こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- JRの「どこでもドアきっぷ」を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
この秋冬に、JRの新幹線や特急を利用して、特に西日本(関西、北陸、中四国、九州方面)へ、交通費をできるだけ安く抑えて出かけたい!というあなた、「どこでもドアきっぷ」をチェックしてみてください。
「どこでもドア」とは、言わずと知れたドラえもんのアレです。
10月から、JRでは、ドラえもんとコラボした「どこでもドアで、どこいこう。キャンペーン」を実施中。
その目玉のひとつが、「どこでもドアきっぷ」です。
「どこでもドア」があったら、JRなんか乗らんやろ!というツッコミはさておき、この「どこでもドアきっぷ」は、JR西日本、JR四国、JR九州の全線が乗り放題の格安切符です。新幹線や特急も利用できます。
魅力的なのはその値段で、価格破壊レベル!まさに激安なんです。
ここでは、「どこでもドアきっぷ」の内容と値段、発売期間、購入方法(買い方)、注意点をまとめました。
この記事で紹介している「どこでもドアきっぷ」の発売は終了しました(2020年12月17日)。
【参考】関西地区のJR乗り放題切符
「どこでもドアきっぷ」ってどんな切符?
JR西日本、JR九州、JR四国が乗り放題!
「どこでもドアきっぷ」は、JR西日本、JR九州、JR四国で利用できる乗り放題切符です。
JR西日本 |
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JR九州 |
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JR四国 |
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普通列車だけでなく、新幹線や特急の自由席にも乗り放題できるところが特徴です。
なお、新幹線の米原駅と京都駅は利用できません(東海道新幹線のため)。
利用できる新幹線は、山陽新幹線(新大阪駅~博多駅・博多南駅)、九州新幹線(博多駅~鹿児島中央駅)、北陸新幹線(金沢駅~上越妙高駅のみ)です。
それから、「どこでもドアきっぷ」はJRの切符なので、智頭急行以外の他社では利用できません。
JRと駅舎や改札口が同じだったり、JRの車両が直通したり、分かりづらい他社がありますので注意してください。
北陸地方の下記の区間は、通過利用だけ可能です。
- 金沢駅~津幡駅(IRいしかわ鉄道)
- 富山駅~高岡駅(あいの風とやま鉄道)
区間の途中駅では乗り降りできません。下車すると通常の運賃がかかります。金沢駅、津幡駅、富山駅、高岡駅では下車できます。
指定席も最大6回利用OK。
「どこでもドアきっぷ」では、先に触れたように、新幹線や特急の自由席が乗り放題できますが、普通車指定席も6回まで利用できます。
新幹線は、「のぞみ」や「みずほ」でも大丈夫です。
また、「どこでもドアきっぷ」には、グリーン車用もあります。この場合は、グリーン車(指定席)を最大6回、(普通指定席も含めて)利用できます。
※1列車1座席の利用で1回です。改札を出ないで、目的地まで2つの列車を乗り継いで行く場合は「1回」と数えます(ただし、切符の受け取り前に予約した場合は2回)。
※寝台特急の「サンライズ出雲」号と「サンライズ瀬戸」号は利用できません。
利用は2人以上で。
「どこでもドアきっぷ」は、2人以上の利用が条件になっています。1人では買えませんし、使えません。
2人以上なら、大人と子供の組み合わせは大丈夫です。ただ、子供だけはダメ。
そして、同行者は(2人単位)、同じ駅で乗り降りして、同じ列車を利用しないといけません(同一行程)。
※「どこでもドアきっぷ」は、同行者の人数分発行されます。
レンタカーの利用が特別割引に。
「どこでもドアきっぷ」を買うと「駅レンタカー利用券」が付いています。
切符の有効期間中に、JR西日本、JR九州、JR四国のそれぞれの地区で1回、対象の車種・プランを特別割引で借りられます。
利用には予約が必要です(台数など制限がありますので、早めが確実です)。
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通常の基本料金はSクラスで1日7,000円前後なので、半額に近くで利用できます。
※Sクラスは1000~1300㏄の5人定員の車種です。具体的にはフィット、デミオ、ノート、ヴィッツなど。Kクラスは軽自動車です。
駅レンタカーについて詳しくは公式サイトを参照ください。
700か所で受けられる優待特典つき。
「どこでもドアきっぷ」には、「特典券」も付いてます。
それを、切符の有効期間中に、旅先の提携している観光施設や飲食店、土産物店など約700か所で提示すると、料金の割引など優待が受けられます。
この優待特典の詳しい内容は、「どこでもドアで、どこいこう。キャンペーン」の公式サイトで確認ください(下方にリンクがあります)。
「どこでもドアきっぷ」の値段は?
