするしかありません。

 

【京都側その１】叡山電車＆ケーブルカー・ロープウェイを利用

 

 

京都から比叡山へ一般的な行き方が、叡山電車とケーブルカー、ロープウェイの利用です。

 

このアクセスの発着地点は、市街地にある「出町柳駅」です。

 

そこから叡山電車、叡山ケーブル、叡山ロープウェイを順に乗り継いで行きます。

 

 

相互の接続が配慮されているので、移動はスムーズです。

 

出町柳駅から延暦寺（東塔）へは、通常1時間ほど到着します。

 

このアクセス方法は、時間が読めて、予定を立てやすいのですが、交通機関それぞれに運賃がかかるので、交通費がかさむのがデメリット。

 

このため、これらの交通機関がセットなった割引切符の利用をおすすめします（後述します）。

 

 

 

 

叡山電車・ケーブルカー・ロープウェイの普通運賃（大人）

叡山電車（出町柳駅～八瀬比叡山口駅）	片道280円（往復560円）
叡山ケーブル（八瀬駅～比叡駅）	片道600円（往復1,200円）
叡山ロープウェイ（比叡駅～比叡山上駅）	片道400円（往復800円）

 

最新の時刻表や運行状況は公式サイトで確認ください。

 

叡山電車の公式サイト

 

叡山ケーブル・ロープウェイの公式サイト

 

 

【京都側その２】直通バス（比叡山ドライブバス）を利用

 

 

京都側からは、比叡山直通の路線バスも運行されています。

 

「比叡山ドライブバス」（京阪バス、京都バス）という名前で、「京都駅・三条京阪～延暦寺（東塔）・比叡山頂」を結んでいます。

 

所要時間は、京都駅～延暦寺バスセンターで約65分です。

 

京都の市街地から延暦寺まで乗り換え無し。しかも、運賃も電車利用【その１】の方法よりも安いです。

 

直通「比叡山ドライブバス」の普通運賃（大人片道）

JR京都駅～比叡山頂	840円
三条京阪～延暦寺バスセンター	410円

 

 

ただ、このドライブバスは、運転本数がかなり少ないです。例えば、京都駅発着の便は平日２往復、土休日5往復。

 

このため、時間を合わせないと、利用しづらいです。

 

また、事前予約ができませんので、座っていけるとは限りません。

 

比叡山ドライブバスを利用する際は、最新の時刻表や運行状況の確認をおすすめします。

 

バスの時刻表検索（京阪バスサイト）

 

 

大津側から比叡山へアクセス方法

 

 

滋賀県の大津側から比叡山へ行く場合は、次の2つの方法があります。

 

 

「２」の直通バスは、運転本数が基本1往復だけなので、ケーブルカー（坂本ケーブル）の利用が現実的です。

 

ケーブルカーは、年中無休で運行されているので、季節に関係なく、比叡山へアクセスできます（施設点検の運休日以外）。

 

【大津側その１】ケーブルカーを利用

 

 

大津側からアクセスする場合、ケーブルカー「坂本ケーブル」が一番便利です。

 

比叡山のふもと、延暦寺の門前町「坂本」と比叡山の山頂（延暦寺）を約11分で結んでいます。

 

ちなみに、坂本ケーブルは、日本最長のケーブルカーです（2.025ｍ)。

 

坂本ケーブルの麓側の駅（坂本駅）へは、京阪電車（石山坂本線）の「坂本比叡山口」駅、あるいはJR湖西線の「比叡山坂本」駅が最寄りです。

 

それぞれの駅から路線バス（江若バス）が連絡しています。歩こうと思えば歩けます。

 

 

JR比叡山坂本駅～延暦寺駅で30分ほどです。

 

ケーブルカーの「延暦寺駅」は、東塔の近くになります（徒歩10分弱）。

 

坂本ケーブルの普通運賃（大人）

坂本ケーブル（坂本駅～延暦寺駅）

片道870円（往復1,660円）

 

坂本ケーブルは、その利用を含めた割引切符がいくつか用意されていますので、その利用をおすすめします（後述します）。

 

最新の時刻表や運行状況は公式サイトで確認ください。

 

坂本ケーブルの公式サイト

 

 

【大津側その２】直通バス（奥比叡ドライブバス）を利用（本数少なし）

 

 

大津側からは比叡山の山頂まで、直通バス（奥比叡ドライブバス）も運行されています（江若バス）。

 