それでは、価格破壊級ともいえる「どこでもドアきっぷ」の値段をみていきましょう。
その前に、「どこでもドアきっぷ」には種類があります。
◆JR西日本全線2日間乗り放題
◆JR西日本・JR九州・JR四国全線3日間乗り放題
の2つです。文字通り、利用できる範囲と有効日数が違います。
そのうえで、それぞれに、普通車用とグリーン車用、平日用と土休日用と細かく分かれています。
それらの値段はこちら(一人当たり)。
種類 | 利用車両 | 利用日 | 大人 | 子供 |
JR西日本全線2日間乗り放題 | 普通車用 | 土休日 | 12,000円 | 2,000円 |
平日 | 15,000円 | 2,000円 | ||
グリーン車用 | 土休日 | 17,000円 | ー | |
平日 | 20,000円 | ー | ||
JR西日本・JR九州・JR四国全線3日間乗り放題 | 普通車用 | 土休日 | 18,000円 | 3,000円 |
平日 | 20,000円 | 3,000円 | ||
グリーン車用 | 土休日 | 23,000円 | ー | |
平日 | 25,000円 | ー |
「平日用」と「土休日用」の区別
「平日用」と「土休日用」は、「どこでもドアきっぷ」を利用し始める日(出発日)によって決まります。次の場合は「土休日用」です。それ以外は「平日用」
・「2日間用」⇒金曜日、土曜日、日曜日、祝日、11月2日から開始
・「3日間用」⇒金曜日、土曜日、11月1日、11月22日から開始
※具体的な日付けについては公式サイトで確認ください(下方にリンクがあります)。
まず、値段で目を引くのが子供。これは打ち間違いではありません。1日当たり1,000円と超破格です。これなら子連れでも出かけやすいと思います。
なお、子供用だけを買うことはできません(大人用と必ずセット)。
大人の方も、土日祝なら1日あたり6,000円、平日なら6700円/7500円。これで、新幹線や特急も乗り放題で、指定席も利用できるとは激安。元はすぐ取れます。
区間によっては、2日、3日乗りまわさなくても、1回の片道や往復だけでも得です。
【片道の普通運賃・料金の例(普通車指定席を利用、通常期)】
利用区間 | 普通運賃・料金(大人片道) |
【新幹線のぞみ】新大阪駅~岡山駅 | 6,350円 |
【新幹線のぞみ】新大阪駅~広島駅 | 10,630円 |
【新幹線のぞみ】新大阪駅~博多駅 | 15,600円 |
【新幹線みずほ】新大阪駅~熊本駅 | 19,200円 |
【新幹線みずほ】新大阪駅~鹿児島中央駅 | 22,630円 |
【新幹線みずほ+特急】新大阪駅~小倉駅~別府駅 | 17,820円 |
【新幹線みずほ+特急】新大阪駅~博多駅~長崎駅 | 18,970円 |
【特急】大阪駅~金沢駅 | 7,790円 |
【特急+新幹線】大阪駅~富山駅 | 9,590円 |
【特急+新幹線】大阪駅~糸魚川駅 | 11,240円 |
【特急】大阪駅~和倉温泉駅 | 9,360円 |
【新幹線のぞみ+特急】新大阪駅~岡山駅~松江駅 | 11,010円 |
【特急】大阪駅~智頭駅~鳥取駅 | 7,220円 |
【新幹線+普通】新大阪駅~新山口駅~東萩駅 | 15,270円 |
【新幹線+特急】新大阪駅~新山口駅~津和野駅 | 14,920円 |
【新幹線のぞみ+特急】新大阪駅~岡山駅~高知駅 | 10,940円 |
【新幹線のぞみ+特急】新大阪駅~岡山駅~松山駅 | 11,600円 |
【特急】大阪駅~城崎温泉駅 | 5,700円 |
【特急】新大阪駅~白浜駅 | 5,700円 |
【特急】新大阪駅~紀伊勝浦駅 | 7,020円 |
【フェリー】宮島口~宮島(自由席) | 180円 |
「どこでもドアきっぷ」では、グリーン車も価格破壊的な安さで利用できます。
普通車用との差額は5,000円。6回利用できますので、1回830円ほどの追加で済みます。
通常のグリーン料金は、距離によって変わりますが、最短距離(100キロ未満)でも1,050円~1,300円するので、これだけでも得です。
さらに、「どこでもドアきっぷ」は距離に関係なく一律なので、長い距離を利用すれば、めまちゃくちゃ得になります。
【グリーン料金の例】
【JR西日本・JR四国】101~200キロ | 2,800円 |
【JR西日本・JR四国】201~400キロ | 4,190円 |
【JR西日本・JR四国】501~600キロ | 5,400円 |
【九州新幹線】101~200キロ | 2,100円 |
【九州新幹線】201キロ~ | 3,150円 |
【九州特急】101~200キロ | 1,600円 |
【九州特急】201キロ~ | 2,570円 |
普段、高くてグリーン車を敬遠している人にも、「どこでもドアきっぷ」なら、ハードルがぐっと下がります。
※「普通車用」に、追加で(通常の)グリーン料金を支払うとグリーン車を利用できます。
※北陸新幹線の「グランクラス」は、「普通車用」「グリーン車用」とも利用できません(追加料金を払ってもダメ)。
「どこでもドアきっぷ」は発売期間と有効期間は?
発売期間(買える期間)
「どこでもドアきっぷ」は、下記の期間限定の発売となっています。
※2日間用は12月24日出発分まで、3日間用は12月23日出発分までの発売です。
有効期間(使える期間)
※利用開始日の午前0時から最終日の午前0時を過ぎた最初の停車駅まで(大阪の電車特定区間内では終電まで)乗り放題できます。
「どこでもドアきっぷ」はどこで買える?購入方法(買い方)と注意点
「どこでもドアきっぷ」は、旅行に出かける当日に、駅でサッとは買えるものではないです。
駅では買えません。発売はインターネットか旅行会社のみ。
まず、「どこでもドアきっぷ」が買えるところ(発売場所)ですが、こちらになります。
- JRのインターネットの予約サイト(JR西日本、JR九州)
- JR西日本、JR四国、JR九州の営業範囲にある主な旅行会社(支店・営業所)
このように、駅の「みどりの窓口」や券売機では買えませんので、注意してください。
インターネットが使えないとか面倒というときは、駅ではなく旅行会社の店舗に出向いてください。
旅行会社によっては、宿泊とセットで申し込むと「GoToトラベルキャンペーン」の補助が受けられてお得です。
インターネットのJR予約サイトで購入する。
「どこでもドアきっぷ」は、インターネットで、いつでも予約、購入できます。
JR西日本の「e5489」(2日用、3日用)、または「JR九州 インターネット列車予約」(3日用)に、パソコンやスマホからアクセスして「どこでもドアきっぷ」を申し込みます。
申し込み自体は、利用する日付や人数、支払い方法などを入力するだけで、操作は難しくありません。
支払い方法は、クレジットカード払い、駅払い、コンビニ払いから選べます。
クレジットカード払いは、申し込みにつ付けて支払いまで完了します。駅払い、コンビニ払いは、指定される期日までに入金します。
申し込み・支払いが済んだ後は、当日出発するまでに、駅の「みどりの窓口」や「みどりの券売機」(JR西日本)。「指定席券売機」(JR九州)に寄って、「どこでもドアきっぷ」の現物を必ず受け取らないといけません。