直通バスは、JR湖西線の堅田駅、おごと温泉駅と延暦寺（東塔）、比叡山頂を結んでいます。

 

堅田駅（西口）～延暦寺バスセンターは約45分です。

 

ただし、運行本数が平日、土休日とも基本2往復だけと不便です。

 

利用する際は注意してください。

 

直通「奥比叡ドライブバス」の普通運賃（大人片道）

堅田駅西口～比叡山頂	1,500円
堅田駅西口～延暦寺バスセンター	1,400円

 

 

最新の時刻表や運行状況は公式サイトで確認ください。

 

 

【参考】観光タクシーを利用

 

 

大津市内からグループや家族で比叡山へ行く場合、貸切の観光タクシーを利用する方法もあります。2.5時間で、効率的に行って帰ってこられます。

 

例）普通車4名：13,000円（ひとり3,250円）※最新の料金は確認ください。

 

貸切観光タクシー「世界遺産比叡山延暦寺へ行く」（大津市内発2.5時間、1～9名）

 

比叡山内の各地へアクセス（山内シャトルバス）

 

 

比叡山延暦寺は、「東塔（とうどう）」「西塔（さいとう）」「横川（よかわ）」と大きく３つの地区に分かれています。

 

それぞれの地区への移動用に、山内シャトルバス（路線バス）が運行されています。

 

【参考】比叡山上の主な施設の最寄りバス停

主な施設	最寄りの停留所
延暦寺（根本中堂、大講堂、国宝殿）、延暦寺会館	延暦寺バスセンター
延暦寺（阿弥陀堂、法華総持院東塔）、坂本ケーブル延暦寺駅	東塔
延暦寺の西塔地区（釈迦堂、にない堂など）	西塔
伝教大師像、峰道レストラン&展望台	峰道
延暦寺の横川地区（横川中堂　元三大師堂など）	横川
ガーデンミュージアム比叡、つつじヶ丘	比叡山頂
叡山ロープウェイ「比叡山頂駅」	比叡山頂

 

ちなみに、京都側のロープウエイと大津側のケーブルカーが発着する場所は「東塔」地区です。

 

そして、「延暦寺バスセンター」が東塔で、延暦寺の中心地になります。

 

山内シャトルバス主な区間の普通運賃（大人片道）

比叡山頂～延暦寺バスセンター（約7分）	250円
比叡山頂～横川（約18分）	800円
延暦寺バスセンター～横川（約15分）	700円
延暦寺バスセンター～西塔（約3分）	250円
横川～西塔（約10分）	600円
「比叡山内バス1日乗車券」（乗り放題）	1,200円

 

このように、シャトルバスの運賃は高めなので、行先や回り方によっては、乗り放題の「比叡山内バス1日乗車券」がお得です。

 

比叡山内バス1日乗車券（2025年版）

発売期間	2025年3月20日～12月7日
有効期間	2025年3月20日～12月7日のうちの1日（購入した当日限り）
値段	大人1,200円、子供600円
買えるところ	シャトルバスの車内 延暦寺バスセンター（売店） 叡山電車出町柳駅の窓口 ロテル・ド・比叡（フロント）

 

 

後述しますが、山内シャトルバスの1日乗り放題がセットになったお得な切符もいろいろあります。

 

 

最新の時刻表や運行状況、1日乗車券の詳細は公式サイトで確認ください。

江若バス公式サイト

比叡山へ電車・バスのお得な切符（2025年春～秋版）

 

 

比叡山へのアクセスは便利なのですが、先述のとおり、複数の交通機関を乗り継ぐので、ふつうに利用すると、交通費がけっこう高くつきます。

 

そこで、「お得な切符」の利用がおすすめです。

 

2025年（令和7年）春～秋は、以下のような、アクセスの交通機関や山内シャトルバスがセットで割引になった1日乗車券が発売されています。

 

 

あなたの目的や行先にあった切符があるかどうか、出かける前にチェックしてみてください。

 

なお、どれも「日帰り用」です。

 

 

【京都ルート】比叡山・京阪線きっぷ

 

 

「比叡山・京阪線きっぷ」は、大阪方面から京都ルートで比叡山へアクセスする1日乗車券です。

 

大阪～京都は京阪電車、出町柳駅から叡山電車、ケーブルカー・ロープウェイ、山内シャトルバスを利用します。これらすべてが1日乗り放題です。

 