「どこでもドアきっぷ」は、チケットレスではないので、注意してください。
「どこでもドアきっぷ」を購入した後、指定席やグリーン席の予約も自分でインターネットでやります。
出発前で切符の現物を受け取る前でしたら、いつでもできます。
切符を受け取って旅行に出てから、予約するときは、ネットではなく、駅の「みどりの券売機」「指定券券売機」か、九州四国の「みどりの窓口」で行います(変更・取り消しは不可)。
旅行会社の窓口で直接購入する。
「どこでもドアきっぷ」は、JR西日本、JR九州、JR四国の営業地域にある、主な旅行会社の支店や営業所でも買うことができます。
また、JTB、日本旅行、近畿日本ツーリストでは、「どこでもドアきっぷ」を宿泊と同時にセットで申し込むと、「GoToトラベルキャンペーン」の対象となって、国の補助が受けられます(35%は代金割引、15%は地域共通クーポン配付)。
※旅行会社で「どこでもドアきっぷ」だけを買うと、店によっては取扱手数料がかかる場合があります(買う前に確認を)。
※「どこでもドアきっぷ+宿泊」で、「GoToトラベルキャンペーン」対象になるかどうかについては、JTB、日本旅行、近ツリ以外の会社も含めて、店頭に案内が無くても、一度係員に問い合わせてみてください。積極的に営業してなかったり、準備が追い付いていないことがあります。
近畿日本ツーリストでは、「どこでもドアきっぷ+宿泊」プランのインターネット受付を行っています。
旅行会社に出向くとき、特に大きめの店舗では、現在コロナ予防のため、来店予約が必要だったり、予約優先にしているところが多いです。
来店予約はインターネットでできます。
JTB | 日本旅行 | 近畿日本ツーリスト |
購入は7日前までに!
「どこでもドアきっぷ」が買えるタイミングは、利用する日の1ヶ月前から7日前までです。出発当日や直前では買えません。
このため、急な旅行には向きません。「どこでもドアきっぷ」の不便なところです。
「どこでもドアきっぷ」は、1週間以上も前に購入するので、あとで日付や予約した列車を変更しないといけないことがあるかもしれません。
出発前で、切符(現物)の受け取り前でしたら、自分でインターネットから変更や取り消しができます。
利用日の変更は、クレジットカード払いで買った場合にしかできません。駅払い、コンビニ払いの場合は変更不可。
指定席を予約した列車の変更や取り消しは、1つの予約につき28回まで可能です。
切符(現物)を受け取った後は、変更や取り消しできません。
また、「どこでもドアきっぷ」そのものを取り消しする場合は、払い戻ししてもらえます。手数料が2,260円かかります。
ただし、一式全てが未使用で、利用開始日の最初の予約列車が出発する時刻までに手続きすることが前提です。
使用を開始したあとの取り消しは、払い戻ししてくれません。
「どこでもドアきっぷ」公式サイト
「どこでもドアきっぷ」の最新情報や優待施設の詳細は、「どこでもドアで、どこいこう。キャンペーン」公式サイトで確認ください。
【参考】宿泊代は「GO TO トラベルキャンペーン」で節約!
旅行先での宿泊については、政府の「GO TO トラベルキャンペーン」で補助が出ます。「どこでもドアきっぷ」とあわせてお得な旅を。
申し込みは、各予約サイトの特設サイトから。
【参考】そのほかのJR乗り放題切符はこちらで
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