大阪からは通常往復よりも約3割引。京都の市内からでも約2割引き。実質、京阪電車代が無料とお得です。

 

なお、「比叡山・京阪線きっぷ」は、QRコード式のデジタル乗車券です（チケットレス）。購入・利用にはスマホが必要です。

 

発売期間	2025年3月20日～12月7日
有効期間	2025年3月20日～12月7日のうちの1日（購入日から3カ月以内）
値段	大人3,350円、子供1,680円
巡拝料	含まれていません。割引あり。
山内シャトルバス	1日乗り放題
形態	デジタル乗車券（スマホが必要）
買えるところ	販売サイト「スルッとQRtto」

 

「比叡山・京阪線きっぷ」紹介ページ

 

【京都ルート】比叡山日帰りきっぷ

 

 

「比叡山日帰りきっぷ」は、京都ルート限定の1日乗車券です。

 

出町柳駅発着で、叡山電車、叡山ケーブル・ロープウェイ、山内シャトルバスが1日乗り放題。

 

通常往復するより、22％お得です。

 

発売期間	2025年3月20日～12月7日
有効期間	2025年3月20日～12月7日、購入日の翌月末までの好きな1日
値段	大人2,800円、子供1,400円
巡拝料	含まれていません。割引あり。
山内シャトルバス	1日乗り放題
形態	紙の切符
買えるところ	叡山電車出町柳駅、KTIC京都（京都タワー3階）

 

「比叡山日帰りきっぷ」紹介ページ

 

【京都～大津横断】比叡山フリーパス

 

 

「比叡山フリーパス」は、京都ルート、大津ルート両方の交通機関をカバーした１日乗車券です。

 

各ルートの交通機関と山内シャトルバスが1日乗り放題。

 

京都側（出町柳）～比叡山～大津側（坂本）を横断が可能です。

 

京都から坂本まで往復すると3割以上お得です。

 

また、スマホで購入・利用できるデジタル版もあります。

 

発売期間	2025年3月20日～12月7日
有効期間	2025年3月20日～12月7日、購入日の翌月末までの好きな1日
値段	大人3,200円、子供1,600円
巡拝料	含まれていません。割引あり。
山内シャトルバス	1日乗り放題
形態	紙の切符、デジタル乗車券（スマホが必要）
買えるところ	叡山電車出町柳駅、KTIC京都（京都タワー3階）、坂本観光案内所、セブンチケット、「比叡山・びわ湖の観光周遊」サイト

 

「比叡山フリーパス」紹介ページ

 

【大津ルート】比叡山・大津線きっぷ

 

 

「比叡山・大津線きっぷ」は、大津ルート限定の1日乗車券です。

 

京阪電車の大津線、坂本ケーブル、江若バス（坂本ケーブル連絡）、山内シャトルバスが1日乗り放題で利用できます。

 

大津市内から、通常往復よりも25～30％安く、京阪電車代が実質無料でお得です。

 

発売期間	2025年3月20日～12月7日
有効期間	2025年3月20日～12月7日のうちの好きな1日
値段	大人3,000円、子供1,500円
巡拝料	含まれていません。割引あり。
山内シャトルバス	１日乗り放題
形態	磁気カード
買えるところ	京阪山科、京阪石山、京阪膳所、びわ湖浜大津、京阪大津京、坂本比叡山口の各駅

 

「比叡山・大津線きっぷ」紹介ページ

 

【大津ルート】延暦寺・坂本周遊一日乗車券

 

 

「延暦寺・坂本周遊一日乗車券」は、大津側、JRの比叡山坂本駅・京阪電車の坂本比叡山口から延暦寺まで、路線バス（江若バス）、坂本ケーブルの1日乗り放題と、延暦寺の巡拝料がセットになっています。

 

山内シャトルバスは含まれていません。

 

なお、「延暦寺・坂本周遊一日乗車券」はデジタル乗車券で、購入・利用にはスマホが必要です。

 

発売期間	2025年3月20日～2025年12月7日
有効期間	2024年3月20日～2025年1月31日のうちの1日
値段	大人2,500円、子供1,200円
巡拝料	込み。
山内シャトルバス	含まれていません
形態	デジタル乗車券（スマホが必要）
買えるところ	「比叡山・びわ湖の観光周遊」サイト

 

「延暦寺・坂本周遊一日乗車券」紹介ページ